【親子でチェック】放っておかないで!大事な「視力」のこと
PR:クーパービジョン・ジャパン
年々増加傾向にある子どもの近視。年に1回の学校健診は子どもの見え方に異常がないか確認するチャンスです。「去年は大丈夫だったから……」と放置して近視が進行すると、将来的に重大な目の病気にかかるリスクも。近視の正しい知識と予防法を理解しておくことが大切です。今回は、子育て中のママ・パパ278人に子どもの眼科健診についてアンケート調査しました。
子育てするママ・パパ278人に聞いた! 要診断のうち約3割が“すぐに受診しなかった”という結果に
※アンケート:子どもの眼科受診についてのアンケート/お子さんがいる20代~40代男女278名に実施(2025年3月)
※アンケート:子どもの眼科受診についてのアンケート/お子さんがいる20代~40代男女170名に実施(2025年3月)
要受診と判断された61.2%のうち「しばらく経ってから(1か月後以降)、子どもを眼科受診させた」人は18.2%で、理由は「心配したがすぐに仕事の休みが取れず、1カ月以上先延ばしになった(40代/女性)」など。
そして「眼科受診しなかった」人は7.1%で「本人の普段の生活態度を見ていて視力が悪そうなそぶりがなかったため(30代/女性)」などの理由がありました。
そもそも近視とは?
正視・近視
人の目はカメラの仕組みと似ています。カメラのレンズに相当する角膜と水晶体で光が屈折し、フィルムに相当する網膜(黄斑)でピントが合うことで、私たちはモノを鮮明に見ることができます。この状態が「正視」です。
一方、近視は、遠くから来た光が網膜よりも手前でピントが合う「屈折異常」の状態で、近くは見えるけれど遠くはぼやけた見え方に。多くは目の長さ(眼軸長)が長くなることで起こります。
学校健診の結果が返ってきたら、 まずはA・B・C・Dの4段階評価をチェック
子どもの近視の発症を早期発見するために重要な役割を担っているのが、学校健診です。学校健診では、養護教諭や学校関係者が視力検査を実施し、A、B、C、Dの4段階で視力を簡易的に評価します。
B〜D判定の場合は、「健診結果のお知らせ」などの用紙が配布され、眼科健診が推奨されます。ただし、学校健診の視力検査だけでは目の状態を正確に把握することはできません。視力低下には近視以外の疾患が潜んでいる可能性もありますので、用紙が配布された場合は眼科を受診して詳しい検査を受けましょう。
また、学校健診の結果にかかわらず、普段の生活で子どもが見えづらそうにしていると感じた際には、自己判断せずに眼科で診てもらうことが大切です。
目のプロに聞いてみた! 子どもの近視。発症や進行を防ぐために親ができることは?
「子どもが見えているのかよくわからない」「近視は治せるの?」「予防のためにできることは?」など、こどもの近視について気になるあれこれ。眼科医の松村沙衣子先生からアドバイスをいただきました。「まだ大丈夫」と思っているママ・パパも、近視の予防のためにもぜひご一読を!

- 子どもの視力低下のサインは?
松村先生-
子どもが目を細めて見る、テレビやタブレットなどを見るとき画面に近づいて見る、横目で見る、など視力低下のサインが見られたら眼科を受診してみましょう!
実は、子どもは自分が見えにくいことに気づいていないことが少なくありません。そのため親が普段から子どものサインを見逃さないように気を付けましょう。

- 学校健診では発覚しづらい目の病気は?
松村先生学校で行う検査は視力の測定です。近視、弱視、遠視、乱視などの目の状態については正確にわかりません。
子どもは見えにくさの自覚が無く、本人も家族も目の異常に気づかないことがよくあります。強い近視や遠視、乱視による弱視が隠れていることも。弱視は8歳までに治療を完了しないとそれ以降の改善が難しいため、すぐに治療が必要です。視力の発達には個人差があり、早めの対応が重要になります。

- うちの子どもはまだ視力1.0あるから大丈夫だと思うけど……
松村先生近視は小学生の間に進みやすいので、油断は禁物!
近視が進行するピークは8歳~12歳とされ、身長の伸びと眼球の成長が相対的に連動すると考えられています。「去年の健診は大丈夫だったから……」と思っていたら急に近視が進行していることも。子どもが見えにくそうにしているサインがあったら、学校健診を待たずに眼科を受診しましょう。

- 病院に行かず近視を放置したらどうなりますか?
松村先生近視が進行し、日常生活に不便が生じる可能性があります。
ライフスタイルや環境の変化によって、就学以前にも近視を発症する子どもが増えてきています。近視になる年齢が早いほど、進行して強い近視になりやすい傾向があります。強い近視は将来的に緑内障や網膜剥離などの眼疾患につながる可能性が高くなります。だからこそ、近視が発症したら、進行しないように環境を見直すことや、進行を遅くする治療を検討することが大事です。

- 子どものめがねを作るときに注意することは?
松村先生子どものめがねを作る場合は必ず眼科で正しい処方せんを発行してもらいましょう。
眼科で適切な視力検査をして、正しい処方せんを出してもらうことが重要です。また、作成しためがねの見え方についても眼科で確認してもらうことも大切。度数が合っていないと目の疲れが頭痛や出現する可能性もあります。

視力低下が気になったら、親子で受診を!
松村先生-
子どもは自分の見えにくさに気づきにくい上に、見えにくさに慣れて、視力低下しているのに「見える!」と言うことも。
学校健診で視力低下を指摘されたら、学校生活や授業に支障がある見え方になっている可能性があります。眼科を受診して正しい視力をチェックしましょう。大人になってからの合併症予防のためにも、早めに子どもの視力低下に気づいてあげてほしいと思います。
近視の進行を抑えるヒントはおうち習慣!? 早速トライ! おうちでできる3つのコト
30分に1回は目を休めよう
近くのものを見る時間が長いほど、ピントを調節する筋肉が過度に緊張して近視を発症しやすくなります。ピントを調節する筋肉をゆるめると、近視の発症や進行の予防に効果的です。
デジタルデバイスや本を見るときに
目との距離を30㎝以上離そう
30cm以下の距離でものを見続けると近視が進行するリスクがあると言われています。机やいすの高さを調節したり、ゲームや動画はテレビで視聴するなど距離を保てる工夫をしましょう。スマホの設定で、画面との距離が近すぎると警告が表示される機能を活用するのもいいですね。
外遊びを積極的にしよう
近視を予防するためには太陽の光をあびることが有効だとわかっていて、1日2時間以上が理想と言われています。
親子で近視進行を防ごう 近視の正しい知識が身につく「子どもの近視ナビ」