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2025年05月14日 07:44 更新

「とんでもないデカさだね」新聞印刷工場に親子で潜入し驚いた光景とは?【東日印刷】の体験ツアー(東京・江東区)

かつて書籍や雑誌の編集に携わってきた筆者ですが、印刷工場の見学は未体験。いつか息子と見学したいと心密かに思っていたら、ようやくチャンスが巡ってきました。それが、今回ご紹介する【東日印刷】の体験ツアーです。新聞印刷の現場を見学できるのはもちろん、お仕事体験をはじめ盛りだくさんの内容に、親子でワクワクが止まりません♪

【東日印刷】が開催した「新聞印刷工場の秘密を探ろう! わくわく体験ツアー」とは?

今回小3(取材当時)の息子といっしょに参加したのは、毎日新聞グループの【東日印刷】が2025年3月28日に開催した「春休みスペシャル! 新聞印刷工場の秘密を探ろう! わくわく体験ツアー(ランチ付き)」。
東京都江東区にある【東日印刷】本社工場で、新聞が印刷されている様子を見学できるイベントです。

毎年チケット発売直後に完売となる夏の工場見学の、「春の特別バージョン」として開催された本イベント。印刷のお仕事体験や食堂ランチビュッフェ、デザイン新聞での工作体験など盛りだくさんの内容で、参加費用は親子(大人1名+子ども1名)で5,500円でした。

東日印刷株式会社 基本DATA

■所在地:東京都江東区越中島2-1-30
■アクセス
 地下鉄東西線/都営大江戸線 門前仲町駅下車 徒歩10分
 JR京葉線越中島駅下車徒歩3分
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※工場見学受付は常時行われているわけではありません。公式SNS等をチェックしてください。

いざ工場に潜入! 超巨大な輪転機で新聞が印刷される瞬間は迫力満点

イベント当日、【東日印刷】本社ビルにワクワクしながら足を踏み入れた筆者と息子。
案内された席につくと、「子ども記者」としての息子の名札が用意されていました。おっとー、同じ記者という土俵に立った息子に、筆者も負けていられませんね(笑)。

子どもたちは「記者」になりきり、工場見学ツアーに参加する

【東日印刷】の新聞印刷工場には見学用の専用通路はなく、工場の人が作業しているすぐそばを歩きながら間近で見学するということで、安全のためヘルメットも用意されていました。

ツアーの始まりは、【東日印刷】についての紹介から。毎日新聞や毎日小学生新聞、スポーツニッポンなどの日刊紙や各種専門紙、広報紙などの約80種類を1日に最大約230万部も印刷している【東日印刷】。

新聞印刷に使用される特別な印刷機「輪転機(りんてんき)」が10セットもあり、単独の新聞印刷工場としては世界最大級の規模を誇るのだそうです。す、すごいですね~!

予備知識を蓄えたら、いよいよ工場見学へ出発。向かった地下2階のお部屋は、巨大トイレットペーパーのようなもので埋め尽くされていてビックリです。

ロール紙が保管されている紙庫(しこ)

その正体は、新聞を印刷する大きな巻取りのロール紙。この「紙庫(しこ)」と呼ばれるお部屋に約270本、別のお部屋に約100本、合計約370本ものロール紙が保管されているのだそう。こちらの工場では、そのロール紙を約2、3日で使い切ってしまうというのですからビックリですよね。

ロール紙の重量は、重たいものだと1トン以上!

もちろん人力で運ぶのは無理なので、紙庫から輪転機まで自動搬送されます。紙庫からロール紙が送り出されている様子も見学することができ、息子も興味シンシンで見入っていました。

紙庫と同じく地下2階で見学できるのは、印刷のスタート地点である輪転機の給紙部(きゅうしぶ)。

東日印刷
輪転機には、3つのロール紙を取り付けることができるそう。印刷中のロール紙の残量が少なくなってくると、自動で次のロール紙に切り替えられ、輪転機を止めることなく印刷を続けることができる

【東日印刷】で使用されている輪転機は、高さ14m、全長18mで、4階建てのビルに相当する高さの巨大マシン。ここで見えるのはその一部(給紙部)のみで、輪転機の巨大さを実感しました。

ひとつ上の階にやってくると、巨大な吹き抜け空間にそそりたつ輪転機のメインパーツがお目見え!

「え、さっき地下で見た機械(輪転機)がここまで続いているってことでしょ? とんでもないデカさだね!」と息子も目を丸くしながら見上げていました。あちこちで輪転機が稼働する音、紙やインクの独特の匂い。実際に工場に来たからこそ味わえる、この感覚がたまりません!

そして、なななんと―――‼ このあと新聞印刷を開始する瞬間に、実際に立ち会えるとのこと。超激レア体験ですよね!

