ライフ ライフ
掲載
2026年10月12日 12:40

「気づけば自分のことは後回し…」ママたちの自由な時間が「減った」92.9%。時間と引き換えに手放したもの1位は?

気づけば、自分のことは後回し。「リトル・ママ」会員200名への調査(株式会社エンファム.)では、自由な時間が「減った」が92.9%。時間がなくて諦めたことの1位は「自分の美容・身だしなみ」67.2%で、「家事の完璧さ」50.5%を上回りました。

国内最大級の親子フェスタ「リトル・ママフェスタ」を主催するエンファム.はこのほど、「リトル・ママ」会員を対象に「育児とタイパ(タイムパフォーマンス)に関する意識調査」を実施しました(有効回答200名)。

育児とタイパ(タイムパフォーマンス)に関する意識調査

育児とタイパ(タイムパフォーマンス)に関する意識調査
育児とタイパ(タイムパフォーマンス)に関する意識調査

一人で抱える層ほど、その割合は高い傾向
調査の結果、子どもが生まれてから自由な時間が「減った」と答えた人は92.9%。限られた時間を有効に使うために、時短家電や食材宅配などで効率化を図る"タイパ子育て"が広がる一方、それでも時間がなくて諦めていることは多くあります。

なかでも、時間と引き換えにやめたことの1位は「家事の完璧さ」(50.5%)ではなく「自分の美容・身だしなみ」(67.2%)でした。

さらに、パートナーと分担の相談ができていない層ではその割合が77.3%にのぼり、「家事の完璧さ」(45.5%)を30ポイント以上上回りました。

一人で抱える人ほど家事の水準は落とさず、自分自身のケアを削って時間の不足を吸収している実態が明らかになりました。

自由な時間が「減った」92.9%、約8割が「もっと減らしたい」

「かなり減った」だけで74.7%。家事・育児にかかる時間を「もっと減らしたい」人は78.9%にのぼる

設問1:子どもが生まれてから、自分の「自由な時間(可処分時間)」はどう変化しましたか?(単一回答)
設問1:子どもが生まれてから、自分の「自由な時間(可処分時間)」はどう変化しましたか?(単一回答)

子どもが生まれてから自分の「自由な時間(可処分時間)」がどう変化したかを聞いたところ、「かなり減った」が74.7%、「やや減った」が18.2%で、合わせて92.9%が「減った」と回答しました。

「ほとんど変わらない」は4.5%、「増えた/わからない」は2.6%にとどまります。

設問2:家事・育児にかかる時間を「もっと減らしたい」と思いますか?(単一回答)
設問2:家事・育児にかかる時間を「もっと減らしたい」と思いますか?(単一回答)

また、家事・育児にかかる時間を「もっと減らしたい」と思うかという問いには、「強く思う(できる限り減らしたい)」35.6%、「やや思う(減らせるなら減らしたい)」43.3%と、約8割(78.9%)が減らしたい意向を示しました。

「思わない(手をかけたい/かけることに満足している)」は3.6%と少数で、効率化=タイパへの関心が広く共有されていることがわかります。

最大の負担は「食事の準備・後片付け」。時短の工夫は「家電」と「食」が中心

「食事の準備・後片付け」は129件で、2位以下を大きく引き離す。一方で、家事代行・シッターの利用は19件にとどまる

設問3:1日のなかで「ここに一番時間を取られている/削りたい」と感じるのはどれですか?(複数回答)
設問3:1日のなかで「ここに一番時間を取られている/削りたい」と感じるのはどれですか?(複数回答)

1日のなかで「一番時間を取られている/削りたい」と感じることは、「食事の準備・後片付け」が129件で最多。

次いで「掃除・片付け・洗濯」91件、「寝かしつけ・夜泣き対応」75件、オムツの記名や離乳食のストック作りなどの「名もなき育児・家事」74件と続きました。

設問5:自由な時間を確保するために取り入れた・増えたサービスや道具はどれですか?(複数回答)
設問5:自由な時間を確保するために取り入れた・増えたサービスや道具はどれですか?(複数回答)

自由な時間を確保するために取り入れた・増えたサービスや道具は、「時短家電の導入(食洗機、ロボット掃除機、洗濯乾燥機など)」74件、「食事・買い物の効率化(食材宅配、ネットスーパー、ミールキットなど)」64件が上位。

一方で「特に取り入れていない/増えていない」も72件あり、家事代行・シッター・一時預かりの利用は19件にとどまりました。時短の工夫は「モノ」や「食」が中心で、人の手を借りるサービスはまだ限定的です。

