潮田玲子さんが長男長女の夏休み明けの異変で気づいたこと「帰ってきたら抱きしめてあげませんか」
バドミントン元日本代表の潮田玲子さんが、夏休み明けの子どもたちへの接し方についてInstagramで想いを綴っています。
「子供達はいろんな感情を抱いて登校、登園したわけで」
潮田玲子さんは2012年に元Jリーガーの増嶋竜也さんと結婚。2015年に長男、2017年に長女が誕生しています。9月1日、潮田さんはInstagramに長文を投稿しました。
「夏休みがやっと終わったわーと思ってるお母さん達もきっと多いのでは!? 私もその一人」と切り出した潮田さん。小学生の長男は久しぶりの登校に「あー緊張する~」を連発していたといいます。
「大荷物を持っての登校だったこともあり途中まで一緒に行ってあげたのですが、彼は段々口数が少なくなり、明らかにドキドキ緊張していました…大丈夫だよ!お友達に久しぶり~って言えばいいじゃんって軽い気持ちで送り出しました。息子は緊張したものの行きたくないとは言わず学校に行ったんです」
(潮田玲子さんInstagramより)
一方の長女も、新学期のスタートには複雑な気持ちがある様子。パパがを送っていく予定だったにもかかわらず、「ママが良い」の一点張りで譲らず、「仕事があるから~とかママも遅れちゃうよ~とかお迎えはママが行くから~とかいろいろ交渉したものの全然聞いてくれず私もだんだんイライラ(もぉー忙しいのに~が心の声)」してしまったそう。
結局、潮田さんが送ることになり長女を連れて車に乗ると……「車内で娘がぽつり『ママと少しでも長く居たい気分だったの』」。お休みの間はずっとママと一緒だったため、久しぶりの登園に淋しい気持ちがわきだしてしまったのかもしれません。
潮田さんは「なんかそれ聞くとすっごい申し訳ない気持ちになって…私もそんなにイライラせんでもと思ったり、むしろそこまで言ってもらえて光栄じゃないかとさえ思ったんです」「いつもたいてい親の都合で子供達には合わせてもらってるのに、これくらいの希望をなんで広い心で受け止められないものかと思ったわけです」と、心境を綴りました。
そのうえで「ここからが本番」として、ラジオで9月1日は18歳以下の子どもの「自殺率が一番高い」と聞いたことに言及。
朝の出来事を振り返り、「そんなに大事に考えることはないのかもしれませんが、少なからず子供達はいろんな感情を抱いて登校、登園したわけで、それはとても勇気がいることなのに私は…と、また反省したわけです。だって大人でも行きたくないって感情は生まれるし、学校には行って当然なんてことはないですよね。ましてや長い休み明けなんて特に気分が上がりません」と、子どもの立場に立ってみることの重要性に気づいたと明かしました。
「これはきっとみんなで共有した方が良いと思ってここにあえて書きました 今日子供達が帰ってきたら、偉かったねって、頑張ったねって抱きしめてあげませんか? 私は絶対そうしようと思ってます 命を大切に、子供達が少しでも生きやすい毎日でありますように…」(潮田玲子さんInstagramより)
家族のYouTubeチャンネル「増嶋家ちゃんねる。」ではレシピ動画も人気の「#玲子飯」
「行きたくない」と打ち明けるときは、すでに限界の可能性も
夏休み明けの9月など長期休み後の新学期に、学校へ足が向きづらくなることは珍しくありません。時期別に見てみると、年代を問わず、4月の新生活の緊張感を乗り切った5月のゴールデンウィーク明けも学校が辛くなることはよくあります。また、感染症などでしばらく欠席した後、体調は回復しても学校に行きづらくなってしまうこともあります。
多くの場合、子どもは親に「学校に行きたくない」とは言いづらいもので、少し行きたくないなと思っていても頑張って登校し続け、限界が近づいてからやっと「行きたくない」と打ち明ける子も多いです。その時点で、これ以上頑張れないところまで心身が疲弊していることも少なくありません。
したがって、子どもにそう言われたら、ここに至るまでかなり頑張ってきたであろうこと、言いづらいことを勇気を振り絞って言ってくれたのだろうことを想像して、まずはゆっくり休ませてあげましょう。
学校を休むこと自体は何も悪いことではありませんし、学校に行っても行かなくても、その子ども自身の価値には何ら変わりはありません。学校に行かないことを叱ったり、無理に行かせようと説得したりする必要はありません。叱られたり学校へ行くよう強く言われたりすると、子どもは罪悪感や自己否定感を強めてしまいます。
しかし子どもの気持ちを受け入れたくても、このまま不登校や引きこもりになってしまうのでは、将来困ってしまうのでは……と、つい悪い方に考えてしまう親御さんも少なくないでしょう。その不安自体は自然なものですが、子どもに向けて「将来どうするの?」「このままでいいと思ってるの?」などと言ってしまうと、ただでさえ不安に押しつぶされそうになっている子どもの心に、さらなる重圧をかけることになってしまいます。こういったことを防ぐためにも、親自身もカウンセリングを受けるなど、誰かに相談して一人で抱えないようにしてください。