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2022年01月06日 15:23 更新

生後5ヶ月の赤ちゃんの発育目安|離乳食や授乳などお世話のポイント【小児科医監修】

生後5ヶ月は寝返りができるようになったり、離乳食を始めたりする時期です。ママは赤ちゃんの成長を実感するころですね。赤ちゃんのチャレンジを見守りつつ、この時期の気を付けたい点をまとめてみました。

生後5ヶ月の赤ちゃんの成長の目安は?

ママに笑いかける生後5ヶ月ごろの赤ちゃん
Lazy dummy

生後5ヶ月:身長と体重の目安(女の子、男の子)

厚生労働省の「乳幼児身体発育調査」によると、生後5~6ヶ月未満の赤ちゃんの身長と体重は次のように報告されています[*1]。

・男の子:身長;63.3~69.1cm 体重;6.60~8.71kg
・女の子:身長;61.8~67.6cm 体重;6.17~8.17kg

(いずれも10~90パーセンタイルの値)

このころになると、生まれた直後からの急速な成長がひと息つき、身長や体重の増え方がやや緩やかになります。また、成長に伴い「個人差」が大きくなり、大きな赤ちゃんと小さな赤ちゃんの差が出てきます。

生後5ヶ月:哺乳量と回数の目安(母乳、ミルク)

授乳は、母乳でも粉ミルクでも、赤ちゃんが欲しがったタイミングで欲しがるだけあげる「自律哺乳」が基本とされています。生後5ヶ月ごろでも、授乳のリズムに沿って赤ちゃんの欲するままに与えて良いとされています。

新生児のころは1日8~10回くらいと頻繁だった授乳も、このころには1日5~6回程度に減ってくる赤ちゃんが少なくありません。一方で、新生児のころとあまり変わらないという赤ちゃんもいます。

粉ミルクの授乳では、発育の個人差や粉ミルクの製品にもよりますが、授乳が1日5回程度であれば、1回200~220mL程度が目安です。回数よりも 1 日に飲む量を中心に考えるようにしますが、1日の目安量に達しなくても赤ちゃんが元気で、体重が増えているならば心配はありません。

生後5ヶ月:睡眠の様子(時間と深さ、夜泣き)

1日の合計睡眠時間は14時間前後。それまでは短時間の睡眠と覚醒を繰り返していた赤ちゃんが、この頃からは6時間程度まとまった睡眠をとるようになります。

また、昼と夜の区別がはっきりしてきます[*2]。この頃から起きている間の運動が活発になる分、睡眠が深くなるのだと考えられます。

一方、夜泣きについては生後5ヶ月ごろから「夜間に泣いて起きる!」「あやしてもなかなか泣き止まない!」なんて赤ちゃんも少なくないでしょう。育児に疲れたママ・パパにとって貴重な睡眠時間を削られることは辛いところですが、適切な対応をすることで、ある程度改善することもあります。是非夜泣きの対応の記事を参考にしてくださいね。

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生後5ヶ月の眠りの様子について、詳しくは以下の記事を参考にしてください。
関連記事 ▶︎生後5ヶ月の睡眠時間はどのくらい?睡眠の特徴と対策
関連記事 ▶︎夜泣きはいつからいつまで?

生後5ヶ月の赤ちゃんができるようになること

1. 首がすわる

生後4ヶ月~5ヶ月ぐらいになると、90%以上の赤ちゃんは首がすわってきます[*1]。首がすわると赤ちゃんは自分で頭を動かせるようになり、両手を持って引き起こしたとき、首が遅れずについてくるようになります。

5ヶ月を過ぎても首がすわらない場合は、小児科医に相談してみましょう。

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首すわりについて、詳しくは以下の記事を参考にしてください。
関連記事 ▶︎赤ちゃんの首すわり時期はいつから? 確認方法

2. 寝返りができる

寝返り

生後5ヶ月になると、早い子は寝返りができるようになります。ちなみに、赤ちゃんの発育状況を調べた厚生労働省の調査では、生後6~7ヶ月になると、90%以上の赤ちゃんが寝がえりできるようになる報告されています[*1]。

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寝返りについて、詳しくは以下の記事を参考にしてください。
関連記事 ▶︎赤ちゃんは寝返りがいつからできる?