パートナーとの分担状況。約6割(59.9%)が課題を抱えている

「よく相談し、分担できている」は37.1%。「ほぼ自分一人で抱えている」は13.2%

設問4:家事・育児の負担をどう分担するか、パートナーと相談できていますか?(単一回答)
設問4:家事・育児の負担をどう分担するか、パートナーと相談できていますか?(単一回答)

家事・育児の負担をどう分担するかパートナーと相談できているかを聞くと、「よく相談し、分担できている」は37.1%。

「相談はするが、うまく分担できていない」26.4%、「あまり相談できていない」20.3%、「ほぼ自分一人で抱えている」13.2%と、約6割(59.9%)が分担に課題を抱えています。

時間がなくて諦めたこと1位は「自分の美容・身だしなみ」

「家事の完璧さ」(50.5%)を16.7ポイント上回り、限られた時間のしわ寄せは家事よりも自分のケアに向かっている

設問6:時間がなくて諦めたこと・やめたこと(頻度が激減したこと)はどれですか?(複数回答)※%は回答者数を母数とした割合(複数回答のため合計は100%になりません)
設問6:時間がなくて諦めたこと・やめたこと(頻度が激減したこと)はどれですか?(複数回答)※%は回答者数を母数とした割合(複数回答のため合計は100%になりません)

時間がなくて諦めた・やめた(頻度が激減した)ことを聞いたところ、1位は「自分の美容・身だしなみ(長時間メイク、頻繁な美容院、ネイルなど)」で67.2%。

2位「家事の完璧さ(毎日の掃除、丁寧な洗濯物たたみなど)」50.5%、3位「趣味やエンタメ情報の収集」46.0%、4位「リアル店舗での買い物」37.9%、5位「料理の「手作り」」24.7%と続きました。

時短家電や食事の効率化で家事の"手間"は削っていても、家事そのものの水準を落とすことには慎重で、限られた時間のしわ寄せは最終的に「自分自身のケア」に向かっている構図が浮かび上がります。

「特になし/諦めていない」はわずか7.6%でした。

ワンオペ傾向層では「身だしなみ」を手放した人が77.3%、「家事の完璧さ」は45.5%で、差は約32ポイント

参考:「パートナーの協力度」×「時間確保のために手放したこと」 ※ワンオペ傾向:設問4「あまり相談できていない」「ほぼ自分一人で抱えている」/分担・相談層:「よく相談し、分担できている」「相談はするが、うまく分担できていない」。「相談する相手がいない/該当しない」および無回答は対象外
参考:「パートナーの協力度」×「時間確保のために手放したこと」 ※ワンオペ傾向:設問4「あまり相談できていない」「ほぼ自分一人で抱えている」/分担・相談層:「よく相談し、分担できている」「相談はするが、うまく分担できていない」。「相談する相手がいない/該当しない」および無回答は対象外

この分担状況と「手放したこと」を掛け合わせると、「あまり相談できていない」「ほぼ自分一人で抱えている」ワンオペ傾向層では、「自分の美容・身だしなみ」を手放した人が77.3%にのぼる一方、「家事の完璧さ」を手放した人は45.5%と、その差は約32ポイントにひらきました。

相談・分担できている層では64.0%と53.6%で差は約10ポイントにとどまり、「家事より自分を削る」偏りはワンオペ傾向層でより強く表れています。

「趣味やエンタメ情報の収集」を手放した割合も54.5%(分担層43.2%)と高くなっています。一人で担っている人ほど家事の水準は落とさず、代わりに自分のための時間から削っていく傾向が読み取れます。

自由な時間が増えたら、使いたいのは「睡眠・休息」

「睡眠・休息」63.5%。減った人ほど休息と自分の時間を求める

設問7:もし自由な時間が増えたら、何に使いたいですか?(最大3つまで)※%は回答者数を母数とした割合(複数回答のため合計は100%になりません)
設問7:もし自由な時間が増えたら、何に使いたいですか?(最大3つまで)※%は回答者数を母数とした割合(複数回答のため合計は100%になりません)

もし自由な時間が増えたら何に使いたいかを聞くと(最大3つまで)、1位「睡眠・休息」63.5%、2位「自分の趣味・エンタメ」56.3%、3位「美容・運動・自分のケア」43.7%。

「子どもとゆっくり向き合う時間」25.9%、「家のこと(普段できない片付けなど)」21.3%を大きく上回り、諦めた項目の上位(身だしなみ・趣味)と、取り戻したい項目の上位がそのまま重なりました。

参考:「自由時間の減少度」×「本当は使いたい時間」 ※設問1「増えた」「わからない」は対象外
参考:「自由時間の減少度」×「本当は使いたい時間」 ※設問1「増えた」「わからない」は対象外

