橙色(だいだいろ)とは?~日本の伝統色 Japanese Traditional Colors~
【橙色(だいだいいろ)】とは、熟れた橙(柑橘系の果物)の皮の色からきた、鮮やかな赤に近い黄色のことを言います。日本の伝統色である【橙色】にどのような由来があって、どのように愛されてきたのか、子どもにそのまま教えてあげられるよう、やさしい言葉で解説します。海外の方に英語で説明できるよう、英語での解説も紹介しています。
【橙色】とは?
橙色とは、熟れた橙(だいだい)の実の皮のような、あざやかなオレンジ色のことです。
色の名前 | 橙 色 |
読み方 | だいだいいろ Daidai-Iro |
英語 | orange |
WEBカラーコード | #ef7c00 |
CMYK | C=0/M=63/Y=100/K=0 |
RGB | R=239/G=124/B=0 |
【橙色】の意味と由来は?
【橙色(だいだいいろ)】とは、ミカンの仲間である柑橙(ダイダイ)が熟れた皮の色から取られた色名です。お正月飾りの鏡餅の上にのせる果物が、橙(ダイダイ)ですね。橙は、常緑樹でインドやヒマラヤが原産とされています。鮮やかな色の実が、完熟しても落ちずに木になり続けることから、途絶えることがない生命=子孫繁栄の象徴や縁起物としても尊ばれてきました。
【橙色】は赤と黄色の中間色なので、【黄赤色】のひとつとされています。同じく柑橘系の果物から取られた「蜜柑色(みかんいろ)」も、ほぼ同色としてあまり区別はされていません。また、英語表記では「オレンジ」となります。色名が生まれたのは明治時代以降で、比較的、新しい色と言えます。
【橙色】に合う色は?
橙 色 だいだいいろ |
浅萌黄色 うすもえぎいろ |
【橙色】に合う色のひとつに【浅萌黄色(うすもえぎいろ)】があります。【浅萌黄色(うすもえぎいろ)】は別名【苗色(なえいろ)】とも呼ばれ、稲の苗のような薄い緑色です。樹の葉を思わせるような薄い緑色は橙色を落ち着かせてくれます。
橙色は新しい色なので、平安時代の着物の襲(かさね)にはなっていませんが、秋に似合う組み合わせとも言えますね。
A traditional Japanese color "橙 Daidai" is...
A traditional Japanese color "橙 dai-dai -means bitter orange-" is a color name taken from the ripe skin of the bitter orange, a type of citrus fruit. "橙 dai-dai" are the fruit that is placed on top of Kagami-mochi (A New Year’s offering made from rice cake) in Japan. "橙 dai-dai" is an evergreen tree native to India and the Himalayas. The brightly colored fruit continues to grow on the tree even after it is fully ripe, so it has been revered as a symbol of uninterrupted life, or prosperity of descendants, and as a lucky charm.
Since "橙 dai-dai" is a color between red and yellow, it is considered to be one of the "yellow-red" colors. "蜜柑 Mikan" color, which is taken from another citrus fruit, is almost the same color and is not so distinguished. In English, "orange" is also used. The name "橙 dai-dai" was coined in the Meiji era (1868-1912), making it a relatively new color.
まとめ
エネルギッシュな色合いと、その木が持つ特徴から子孫繁栄、縁起物としても重宝された「橙」。同色とされているオレンジ色は、現在でも「元気の象徴」として人気の高い色ですね。昔の人も今と同じように、色から元気やパワーを得ていたということがよくわかりますね。
(マイナビ子育て編集部)
・『色名がわかる辞典』(講談社)
・『くらしを彩る 日本の伝統色事典』(マイナビ)