【夏休みあるある】子どもの視力が気になって仕方ない!? 視力低下を防ぐためのコツとは
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自宅で過ごす時間が増える夏休み。子どもが長時間ゲームやスマホを見続けている姿をみて、視力への影響が気になったり、見えにくそうにしている子どもの様子に気づいたりする親も多いはず。今回、マイナビ会員のママ・パパ300人に、子どもの視力に関するアンケート調査を実施。夏休みに気になる子どものあるある行動エピソードを紹介します。また、眼科医の二宮さゆり先生に、子どもの視力低下を防ぐ方法や、あるあるエピソードで出たお悩みに対するアドバイスもいただきました。ママ・パパは必見!
子育てするママ・パパ300人に聞いてみた!夏休み中、子どもの視力が気になる親は半数以上
※アンケート:夏休み中の子どもの行動(視力に関する)についてのアンケート/お子さんがいる既婚者男女300名に実施(2024年7月)
子どものいる20〜40代のママ・パパ300人に調査したところ、長期休暇中に子どもの視力に関して気になる行動があると答えた人は半数以上。家で過ごす時間が長くなることや、夏休み中の受験勉強など、視力低下を心配しているコメントが多数集まりました。
※アンケート:夏休み中の子どもの行動(視力に関する)についてのアンケート/お子さんがいる既婚者男女300名に実施(2024年7月)
また、子どもの視力が気になっているものの、実際に夏休みなど長期休暇を経て眼科を受診するまでに至る人は3割ほど。実際に行動を起こす人はあまり多くないようです。
そこで、実際に子どもの視力に関して、どんな行動が気になるのか、みなさんのエピソードを参考に「夏休みに気になる子どものあるある行動」を紹介します。
こんなに見えにくそうだったっけ!?夏休みに気になる子どものあるある行動4選
とにかくすきあらばゲーム、スマホ、テレビ三昧。
「暑くて外で遊ぶ機会が少なく、家でテレビを見たりゲームをしたりする時間が長い」「暗い部屋で本や漫画を読んでいる」「すきあらばスマホでYouTubeを見ている」など、ゲームや動画を見る時間が長いことや、暗い場所で見ることも気になる人が多いようです。
いつの間にか、テレビやゲーム画面との距離がどんどん近づいている!?
「リビングでテレビを見ていると、だんだん近づいていく」「ポータブルゲームで遊ぶときの画面を至近距離で見つめ続けている」など、何度注意しても画面との距離が近くなってしまうようです。
気づけば……スマホやテレビなど、目を細めて画面を見ている
「目を細めながらスマホを見ることがある」「テレビを見るときに、見えにくいのか横目で見ているのが気になる」と、実際に視力が低下しているような様子がうかがえるケースも。
夏休みに受験勉強や、宿題を。それは良いけど、姿勢がめっちゃ悪い!
「宿題をするとき、ノートを近づけて見ることが多い」「注意しても勉強するときの姿勢がなかなか直らない」「ソファで寝転びながらスマホを見ていて、目への負担が心配」など、姿勢の悪さから視力の低下を心配する声もありました。
子どもの視力が気になるあまり、ついつい目についてしまう行動でしたが、共感したママ・パパも多いのではないでしょうか。では、実際子どもの視力低下を防ぐにはどのようなことを心がけたらよいでしょうか?
目の専門家に聞いてみた!気になる子どもの視力低下を防ぐには?
どうして近視になるの?
近視の原因は、親が近視でそれを受け継いでしまう遺伝要因と、ライフスタイルや生活の変化など環境要因の両方があると言われています。環境要因で大きなものは、スマホなどのデジタルデバイスの普及があります。長時間、至近距離で動画やゲームを見ることが習慣化してしまうと近視になりやすく、放っておくとさらに進行してしまいます。また、外遊び時間減少の影響もわかっています。
近視の将来的なリスクは?