自由時間の減少度別に見ると、「かなり減った」層では「睡眠・休息」68.9%(やや減った層47.2%)、「自分の趣味・エンタメ」60.8%(同50.0%)と、失われた時間が大きいほど休息と自分の時間への欲求が強まっています。

お金を払ってでも欲しいのは「自分のリフレッシュ時間」

家事の代行より「自分のリフレッシュ時間」。時短家電の導入層は"時間を買う"抵抗感が小さい

設問8:「もっと時間が浮くなら、お金を払ってもいい」と思うものはどれですか?(単一回答)
設問8:「もっと時間が浮くなら、お金を払ってもいい」と思うものはどれですか?(単一回答)

「もっと時間が浮くなら、お金を払ってもいい」と思うものを1つ選んでもらったところ、最多は「お金を払ってまで解決したいものはない」33.3%。物価高のなか家計には慎重な姿勢がうかがえます。

一方で具体的な項目の1位は「自分のリフレッシュ時間の確保(一人で外出する時間など)」22.6%で、「毎日の食事の準備・後片付け」19.0%、「部屋の掃除・片付け・洗濯」9.2%、「子どもの寝かしつけ・夜泣き対応」7.7%といった家事・育児の代行を上回りました。

家計に慎重ななかでも、唯一支出の対象になりうるのが「自分の時間」だという結果です。

参考:「時短家電の導入状況」×「お金を払って時間を買う意識」
参考:「時短家電の導入状況」×「お金を払って時間を買う意識」

さらに時短家電の導入状況別に見ると、導入層では「お金を払ってまで解決したいものはない」が24.3%と未導入層(37.3%)より13ポイント低く、「自分のリフレッシュ時間の確保」は31.1%(未導入層16.7%)と約1.9倍。

家電で一度「時間を買う」体験をした層ほど、次の投資先として自分の時間を選ぶ傾向が見られました。

調査から見えてきたこと

今回の調査では、時短家電や食材宅配などの工夫で効率化を図る"タイパ子育て"が広がる一方で、時間の不足を最終的に「自分自身に使う時間」を削ることで吸収しているママたちの姿が見えてきました。

手放しているのは家事の水準ではなく、美容や身だしなみ、趣味といった「自分のケア」。そして取り戻したいものも、お金を払ってでも欲しいものも「自分の時間」でした。

とりわけ、パートナーと分担の相談ができていない層ほど、家事は落とさず自分を削る傾向が強く出ています。

自由回答にも、時間と気力の限界や、自分より家族を優先してしまう気持ちが多く寄せられました。

・「仕事の後も食事の準備、片付け、洗濯などさらに家の仕事が続くため、フルタイムで仕事するのは難しいと感じる。」
・「自分だけの時間のはずが子どものことも考えてしまう。」
・「子どもと過ごす時間は年齢があがるごとに少なくなるのを考えると、子どもとの時間をとにかく大切にしたいと思う。でも自分にかける時間もお金も欲しいという欲望に悩まされる。」
・「子どものためにしてあげたいことがたくさんあるが時間も気力も追いつかない。」

こうした声からは、限られた時間のなかで自分のことを後回しにせざるを得ないママたちの本音がうかがえます。

パートナーとの分担を含め、ママたちが自分の時間を取り戻せる環境づくりや、その時間を生み出す商品・サービスへの期待は、今後さらに高まっていくと考えられます。

今回の調査結果を受けて同社では、「リトル・ママフェスタは、『ママたちが集まる場所をつくる』をコンセプトに、ママ・パパが子どもと一緒に楽しみながら、気になる商品やサービスに実際に触れ、同じ立場のママたちと出会える場を全国で提供しています。今後も『リトル・ママアンケート』を通じて子育て家庭の小さな声を集めて発信し、家族が笑顔で過ごせる環境づくりに貢献してまいります」とコメントしています。

調査概要

調査名:育児とタイパ(タイムパフォーマンス)に関する意識調査
調査期間:2026年8月
調査対象:リトル・ママ会員
調査方法:自社アンケート(オンライン)
有効回答数:200名(各設問は任意回答のため、設問ごとの有効回答数は異なります)
実施元:エンファム.
調査レポート:https://sponsor.l-ma.co.jp/materials/202608report_
出典:リトル・ママ調べ

エンファム.
https://enfam.jp/

(マイナビ子育て編集部)

PICK UP -PR-

関連記事 RELATED ARTICLE

新着記事 LATEST ARTICLE

PICK UP -PR-