【忙しいママの時短家事テクvol.1】朝・昼・夕方・夜、時間帯別の時短アイデア
使える時間も限られているし「その中でさらに家事にかける時間を短縮したい!」……忙しいママなら誰もがこんな思いを抱いていますよね。皆さんそれぞれに時短家事のアイデアをお持ちかと思いますが、今回は専門家目線で実践している時短家事テクをいくつかご紹介します。
「時短家事のゴール」を考えてみる
こんにちは。ライフオーガナイザー®︎1級、整理収納アドバイザー1級の門傳奈々です。
ライフオーガナイズにおける片づけの手法に、「ゴールを設定する」というプロセスがあります。片づけの場合のゴールは「すっきりとした部屋で過ごしたい」「お気に入りのものだけに囲まれて気分良く過ごしたい」などが挙げられますが、時短テクニックもゴールを設定するところからやってみましょう。
具体的には、
「時短ができたら手に入れた時間で何をしたいのか」
「何の家事を時短したいのか」
などを考えてみることです。
ゴールを設定することで「何のための時短をしているのだろう」と立ち止まった時や、時短テクニックが失敗したときにやり方を見直すことができたり、「ゴールに向かってもう一度頑張ってやってみよう」というモチベーションにもなります。
ちなみに私の場合、時短家事のゴールは
「自分時間の確保」
「子どもに絵本を1冊でも多く読んであげる時間の確保」
「苦手な家事にかける時間を短くしたい」
ということを考えています。この目標があるのとないのとでは、モチベーションが違ってくるような気がします。
今回は、私が実践している「時短家事」を朝・昼・夕方・夜に分けてご紹介します。「これなら私にもできるかも」と思っていただければ嬉しいです!
時短家事に取りかかる前にやっておくと良いこと
まずは、時短家事に取り組む前に、やっておくと良いことを6つ紹介します。
・整理整頓
片付けは時間を生み出します。
・ものの住所を決めておく
家族みんなが手伝えるように環境を整えましょう。
・家事のやめ時、締め切り時間を決めておく
ダラダラ家事をやるのはNGです。
・すきま時間にできる「先取り家事」
例えば、メニューを考えておきましょう。野菜の下ごしらえ、冷蔵庫のちょい拭きなど!
・自分が苦手な家事は何かを知っておく
苦手な家事=時短したい家事でもあります。
・ついで掃除を心がけよう
洗顔ついでに洗面所掃除、トイレついでにトイレ掃除など。
我が家で実践している「朝の時短術」
冷蔵庫に朝食ボックスをつくる
子どもが毎朝飲む(食べる)ものはドアポケットに
朝の身じたくはワンストップで
【子どもの身じたく】
私がキッチンにいる間に、子どもたちは登校準備に取り掛かります。4年生の長男は自分で身じたくできますが、1年生の長女は髪を結ぶなどお手伝いが必要です。そこで、キッチンの食器棚の一部、子どもの手の届く高さの引き出しにハンカチ、ティッシュ、ヘアゴム、次女の園用お食事セットなどを収納しています。
【ママの身じたく】
化粧下地はキッチンと洗面所の両方に置いてあります。朝食を作りながら、キッチンで化粧下地を塗ることも。朝食後、洗面所に移動して着替えや化粧などの身じたくをします。
身じたくの時短のために、洋服や化粧品、アクセサリー類をまるっと収納しています。着る洋服は、前日の晩に洗濯機の上に張った突っ張り棒にセット。この場所は、クローゼットにしまう前の洋服の一時置きとしても利用しています。
洋服に着替えた後は、洗面所の扉を開けて、基礎化粧からお化粧をして、アクセサリーを付けるところまで一箇所で完成できます。着替えのために、クローゼットと洗面所を行き来することはありません。
我が家で実践している「昼の時短術」
仕事している日中でも、休憩時間の間に次のような時短家事をすることができます。
・同僚や友人と時短アイデアの情報交換
・一週間分のメニューをリストアップしておく
・だいたいのメニューが決まったらネットスーパーでお買い物
我が家で実践している「夕方の時短術」
帰宅後は慌ただしく、イライラしがちですよね。忙しいときに限って子どもにもまとわりつかれ、すぐに家事に取り掛かれないこともあります。
どの家事に何分くらいかかるのかを自分で把握していれば、帰宅後「早く家事に取りかからなくては」と不安になる必要もありません。帰宅後の慌ただしさのなかでいろいろとやろうとせずに、おやつを食べ終わった子どもと一緒に家事をしましょう。