赤ちゃんが寝返りできるようになったら事故に注意

寝返りができるようになると、事故への注意がより必要になってきます。ベビーベッドの柵は必ず上げて赤ちゃんが落ちないようにしましょう。動ける範囲が広がるので、ソファーには寝かせないようにして、また周囲に危険な物を置かないようにしましょう。

さらに、寝返りができても寝返り返りができない時期は、窒息事故に気をつけ、うつぶせのままにならないように注意してください。

3. 離乳食を始める

赤ちゃんが母乳やミルクなどの液体ではないものを食べることを学び、食べ物をかみ砕く力を育むため、この時期に離乳を始めます。規則的に食べものを口にすることで、生活リズムを整えていく意味もあります。

多くの家庭が5~6ヶ月で始めている

前述の厚生労働省の調査(平成27年度)によると、生後5ヶ月に離乳食を始めた人は40.7%で、これは6ヶ月(44.9%)に続き二番目に多く、生後5~6ヶ月で多くの人が離乳を始めていることがわかります[*1]。

十年前に行われた平成17年度の同調査では、生後5ヶ月で開始した人が46.8%で最も多かったのですが、離乳食スタートのタイミングは少し遅くなったようです。

厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」でも、離乳開始時期は生後5~6ヶ月ごろが適当としています。

ただ、赤ちゃんの発育・発達には個人差があるのでこの月齢はあくまでも目安で、赤ちゃんの様子をよく観察しながら、赤ちゃんの食べたがっているサインに気がつくように進めるのが大切とされています。

なお、離乳食スタートがこれより早すぎると、赤ちゃんの未熟な胃腸に負担がかかる心配があり、逆に遅すぎると、鉄分が不足して貧血になるなどの心配も言われています。

離乳食開始OKのサイン

 ・首がしっかりすわって、寝返りができる
 ・5秒以上座れる
 ・スプーンなどを口に入れても舌で押し出すことが少なくなる
 ・食べ物に興味を示している

などが離乳食スタートのサインです。

「食べ物に興味を示している」ことは、例えばパパやママが食べているものをじっと見つめている、指しゃぶりやよだれを流すことが増える、といったことからわかります。家族の食事の輪に赤ちゃんも加えて、食べることが楽しいことだと教えてあげるようにしてください。

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離乳食の開始について、詳しくは以下の記事を参考にしてください。
関連記事 ▶︎離乳食は生後5ヶ月から始めるべき?
関連記事 ▶︎離乳食はいつから、どう始める?

離乳食の進め方

時期によっておかゆの形状も変える。最初は水分量が多く、トロトロのつぶしがゆからスタート。

離乳食は、まず1日1回から始めます。最初は飲み込むことと舌ざわりや味に慣れることを目指し、トロトロのペースト状にしたつぶしがゆからスタートしましょう。

離乳食を食べさせた後に母乳やミルクを与えるようにしましょう。離乳食を食べる量が増えるにしたがって母乳やミルクの飲む量が減っていきますが、しばらくは赤ちゃんが欲するままに与えて構いません。

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離乳食の進め方について、詳しくは以下の記事を参考にしてください。
関連記事 ▶︎離乳食初期(生後5〜6ヶ月)の基本を解説!

まとめ

生後5ヶ月は赤ちゃんが新しいことを始めたり、その準備をし出したりする時期。ママやパパにとっては我が子の日々の成長を見るのが楽しい時期でもあります。赤ちゃんの成長を上手にサポートしてあげましょう。

(文:久保秀実、監修:梁尚弘先生)

※画像はイメージです

※この記事は、マイナビ子育て編集部の企画編集により制作し、医師の監修を経た上で掲載しました

※本記事は子育て中に役立つ情報の提供を目的としているものであり、診療行為ではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当社は責任を負いかねます

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  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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