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2025年03月24日 15:00 更新

大切な子どもを守るには? 交通安全について、子どもと一緒にできること

PR:JA共済

子どもがいよいよ小学校に入学! でも、通学のときの安全面が心配で……。そんな不安を抱えているママやパパは多いのではないでしょうか?
今回は、小学校への入学を控えるお子さんのママと、小学生のお子さんのいる先輩ママによる座談会を開催。JA共済が提供している『つうがくろあんぜんMAP』を実際に作り、通学路の危険な場所と注意すべきポイントについて、一般財団法人日本交通安全教育普及協会の大木裕史さんにお話を伺いました。お子さんの安全を守るために役立つ情報が盛りだくさん。必読です!

3人のママたちが抱える、子どもの登下校時の不安とは?

――皆さんは、お子さんの登下校についてどのような不安をもっていますか?

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自宅から学校まで、子どもの足で20分ほどかかります。近所のお友だちと3人で一緒に行こうと約束しているのですが……。スムーズに登校できるのか、また何か起きたときに自分たちで対処できるのかなど、不安はたくさんあります。

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うちの子の場合はひとりで登校をする予定です。今は、幼稚園の送迎が車なので、1年後にひとりでちゃんと行けるのかが不安です。しかも、学校までの15分ほどの通学路は、道が細いうえに車の往来が激しくて……。見通しも悪いのでとても心配です。

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我が家の娘たちは、最寄りの駅からスクールバスで小学校に通っています。道中も気になりますが、うちの子は、バスから降車するときに飛び出して、怪我をしたことがあるんです。帰りのバスが駅に到着するやいなや、お友だちみんなと「ここから競争だ! 」と言ってバスから降りて、走り出したら転んでしまって……。

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それは大変でしたね。通学の際には、バスにも本当に気をつけなくてはいけません。たとえば、バスを降りたあとに横断歩道を渡る際などは十分注意が必要です。特に、止まっているバスの前や後ろでは、反対車線の様子を確認せずに向かい側に渡ろうとすると、車の運転者からは子どもが見えず、バスの陰から急に飛び出してくることになりとても危険です。

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そうですよね。娘が転んだときは、家に泣きながら帰ってきたので、なだめて手当てをして「焦らなくていいんだよ」と伝えました。「自分が速くても遅くても、バスからはかならず出られるんだから、最後に降りても大丈夫だからね」と。

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そのお気持ち、わかります! うちの子も急いで飛び出してしまうことがよくあります。

子どもの交通事故が多い年齢・状況は?

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警察庁が発表している、令和元年から5年間の統計によると、子どもの事故の原因で圧倒的に多いのは飛び出しです。ただ、飛び出す行為というのは子どもの特性でもあって。何かに興味をもつと、周りが見えなくなる傾向が強いのです。実際に、子どもの視野は大人の半分ほどしかないことがわかっています。つまり、見えている範囲が狭いので、車がかなり近くまで接近してこないと気づかないことが大いにあるのです。

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ええっ! そうなんですか?

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はい。そのため、入学前にはかならず、学校に行くまでの道を親子で一緒に歩いて、お子さんの目線で危ない場所を確認してください。たとえば、歩道でも、ガードレールが途切れている部分があるので、そのあたりをきちんと見て、「ここは十分に気をつけて歩きましょうね」と伝えることが大事ですね。

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今の時点では、一緒に歩きながら、「ここはトラックが来て危なかったね」「白い線からは出ないようにしようね」ということは教えていて。それから、うちの子は道路標識が好きなので、標識の絵本を見ながら楽しく学んでいます。

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それはとてもいいことですね。代表的な標識が載っているポスターを家の壁や冷蔵庫に貼るのもひとつの手だと思います。貼る位置は、お子さんの目線の高さにしてあげることも忘れずに。

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うちの子には、「横断歩道の信号の青が点滅したら渡らないんだよ」とは伝えていて、子どももしっかり守っています。ただ、青になった途端に渡りたいみたいで、いつも前のめりになっているんです(笑)。そうすると、車道を走る車と至近距離になるので、「2、3歩下がってね」と注意しています。

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そう伝えていただいているなら安心です。事故が一番起こるのは、横断歩道を渡るときなんです。「信号が青だから大丈夫」と思いがちですが、信号機は「渡ることができる」もので、「渡れない場合もある」という認識が必要です。とは言っても、お子さんにそのことを教えるのは難しいですよね。なので、信号を渡るときは右、左、そしてもう一度右を見て、さらに手を上げて渡るんだよ、と。ドライバーさんに「自分はこれから横断します」とわかる動作(「アイコンタクト」も含めて)をしようねということを、親御さんが実践してお示しになるのが最もいい方法です。

――皆さんの不安がわかったところで、ここで実際に、学校までの道のりを『つうがくろあんぜんMAP』に描き出していただきたいと思います。「危険な場所」や「気をつけること」についてアイコン(シール)を貼れるようになっているので、活用してくださいね。

『つうがくろあんぜんMAP』とは 子どもたちが毎日、安全に通学するためにJA共済が作成した 実際の通学路から交通ルールを学び体験できるツール。 これから通う通学路を実際に歩きながら親子で安全を確かめることができます。


作成中~完成!

