
ショッピングセンターで息子が爆泣き。「ダメ」ばかり言っていた自分に気づかされた #「ありがとう」を伝えたい
コロナ禍でマスク生活になったとき、子どもがマスクを着けるのを嫌がり手を焼いたという人は少なくありませんでした。特にイヤイヤ期が重なってしまうと、手が付けられず……今回は20代パパのショッピングセンターでのエピソードを紹介します。
マスクを嫌がり泣きじゃくる息子

数年前、新型コロナウイルスが流行しはじめた時期のことです。
未知のウイルスに大勢が神経をとがらせていましたし、外出時はマスク着用を求められていましたが、まだ幼かった息子にマスクをつけさせるのがとても大変でした。
ある日、ショッピングセンターで買い物しようと家族で出かけたですが、入店してすぐ子どもは機嫌が悪くなり、マスクを引きちぎって泣きじゃくってしまいました。
妻と懸命になだめていましたが、一向におさまる様子が見えません。
混雑したショッピングセンターで、周りの目も気になります。諦めて何も買わず帰ろうとしたとき、60代くらいのご夫婦が声をかけてくれました。

ご主人らしき男性は、自分の予備のマスクを使ってマジックのようなものを見せてくれ、マスクをオモチャのように楽しそうに扱っていました。すると息子は泣き止み、興味深そうにマジックに見入りました。
息子の機嫌がすっかりなおったころ、男性がマスクを着ける仕草をしました。それを見た息子も、男性の真似をするかのように自分のマスクをしました。
息子との関わり方を改めるきっかけに

聞けばその男性にはお孫さんがおり、前に同じような経験をしたことがあったそうです。それで私の息子にも同様に対応してくださり、無事に泣き止んでマスクをすることにも成功!
見知らぬ方なのに、かつ新型コロナウイルスが蔓延していて、ただでさえ人と人の関わりが薄くなっていた時期に、心優しく対応していただけたことに感謝しました。
また、私たち夫婦は、「泣いてはダメ」「マスクをしなければダメ」など、息子に注意ばかりしていました。しかしそうではなく、子どもの目線に立って見る大切さがあるのだと教わりました。
親子の関わり方を見つめ直すきっかけまでいただいたこと、本当に感謝しています。
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※本記事は、編集部に寄せられた実際のエピソードを元に再構成しています。