【医師監修】生後4ヶ月の赤ちゃん、ミルクの量は?離乳食準備に果汁はあげる?
あやすと笑ったり、欲しいものがあったら手を伸ばすなど、外からの刺激に反応する様子が多く見られる生後4ヶ月の赤ちゃん。成長にともない起きている時間が多くなりますが、育児用ミルク(以下ミルク)の量はどのぐらいが適切なのでしょうか。
生後4ヶ月ってこんな時期
ミルクの量について解説する前に、まずは生後4ヶ月の赤ちゃんの発育や発達について見てみましょう。
体の大きさは?
生後4ヶ月の赤ちゃんの身長・体重のおおよその目安は以下の通りです[*1]。
身長
男の子:59.9~68.5cm 女の子:58.2~66.8cm
体重
男の子:5.67~8.72kg女の子:5.35~8.18kg
(3~97パーセンタイル)
母子手帳にある発達曲線の中に赤ちゃんの身長・体重のポイントを記し、曲線から大きく外れたり、急に伸びが停滞するようなことがあれば、健診の際などに医師や保健師に相談しましょう。
睡眠の様子は?
生後4ヶ月のころには、昼夜の区別がある程度ついて昼間に起きていることが多くなります。睡眠時間は1日トータル13時間~14時間程度。赤ちゃんによっては、夜にまとめて7~8時間寝ることもあります。
このころの赤ちゃんはこんなことができる!
あやすとよく笑うようになります。かわいい笑顔を見ると、大変な育児の中でご褒美をもらったような嬉しい気持ちになりますね。
そのほかにも、興味があるものを目で追ったり、音がした方を見ようするなど、外部からの刺激に反応するようになります。
生後4ヶ月、ミルクの量は?
生後4ヶ月の赤ちゃんには、ミルクをどのくらいあげればいいのでしょうか。
ミルクの量と回数の目安
生後3〜4ヶ月健診で何か指導をされた場合はそれに従って授乳量などを調節しますが、とくに指摘がなく、赤ちゃんが元気で体重が増えているようであれば、1日に飲む量が少なかったとしても心配はいらないでしょう。なお、このころの体重増加量の目安は1日平均で15〜20g程度です[*2]。
量や回数を考える際は、ミルクの製品パッケージに記載しているものを目安に、赤ちゃんが飲みたいように飲ませて大丈夫です。
生後4ヶ月の標準調乳量(cc)と1日の授乳回数
離乳食準備のため、果汁はあげるべき?
生後5〜6ヶ月ごろから離乳食を始めることとなりますが、それに先んじて果汁などを飲ませる必要はありません。
厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」には以下のような記載があります[*9]。
離乳の開始前の子どもにとって、最適な栄養源は乳汁(母乳又は育児用ミル ク)であり、離乳の開始前に果汁やイオン飲料を与えることの栄養学的な意義は認められていない。
果汁をあげるとしても、離乳食開始後にしましょう。
まとめ
あやすと笑顔がたくさん見られ、夜にまとまった睡眠をとってくれるようになる生後4ヶ月。ミルクの量や回数は3ヶ月のときとあまり変化はなく、1日5回、200ccぐらいが目安となります。体重の増えなどに不安がある場合は、乳児健診などで相談してみてください。
(文:マイナビ子育て編集部/監修:梁尚弘 先生)
※画像はイメージです
[*1] 厚生労働省「平成22年乳幼児身体発育調査」
[*2]厚生労働省「乳幼児身体発育評価マニュアル」
[*3]明治HP「赤ちゃんに必要なミルクの量を知ろう 標準調乳量」
[*4]森永はぐくみ製品パッケージ「標準使用量」
[*5]雪印メグミルクHP「『雪印メグミルク ぴゅあ』の上手な作り方 標準使用量」
[*6]雪印ビーンスタークHP「すこやか 標準使用量表」
[*7]アイクレオHP「月間別ミルク量の目安」
[*8]和光堂HP「はいはいの作り方 標準使用量表」
h[*9]厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」p.30
※この記事は、マイナビ子育て編集部の企画編集により制作し、医師の監修を経た上で掲載しました
※本記事は子育て中に役立つ情報の提供を目的としているものであり、診療行為ではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当社は責任を負いかねます