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2020年11月07日 11:52 更新

【専門家収納テク】子育て×グルーピングで育児をぐんと楽にする方法

同じタイミングで使用するアイテムをまとめた、「グルーピング収納」。毎日の暮らしを便利にする収納テクニックのひとつです。忙しなく時間に追われ、お子さまの呼び出しに焦るママへ。今回は子育てがラクになる「グルーピング収納」のヒントをご紹介したいと思います。

Lazy dummy

こんにちは。ライフオーガナイザー®のうめだあさみです。
子どものお世話や家事など、作業をするときに必要なアイテムはひとつとは限りませんよね。おむつ替えには、おむつとお尻ふき。アイロンがけにはアイロン、アイロン台、当て布、スプレーなどなど……。

違うアイテムでも使用するタイミングが同じなら、一緒に収納すると便利な「グルーピング収納」。
ひとまとめになっているおかげで、準備も片づけも簡単! 必要な道具がサッと手に入る状態にしておくと便利です。とはいえ、「どんなものをまとめていいのか、イマイチわからない……」という方も多いかもしれません。

今回は、子育て中のママにオススメな「グルーピング収納」について、我が家の事例をもとにご紹介します。

そもそも「グルーピング収納」って?

「グルーピング収納」は、同じタイミングで使う道具をひとまとめにすること。つまり、種類が違うモノも同じグループになり得ます。

裁縫箱

たとえば裁縫箱。
裁縫箱を開けると、必要な道具が一式そろっていませんか?

布を裁断するためのハサミ、縫うための糸と針、針を一時置きする針山……。それぞれの種類も役割もまったく違うアイテム。ですが「お裁縫に必要なアイテム」という共通点のもと、ひとまとめになっています。「お裁縫しないと!」と思ったら、裁縫箱ひとつで準備万端。

もしも、種類ごとに違う引き出しに収納されていたら……? 準備も片づけも面倒で、ついついあと回しにしてしまいますよね。

このように、「作業をスムーズにするためのさまざまなアイテムをまとめる」ことがグルーピング収納です。

子ども専用お手当セット

Lazy dummy

子どもにとって欠かせない、絆創膏。
ただ、「ママ~! 絆創膏貼って~」の8割は、絆創膏すら不要な小さな小さな傷の場合が多くありませんか?(本当に消毒が必要な傷なら大泣きですから……)

大人的には治療の必要性がないと判断する場合でも、彼らが求めるのは「大丈夫だよ~」の声掛けではなく、絆創膏。「仕方ない」とあきらめてすべてに対応していると、ママの時間も絆創膏もどんどん減ってしまいます。

そこで使えるのが、「自分でお手当セット」。

ダイニングテーブル後ろのチェスト

ダイニングにあるチェストの引き出しを活用。
子どもが自分で出し入れできる場所に、「自分でお手当セット」を収納します。

子ども専用お手当セットの引き出し

「お手当セット」とはいえ、中身は子どもが安全に使えると判断したアイテムのみ。

・絆創膏(安価なモノ)
・ムヒパッチ
・ハンドクリーム
・体温計
・かゆみ止めの塗り薬

ちなみに、絆創膏以外の項目に関しては、子どもたちの成長にともない増えてきたアイテム。未就学児がいた間は、絆創膏のみのシンプルな中身でした。

絆創膏を貼る様子

絆創膏の訴えがあったら、まずは傷を確認。
消毒などの特別な治療が不要と判断した場合には、「自分でお手当しておいで~」と伝えればOKです。
子ども自身が納得するまで、絆創膏でお手当。
安価な絆創膏なので、お財布にも優しく、ママも子どもも満足です。

このアイディアは、子どもの「自分でやってみたい!」が芽生える3~4歳ころから、活躍しています。

大人管理のお薬グループ

消毒や薬類など、大人の管理が必要なアイテムは別管理。
キッチン引き出しにて、大人管理で使用します。子どもたちが勝手に使うことはNGの約束です。

「自分でお手当セット」は、お子さまの安全を十分に考慮し、安全な使用ができると判断した上でのご利用をオススメします。

安心の衣類上下セット

お子さまが赤ちゃんだったころ、お風呂上りなどの着替えをスムーズにするために、肌着とロンパースをセットしていたことはありませんか?
事前にセットしておくことで、ムダな動きも不要。慌てることなくスムーズなお着替えに、赤ちゃんもゴキゲンです。

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そんな便利なセット化も、お子さまの成長に伴い減少していませんか?
でもこのシステム、実はまだまだ活躍します。

・上下セットのパジャマ
上下で柄が違うこともあるパジャマ。
チェストの中に一緒に納めているはずなのに、子どもやパパが出してくると、なぜか上下バラバラのことが……。寝るときに着るだけのパジャマではありますが、何だか気持ちが悪いですよね。

パジャマのセット化

そこで、上下セットで収納。
シャツとズボンを巻き込むようにたたむことで、チェストの中で離ればなれになることはありません。お腹が出ないようにボタンで連結するタイプの、パジャマ上下のバラバラ事件も防止します。

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衣類を汚す機会が多い、幼稚園や保育園。園に着替えを数枚準備していることも多いかもしれません。
お迎えのとき、「何故それにそれを合わせた……?」と想像を絶するようなコーディネートの我が子に驚いたことはありませんか?

