SGマークや#8000を知らない人も…子どもの事故にまつわる正しい知識をもつ親はどのくらい?
消費者庁によると、日本では不慮の事故によって14歳以下の子どもが毎年200人ほど亡くなっています。子どもの事故を防ぐためには大人が正しい知識をもつことが不可欠です。皆さんは正しい知識をもっている自信がありますか? 今回は事故防止に関する4つのクイズに対して、実際に0歳児の親の正答率がどうだったのか、ご紹介します。
子どもの事故防止のための知識、正しく持っていますか?
乳幼児の事故防止には正しい知識が不可欠ですが、十分に知られていなかったり、間違えやすいものもあります。消費者庁がクイズ形式で保護者に子どもの事故防止に関する知識の実態を調査しています。今回はその一部をご紹介。0歳児の親の回答結果を見ていきましょう。
SGマークを知っている親は半数
「安全性に配慮された生活用製品を示すマーク」というものがありますが、正解の「SGマーク」を選んだ0歳児の親が54.5%でした。その一方、「わからない」と解答した人も32.3%と少なくありません。SGマークへの認知度はさほど高くないようです。
参考▶製品安全協会:ご存じですか?SGマーク
「#8000」を知らない親も
続いて、「チャイルドシートの法令での義務付け年齢」についてはどうでしょうか? 正解は「6歳未満」で約7割の人が正解。また、「小児救急電話相談の番号」についても、正解の「#8000」と回答した人が約7割となりました。
いずれも正答率は高めといえますが、「小児救急電話相談の番号」では「わからない」という人も2割と少なくありません。「小児救急電話相談の番号」の存在自体を知らない親も一定数、存在することがうかがわれます。
参考▶厚生労働省:子ども医療電話相談事業(♯8000)について
ハチミツの危険性は9割以上が認識
非常に正答率が高かったのは「ハチミツを1歳未満が食べられるかどうか」。95.9%の人が正解である「食べられない」と回答しました。
関連記事▶【医師監修】赤ちゃんにハチミツは絶対NG!自然界最強毒素のボツリヌス菌とは
出産を予定している夫婦の正答率は?
ちなみに、出産を予定している夫婦に同じ質問をした結果もご紹介します。
「SGマーク」については正解を選んだ人も4割ではあるものの、「わからない」という人が半数以上で最多になっています。出産前の夫婦では「SGマーク」の認知度は低いといえるでしょう。
同様に、「小児救急電話相談の番号」でも最も多い回答が「しらない」の59.5%。まだ子どもが生まれていない夫婦は、小児の事故や救急に関する知識が低いことがうかがわれます。
まとめ
子どもの事故防止に関する知識にはさまざまなものがあります。皆さんも意外と知らないものがあるかもしれません。今回の記事で取り上げたもので、わからなかった、知らなかったというものがあった人は、改めて確認して見てください。
参考▶消費者庁『事故防止ハンドブック』(2022年3月)
調査について
平成29年度子どもの事故防止調査(平成30年3月、消費者庁)
▶調査結果報告書