東日印刷印刷工場
写真提供/東日印刷

3名の子ども記者が「印刷開始の指令」に挑戦し、見守るみんなはカウントダウンしながら、その瞬間を迎えます。

東日印刷
写真提供/東日印刷

「3・2・1」のカウントダウン直後に、特別に抽選で選ばれた1名の子ども機長が印刷開始のボタンを押すと……

ダダダダダッ! 轟音を立てながら輪転機が回り、新聞を刷り始めました。わぁー、音もすごいけれど、スピードもすごすぎ! 瞬きするほんの一瞬のすきにも次々と新聞が印刷されていく異次元のスピードに、会場の親子の視線は釘付けでした。

刷りあがった新聞をチェックする「紙面点検」のお仕事に挑戦

工場見学が終わると、印刷のお仕事体験に挑戦。2種類のお仕事が事前に参加者に割り振られていて、息子は「紙面点検」のお仕事を体験しました。

紙面点検では、新聞に印刷された日付や号数が合っているか、余白が均等か、汚れはないかなどをチェックします。

印刷のプロからポイントを教わり、さっそく挑戦する息子。

筆者も一部経験がある作業で懐かしくなります。そうそう、こんなふうにやっていたなー(笑)。

今回のお仕事体験のために、あえて「汚れあり」の紙面が用意されていました。子どもたちは、紙面点検で汚れた箇所を見つけるのに挑戦。

どんな汚れかはまったく知らされないので、これが意外と難しいんです。なかなか見つからないので筆者も手伝おうかなと思った矢先、息子が自力で発見!

達成感たっぷりの「ドヤ顔」を見せてくれました。

もはや天国♪ 子どもの大好きなメニューがズラリと並ぶランチビュッフェ

工場の中を2時間近く歩き回ってお腹ペコペコの状態で向かったのが、食堂ランチビュッフェです。

唐揚げにポテトにピザにナポリタンに……子どもの喜ぶメニューがビュッフェ台にズラリ。

わー、これは子どもに天国すぎますね。「どれから食べよう」と息子も目をキラキラさせながら料理を選んでいましたよ。

もちろん料理のお味もバッチリ!

好きなものを好きなだけ食べてお腹も心も満たされ、親子でとっても幸せな時間でした。

無駄なく使うって素敵♡ デザイン新聞「つつむ」で工作体験

お昼休憩後は、【東日印刷】オリジナルのデザイン新聞を使った工作体験。
新聞印刷で使用するロール紙はどうしても使いきれない紙が残ってしまいます。この紙を無駄なく使い、資源を最大限活用しようと考えられたのが、こちらのデザイン新聞「つつむ」なんですって。

オシャレなデザインだなと思ったら、【東日印刷】でインテリアコーディネートなどを担当するロシア人社員さんのオリジナルデザインだそう。

さっそく「バッグ」「ボックス」「ギフトラッピング」の3つの作品制作に挑戦。

5種類用意されたデザイン新聞から息子が選んだのは、パンチの効いたカラフルなジグザグ線のこちら
ボックス制作途中のデザイン新聞を「兜」に見立てて楽しむ息子

小3の息子には少し難しい工程もありましたが、スタッフの方の懇切丁寧なご指導のおかげで、自力で完成させることができました。

ジャーーーン! 完成した息子の作品がこちら。

「つつむ」のデザインがオシャレだから、「これ本当に子どもがつくったの?」と驚くクオリティに仕上がるのがうれしいところ。新聞の見開き1面を余すところなく使う工作体験となって、「すごいね! まったく捨てる部分がないなんて‼」と息子も感心しきりでした。

まとめ

毎日決まった時間にポストに届く新聞。当たり前のことだと思っていましたが、本イベントに参加してみて、短時間で大量に印刷して発送できる新聞印刷工場のしくみがあってこそなのだと実感しました。

印刷された新聞が束ねられ、ベルトコンベアで運ばれているところ

もっと新聞印刷工場の方に感謝しなくっちゃですね!

紙媒体の編集に携わっていた時代に「輪転機」の名前だけは聞いて知っていた筆者。いつか息子と見てみたいと密かに思っていたので、今回その夢がかなって大満足です。しかも超間近で見られたことに感激です。

今回は、【東日印刷】グループ企業【毎日新聞首都圏センター】が2025年より新規参入した「きくらげ栽培」についての紹介もあり、イベント終了後には、川口工場にて栽培された生きくらげもふるまわれました。

熱湯で1分ほど湯通ししたきくらげ

プリップリ、コリコリの食感が最高! 「え、きくらげってこんなにおいしかったんだ!」とすっかりとりこになった息子でした。

(文・撮影:あゆーや/アソンデミエータ)

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