上下セット化は、保育園や幼稚園で保管しているお着替えセットにも応用可能です。

園のお着換えセットは全身セット化

下着も含め、全身セットでスタンバイ。
1セットを手に取れば、安定のママコーディネートのできあがりです。
着替えの入った引き出しや袋の中から、あれもこれもと出す必要もなく、子どもも楽チン。
ママも「アレは入れたっけ?」と準備に手間取ることもなく、不足分の確認も簡単です。

学校の体操服セットも

小学生の娘たちは、このグルーピングを活用。
体操服とハーフパンツセットをグルーピングすることで、「どちらかを忘れた!」を予防しているようです。

体操服セット化写真

ママ管理・子ども管理の文房具

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小学生になると、鉛筆やノートの消費が格段とアップします。
子どもが自分で補充できるモノもあれば、ママの確認が必要なモノも。
そこで、学校で使用する文房具でも、「子ども管理」と「ママ管理」でグルーピング収納。

子ども管理の予備文房具セット

子どもが自分で管理する文房具は、子ども部屋の引き出しに。
えんぴつ、消しゴム、ノートなど頻繁に補充が必要なアイテムは子どもたちに任せています。

なくなった文房具をママに提示後、自分で補充。あちこちの引き出しを開ける必要もないので、子どもも簡単に補充作業が進みます。

不足分の確認も一目瞭然! 買い足すアイテムに気付いたら、親子でシェア。ダブルチェックで「忘れた!」を防止します。

大人管理の文房具

大人管理の学用品文房具はリビングチェストの中。

使用方法により交換頻度が大きく異なる、ペンや赤青鉛筆。子ども管理にしていた際は、予備の減りが異常に早かったため、これらは大人管理に。

あまりに早い交換の場合、事情聴取と場合によってはママのお叱りがセット(笑)。別管理にすることで、異常なほどの補充スピードを抑えることに成功しました。

食器をまとめてお手伝いセット

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食事の準備など、お手伝いはしてもらいたい反面、危険が多いキッチン。
火や刃物を使用するキッチンでうろうろと動き回るのは、お互いに危険が生じます。
そこで、お手伝いセットをまとめてグルーピング収納。

お手伝いの様子

夕飯時、ご飯とお味噌汁をよそうのは子どもたちの役割。
できあがったご飯とお味噌汁をカウンター前に出すと、それぞれよそってくれます……が、「お茶碗取って!」「しゃもじがない!」などなど。

手が離せときい時に限って繰り出される「ママ取って~!」には、ちょっとうんざりです。

ご飯・味噌汁セット

そこで便利なのが、ご飯・お味噌汁の器セット。お鍋と一緒に、器セットをドン! で準備OK。お互いが気持ちよく作業を進めることができます。
ついつい忘れてしまいがちなしゃもじも一緒に収納するのが、ポイントです。

プレートセット

夕飯などにいつも使用するプレートもワンセット。
食器棚のあちこちから食器を取り出す必要はありません。まとめて収納しているので、ママが手を離せないときに子どもに出してもらうのも安心です。

おやつセットでケンカ防止

「勝手に食べた~!」のケンカや、「もっと食べたい!」などのわがままが生じやすいおやつタイム。せっかくの楽しい時間がだいなしです。
ここではまとめて収納ではなく、個人ごとのグルーピング収納をすることがコツ。ゴキゲンなおやつタイムが実現します。

3姉妹のおやつ袋

3姉妹の我が家では、3人分のおやつ袋を用意。専用のおやつ袋があれば、取り合いのケンカは生じません。

3人で分けっこ

個包装のお菓子を購入したら、3人でわけっこ。
全員参加でわけ合うことで、「ずるい」も防止。「私は○個しか食べてない!」も予防できます。

おやつ袋の収納場所

定位置は、子どもが自分で出し入れできるキッチン収納庫内。おやつタイムには、自分でおやつ袋を持ち出せばOKです。
ママが毎回準備せずとも、子どもが自分で準備できちゃいます。

まとめ

整理収納に便利な方法のひとつ、「グルーピング収納」。
子育ての中にも活用していくことで、ママもお子さまもゴキゲンな毎日に変わるかもしれません。
「グルーピング収納」で、毎日の面倒な家事を少しでも楽に。自由な時間を増やし、かわいいお子さまと一緒に遊ぶ時間を増やしませんか。

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