子どもと一緒に洗濯物をたたむ、しまう
子どもに手伝ってもらう前提で洗濯物を干す場合、アイテムごとではなく、人別にまとめて干すのがおすすめです。人別に取り込めば、そのまま子どもたちにたたむのをお願いしやすいですし、早くたたみ終わります。
園児でも洗濯物のたたみ方を教えてあげると、見よう見まねでやってくれます。さらに、子どもの下着や洋服ダンスも子どもの手の届く高さにしてあげると、たたんだものをしまうところまで子どもだけでできるように。
ただ、子どもがやることなので、完成度は求めないこと。また子どもの気分が乗らなそうな時は無理強いしないこと。これが長続きの秘訣です。
「子どもにお手伝いさせると、かえって時間がかかる」と思われるかもしれませんが、それは子どもが家事の手順を覚えるまでの間だけ。子どもも何回かやればスピードアップしてきますし、戦力になってくれます。お手伝いしている間は子どもとおしゃべりできますし、子どもの自立にも役立ちます。何よりママの将来の時短につながるはず! と信じています。
夕食時間を固定して調理を
お昼に作ったメニューのリストがあるので、夕食のメニューに悩むことなく夕食作りに取りかかれます。夕食作りはだらだらと時間をかけてしまいがちですが、夕食の開始時間を固定するのがおすすめです。そうすることで、締め切り(夕食開始時間)までに集中して調理するので、時短になります。
我が家は、夕食の開始時間を18時と決めてから、帰宅後の気ぜわしさやイライラが以前より減り、子どもとの時間も確保できるようになりました。
我が家で実践している「夜の時短術」
洗い物を少なくする工夫
洗い物を減らすため、食材の味付けにはボウルではなくビニール袋を活用したり、まな板がわりに開いた牛乳パックを活用したりしています。また、洗うのに時間がかかる油物がこびりついた鍋などは、いらない布などで汚れを拭ってからスポンジで洗うと、短時間で汚れが落ちます!
使う用途に応じて収納場所を決める
火のまわりで使うフライパンや中華鍋などは、火元(ガスコンロ)の下に収納します。水を入れて使う鍋は水まわり(シンク)の下に収納しておくと、使いたいときにすぐに取り出せて便利です。
あるキッチングッズを使うのをやめる!
どのご家庭でも当たり前のように使っている三角コーナーとキッチンマット。ですが、私にとってこれらの掃除や洗濯がとても苦痛でした。そのため、思い切ってこの2つを使うのをやめてみることに! 三角コーナーがないので、こまめに生ごみを処理するようになりましたし、キッチンマットがなくてもシンクの下への飛び散りも思ったほどありませんでした。
やめてみることで、当たり前に使っていたキッチングッズが本当に必要かどうか判断できるかも。
調味料のフタにひと工夫
調味料をおしゃれなケースに詰め替えてラベリングするのも素敵ですよね。ただケースに詰め替えたり、そのケースを洗う手間や時間がもったいない! と思う私は、調味料を詰め替えることなく冷蔵庫に立てて収納しています。調味料のフタに中身を書いておけば調味料を探す時間が省けますよ。
洗濯物は夜に干す
我が家の子どもたちは21時就寝です。そのため、20時半くらいから子どもたちと寝室で過ごします。今日の出来事を話したり、絵本を読んだりする大切な時間です。
子どもの寝かしつけをする前に必ずやるのが、洗濯機のスイッチを入れること。子どもたちが寝る頃には洗濯も終わっているので、テレビを見ながらのんびり干します。
以前は朝に洗濯機をまわして干すところまでやっていましたが、朝の忙しい時間に洗濯を干すのが本当にストレスでした。思い切って朝の洗濯を夜に持ってきたら、朝のイライラが減りました。ただあまりに遅い時間に洗濯機をまわすのは、ご近所迷惑になるので注意しましょう。
時短につながる商品やグッズをご紹介
ロール量多めのトイレットペーパー
無印良品のアクセサリーケース
シリコンスチーマー
100均の整理ボックス
牛乳パック
まとめ
今や「時短」で検索すれば、ネット上にアイデアは溢れています。でも、それらが自分に合った方法かどうかは自分で試してみるしかありません。
「何から時短すればよいのか分からない」という場合、まずは「自分が苦手な家事」や「時間がかかる家事」から時短アイデアを試してみましょう。試したアイデアが自分のものになれば時短が叶い、時間を生み出せるはずです!