以前は近視が進行するピークは8歳〜10歳とされ、身長の伸びと眼球の成長が相対的に連動すると考えられていました。ですが、最近は生活様式によっては20歳を過ぎても視力の低下が進行し続ける傾向にあります。近視になる年齢が早いほど、進行して強い近視になりやすい傾向があり、放置すると緑内障*1や網膜剥離*2など失明につながる合併症を併発する可能性が高くなるとわかっています。だからこそ、近視の発症を予防することが大事。もし発症したら進行しないように注意する必要があります。
*1 緑内障:眼底にある視神経という部分が障害を受けて、徐々に視野が狭くなってくる病気
*2 網膜剥離:眼球内部にある網膜という部分が剥がれて視力が低下する病気
気をつけたい、子どものこんなサイン
子どもは、自分が見えにくいことに気づいていないことが少なくありません。私の患者さんでも、裸眼視力が0.1の子に「見えにくくない?」と聞いても「見えるよ」と言うくらい。はっきり見えた経験がないと、見えにくくなったことがわかりにくいんですね。また、両親が近視でない場合は、子どもの視力が低下していても気づきにくいことも。小学校の眼科検診で受診用紙をもらって初めて気づく保護者の方は非常に多いです。家庭では、子どもが目を細めて見る、テレビやタブレットなどを見るとき画面に近づいて見る、横目で見る、などの見方をしていたら眼科を受診してみるといいでしょう。
近視を予防するために親ができることは?
まずは今すぐ家庭で実践できることが3つあります。ぜひ取り組んでみてください。
その① デジタルデバイスや本を見るときに目との距離を30cm以上離す
最近ではスマホの設定で、画面との距離が近すぎると警告が表示される機能があるそうなので、ぜひ活用してほしいです。
その② 20分に1回は、20秒以上、20フィート(6メートル)離れた場所を見る、“20-20-20”のルール
近見作業のあとに、6メートル先の風景など遠くを見ることで、目のピント調節を行う毛様体筋をゆるませることが大切となります。
その③ 自然光をあびること
近視の進行を抑制するためには自然光をあびることが有効だとわかっています。とはいえ、夏場は暑さが厳しいので、外で走り回って遊ばなくても、木陰で休んでいるだけでもOK。窓を開けて外気に触れたり、ベランダに出たり、といったことでもいいでしょう。
子育てママパパのお悩み“あるあるエピソード”にアンサー!
記事冒頭で紹介した、夏休みに気になる子どものあるある行動エピソードに対して、どのように対処すべきかアンサーをいただきました。ぜひ、参考にしてみてください。
- とにかくすきあらばゲーム、スマホ、テレビ三昧。暗いところで見ている。
- 二宮先生
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デジタルデバイスのトータルの視聴時間については各家庭でルール作りをした上で、“20-20-20”ルール*3を守りましょう!
また夜間の寝室やふとんの中など、暗い場所ではどうしても画面に目を近づけて見てしまうので、ベッドから離れた場所で充電するよう心がけましょう。
*3 20-20-20ルール:20 分に 1 回は、20 秒以上、20フィート(6メートル)離れた場所を見るルール
- いつの間にか、テレビやゲーム画面との距離がどんどん近づいている!?
- 二宮先生
-
長時間至近距離で見ないように気をつければOK。
スマホやゲーム機など小さい画面を近くで見続けてしまうと「スマホ内斜視*4」になる可能性があるので注意しましょう。
*4 内斜視:右眼か左眼どちらかの視線が内側に向かっている状態
- 気づけば……スマホやテレビなど、目を細めて画面を見ている
- 二宮先生
-
目を細めて見る、横目で見る、などの見方をしていることに気づいたら、眼科を受診して視力を測りましょう。
- 夏休みに受験勉強や、宿題を。それは良いけど、姿勢がめっちゃ悪い!
- 二宮先生
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できるだけ背筋を伸ばして30cmほど離れて見ることが大切です。
子どもの視力が気になったら身につけたい、正しい知識
近視は低年齢で発症するほど強い近視になりやすく、将来的に緑内障など失明のリスクもある、という危険性について知らなかった人も多いのではないでしょうか。だからこそ、普段の生活を見直して、環境面での予防をすることが大切。そして近視を進行させないためにも、早めに眼科を受診することが大切です。
そこで、近視に関する正しい知識を得るためにおすすめなのが『子どもの近視ナビ』。近年、子どもの近視が増えている背景やその原因、近視のサイン、予防と対策など、子どもの視力が気になったら知っておきたい情報が盛りだくさんです。ぜひチェックしてみてください!
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