【クイズ】「ひとつ手前の駅で降りて歩く」or「駅では必ず階段を使う」ひとつだけやるなら?『やせるのはどっち?』Vol.4
子育てで日々忙しいパパ&ママこそ、正しい運動と食事で効率のよいダイエットを実践したいですね。福原愛選手や青学駅伝チームのトレーナーも務めた中野ジェームズ修一さんの著書『やせるのはどっち?理想の体が手に入る「失敗しない」31の法則』(飛鳥新社)より、ダイエットの正解がわかるクイズを連載でお届けします!
Q ひとつだけやるならどっち?
A 最寄り駅よりもひとつ遠い駅から歩く
B 駅では必ず階段を使う
正解はこっち!
B 駅では必ず階段を使う
それ、しなくてよいです。
よく見かけるダイエットの記事に、「掃除をしながら、テレビを観ながら、ちょっとした運動をすることで効率よくやせましょう」という”ながら運動のすすめ”があります。
率直に言うと、”何かのついでに動く”程度の運動では、筋肉量が増えるほどの負荷はかけられないし、劇的に日常生活の活動量が上がることもありません。
筋肉はトレーニングによって傷つき、修復されることを繰り返しながら太くなります。ですから、体を変えたいならば、筋肉の組織を壊すほどの強い刺激(負荷)を与えられる、強度の高い運動が必要。”ながら”できるほどの弱い運動を続けていても、残念ながらやせません。
「いつも利用する駅のひとつ前の駅で降りて、家または職場まで歩きましょう」
これも、通勤・通学時間にできる代表的な”ながら運動”です。でも、平地を歩ける体力のある人にとっては、たったひと駅、ただ歩くだけでは、日常の動作の範囲なので運動にはなっていません(ひと駅の距離が5kmぐらいある人は別ですが……)。
ひと駅歩く時間があるならば、その分、早く帰宅して下半身の筋トレをするほうが、よっぽどダイエット効果があります。
唯一”ながらやせ”で効果的といえる方法は、階段の上り下りです。
階段を上り下りする際、私たちは一方の脚だけで体重を支えます。この動きは、下半身の筋力アップが可能です。消費カロリーは、なんとランニングとほぼ同程度。常にエレベーターやエスカレーターを使っていた人なら、今日から階段生活に切り替えるだけで、確実に体が変わるでしょう。
通勤時に階段のある駅や歩道橋を使わない人は、会社内や住んでいるマンションで、常に階段を使って移動するのも手。体力に自信のない人は、まずはビルの階に相当する階段を、毎日、上り下りするところからスタート。一気にクリアしなくても、1日の合計が「5階分」になっていればOKです。2回、3回に分けてチャレンジしてみてください。
ちなみに、生活圏内のすべての場所――駅やオフィス、自宅マンションやデパートなど――で、必ず階段を使う生活に切り替えた私のクライアントさんたちは、見事全員、2か月で体脂肪が落ちて筋肉量がアップ。100%やせられました。
階段を使えば、ムダな待ち時間は短縮され、筋肉がつき、体脂肪も燃える。体力だってつきますし、メリットしかないと思いませんか?
だまされたと思って今日から2か月、階段生活を続けてみてください。
さて、ひと駅多く歩く必要はないとお伝えしましたが、ウォーキングを否定するわけではありません。ウォーキングでは筋肉を増やすことはできませんが、歩き方次第で、消費カロリーをアップすることはできます。
コツは、「散歩」から「運動」に変えること。「何歩歩いたか」よりも「運動の強度が十分にあるか」にポイントを置きます。散歩と運動の境目は、体で感じる「キツさ」がカギ。手足を大きく動かし、軽く息が弾むスピードでキビキビと歩く。汗がにじみ、ちょっと苦しいなと感じるぐらいの強度で歩き続けます。
通勤時の歩く時間もうまくダイエットに利用したい、という人は、階段を使うだけでなく、キビキビウォーキング(下記参照)の実践を。
もちろん、毎日の運動習慣にウォーキングを取り入れたい人も、このペースを守って歩きましょう。
消費カロリーをアップするキビキビウォーキング
ウォーキングは運動が苦手な人も習慣にしやすい運動のひとつです。
「散歩」ではなく「運動」としての歩き方を覚えましょう。
(著:中野ジェームズ修一、イラスト:斉藤ヨーコ『やせるのはどっち? 理想の体が手に入る「失敗しない」31の法則』(飛鳥新社)より一部抜粋/マイナビ子育て編集部)
書籍『やせるのはどっち? 理想の体が手に入る「失敗しない」31の法則』について
青山学院大学・駅伝チーム指導も担当する一流トレーナーの著者による、
"読む"パーソナルトレーニング!!
産後太りに悩みつつも、子育てに追われてダイエットの最新情報のアップデートすらままならない!というママにも。
子育てが落ち着いてダイエットしたいけれど、久しぶりで何から始めていいかわからない……というママにもおすすめ!
ゆっくり本を読む時間がない、という人も大丈夫。
この本は1日に1つのクイズを読んでいけば、1ヶ月で運動やダイエットの「正解」がわかるようになっています。
効率よくダイエットするためには、正しい知識がマストです。
まず本書を読むことから始めてみては。
ダイエットのやる気もアップさせてくれる心強い1冊です。
中野ジェームズ修一さんのプロフィール
●PTI認定プロフェッショナルフィジカルトレーナー
●米国スポーツ医学会認定運動生理学士
●(株)スポーツモチベーション最高技術責任者
●(社)フィジカルトレーナー協会(PTI)代表理事
「理論的かつ結果を出すトレーナー」として数多くのトップアスリートやチームのトレーナーを歴任。とくに卓球の福原愛選手やバドミントンのフジカキペア(藤井瑞希選手・垣岩令佳選手)、マラソンの神野大地選手の個人トレーナーとして広く知られている。2014年からは青山学院大学駅伝チームのフィジカル強化も担当。ランニングなどのパフォーマンスアップや健康維持増進のための講演、執筆など多方向で活躍。近年は超高齢化社会における健康寿命延伸のための啓蒙活動にも注力している。自身が技術責任者を務める東京都・神楽坂の会員制パーソナルトレーニング施設「CLUB100」は、無理なく楽しく運動を続けられる施設として、幅広い層から支持を集め活況を呈している。主な著書に『医師に「運動しなさい」と言われたら最初に読む本』(日経BP)、『世界一伸びるストレッチ』(サンマーク出版)などベストセラー多数。