――では、皆さんのMAPが出来上がったようですね。『つうがくろあんぜんMAP』を作成してみて、今までは見逃していた“気づき”などはありましたか? 不安な点も含めて順番に説明をお願いします!

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こうやってMAPにすることで、危険なポイントや注意したほうがいい場所をひとつひとつ確認できるのがとてもいいと思いました。我が家の場合、学校までは横断歩道を渡らずに、同じ側の歩道をずっと歩いていけば小学校に着くのですが、道がとても細いんです。しかも、うねうねと曲がっている部分があって見通しが悪く、さらに、途中にある交差点からは車やトラックが頻繁に曲がってきて、速いスピードで通り過ぎるので怖いです。

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歩道にはガードレールはありますか?

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ないんです。

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それは心配ですね。車道から少しでも距離のある位置を歩いて、さらにお友だちと一緒に歩くときは、「横並びではなく絶対に縦一列になって歩くんだよ」と伝えていただきたいです。

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このMAPは、シールを貼ることで、通学路にどういうものや場所があるのかを目ではっきり把握できて便利ですね! うちの子はお友だちと一緒に行く予定なのですが、学校までの道が結構な下り坂で、さらに途中から細いくねくね道で見通しが悪く、その点が気になっています。細い道のあたりは車の行き来は激しくないのですが、歩道はありません。そのことをMAPで再確認できて、安全に行かせないといけないなと、より思うことができました。

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そうですね。Aさんのお宅の場合は、途中に駐車場がある点にも注意したいですね。車が出入りして危ないので、駐車場側の道はより注意しながら歩く。または、できるだけ歩かないようにしてほしいです。

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子どもたちが小学校に入学する前に、こういうMAPを子どもと一緒に作ると、親子ともにすごく勉強になると思います。実際に描き出して、シールで視覚化しないとわからないことはたくさんありますから。我が家は坂の中腹にあるので、家の前の坂を自転車や車がすごいスピードで下ってきます。坂を上っていくと車が行き交っていて、さらにホテルがあるので、そこから車やタクシーが出てきて危険です。

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車だけでなく、自転車も速度があると危ないですね。

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自転車は私自身も乗っているので、場合によっては加害者になる危険性もあるのかと思うと怖いです……。それに、娘たちも自転車には乗っています。暗い時間は特に事故に遭わないよう、注意しないといけないですね。

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夕方以降は、白や黄色などの服を着るといいですよ。それから、服や帽子、ヘルメットに反射材をつけるなど、ドライバーから見えやすい状況を作り、事故に巻き込まれない対策をすることが大事です。

交通事故に備えるために、今、子どもとできること

――それでは、大木さんから、そのほかの事故に遭いやすい場所について教えていただけますか?

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小さいお子さんの場合、植物の植え込みに姿が隠れて、ドライバーから見えないことがあります。そうした場所で車と接触することもあるので、通学路の途中にそういう場所はないかを親子で確認していただきたいです。また、雨の日は特に注意が必要です。たとえば、傘をさして狭い路側帯を歩いていると電柱があって、そこをよけたはずみで車道にはみ出したり……。

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そういう場合には、どのように備えればいいのでしょうか?

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普段から親御さんが「後ろをかならず見て車が来ていないかどうか確認しようね」と声がけすることが大切です。危険予測というものは、訓練しないとなかなか身につきません。そのため、危険な場所や状況については、子どもたちに日頃から意識させることが重要です。

――では、最後に。今回『つうがくろあんぜんMAP』を作り、さらに交通安全のお話を聞いて、皆さんどんな感想をもちましたか?

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とても勉強になりました! MAPを作って初めて理解できたことがたくさんあるので、今度は子どもと道を歩いて、「この部分にシールが貼れるね」という風に一緒に作成したいです。

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そうですね。私も今回、車以外にも気をつけるべきことはいろいろあるのだなと知ることができたので、子どもと改めて通学路を歩いて確認しようと思います。そして危険な場所を見つけて、もう一度MAPを作ってみます。

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『つうがくろあんぜんMAP』をもちながら道を歩いて、「ここは危険だね」と話をすれば、幼い子どもでもわかりやすいですよね。子どものお友だち、そしてまわりのママにもこのMAPのことを教えて、「みんなで気をつけようね」という共通認識をもつと、全員の交通安全への意識が高まりそうです。

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そうですね! とても活用できそうです。

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近所のママさんにも、ぜひ広めたいです!

おわりに

JA共済は交通事故のない社会を目指し、子どもたちを交通事故から守るため、交通安全教育を大切にしています。子どもたちが安全に通学できるよう、実際の通学路から交通ルールを学び体験できる特設WEBサイト『つうがくろあんぜんMAP~毎日歩く“通学路”の安全を確かめよう~』を、チェックしてみてくださいね!