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2021年01月27日 13:38 更新

【医師監修】3歳児の特徴は? 発育・発達段階と接し方のポイント

3歳はたくさんしゃべって活発に動き回るようになる時期。心も体もぐんぐん成長していきます。その一方で、それまでなかった育児の悩みが増えてくる時期でもあります。3歳ならではの発育・発達の特徴や、育児のお悩み解決策・接し方のポイントについてお話しします。

3歳の身長・体重ってどのくらい?

3歳の身長と体重
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3歳代の体重の目安は15kg前後、身長の目安は90cm前後になります。具体的な数値は以下を見てくださいね[*1](すべて、3-97パーセンタイル値)。

個人差はありますが、男の子の方が女の子よりもちょっぴり大きめです。

3歳の体重

3歳0ヶ月~3歳6ヶ月未満の体重

厚生労働省の調査によると、男の子は11.72~17.43kg、女の子は11.04~16.76kgでした。

3歳6ヶ月以上~3歳11ヶ月の体重

厚生労働省の調査によると、男の子は12.42~18.82kg、女の子は11.83~18.27kgでした。

3歳の身長

3歳0ヶ月~3歳6ヶ月未満の身長

厚生労働省の調査によると、男の子は88.8~101.8cm、女の子は87.7~100.6cmでした。

3歳6ヶ月以上~3歳11ヶ月の身長

厚生労働省の調査によると、男の子は92.0~105.8cm、女の子は90.9~104.5cmでした。

3歳児の発達はどのくらい進むの?

3歳児の発達
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2歳よりもますます成長発達をして、できることが増えていきます。3歳の発達の目安は次の通りです。

色や大きさ、長さが見分けられます

3歳になると、ものを見比べる力がついてきます。
大きいものと小さいもの、長いものと短いものを見分けられるようになります。また、色を見わけてその色を答えられるようになります。

たとえば、大小のリンゴの絵を見て、どちらが大きくどちらが小さいか指差しで伝えることができます。さらに、電車の絵を見てどちらが長くどちらが短いか、積んだ積み木を見てどちらが高くどちらが低いかなども指差しで答えられます。

また、赤、青、黄、緑などの色がついたものを見せて、色を尋ねると指差しで正しく答えることもできます。

複数の言葉で話せます

3歳になると、「●ちゃん、3歳」「赤い靴をはく」など、複数の言葉を組み合わせて話せるようになります。

質問されるとある程度答えられるようになるため、この時期からだんだん会話が成り立つようになってきます。絵に描かれているものの名前を答えられますし、家での様子や好きな遊び、好きな食べ物なども聞かれれば答えることができます。
自分の名前や年齢も言えるようになってくる時期です。

細かな動きもますます上手に

歩いたり走ったり、飛び跳ねるのがうまくなってきます。
大人と同じように、手と足を交互に振って歩いたり、足を交互に上げて階段を上がれるようになります。

細かな動きもだんだんと上手になってきます。クレヨンなどで〇を描いたり、大きなボタンをかけられるようになるのもこのころです。

自己主張が強くなり自分でやりたがります

自我が育ち、自己主張が強くなります。まだまだ自己中心的ですが、遊びや会話でやり取りすることはでき、人にやってほしいことなどを伝えられるようになります。今まではママやパパにべったりだったのが、3歳くらいからは、ママやパパから少し離れて子供同士で一緒に遊べるようになります。

イヤイヤ期はまだ続いているものの、3歳になると言葉である程度やり取りできるようになるので、かんしゃくが爆発することはだんだん減ってきます。とはいえ、子供の我の強さやよく泣くことなどで悩まされているママやパパは相変わらず多いことでしょう。

この時期の子供は、自分がしたいことを止められると怒ったり悲しくなったり、複雑な思いを抱くようになってきます。そんな気持ちの揺れを大人に受け止めてもらいながら、だんだんと自分と違うお友だちやまわりの人に気持ちを向けられるようになっていくでしょう。

自我の強さや大泣きすることも心が育っている印なので、気長につきあってあげてくださいね。

生活習慣を自分からできるように

着替えやトイレ、手洗い、うがい、箸を使うなど、いつもの生活習慣を自分からできるようになってきます。

できた時には、たくさんほめてあげましょう。がんばったことを認めてもらうことで、次にチャレンジする意欲も育ちます。

噛む力がついて大人に近い食事が食べられます

3歳ごろには奥歯の噛み合わせが安定してくるので、歯をこすり合わせて食べ物をつぶせるようになります。

そのため、大人と同じような形や硬さの食べ物を徐々に食べられるようになります。濃い味つけは引き続き避けつつ、食べる様子を見て大きさを調整しながら親子で同じメニューも楽しんでくださいね。

また、3歳ごろからは会話をしながら食事もできるようになっていきます。食卓を家族で囲む楽しさがますます増えていきますね。

3歳児への接し方ーよくある悩みQ&A

3歳児への接し方
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次からは、3歳ごろに起こりやすい、親子関係や友達とのこと、子供の様子などに関するお悩みについてお答えします。

友達とのトラブルが増えました

3歳ごろからになるとだんだん友達をほしがるようになり、友達と関わりながら楽しく遊ぶようになってきます。それとともに、友達を叩いてしまったりケンカになったりと、友達とのトラブルも増えていきます。

3歳ごろは友達と遊んでいても自分が相手に合わせるのではなく、自分の思うように相手に動いてほしいので、トラブルになりやすいのです。3歳は友達と遊ぶためのスキルがあまり身についていない初心者です。初めからお友達とうまく遊べないのも、当たり前です。

子供が他の子ともめると、パパやママは焦ってしまうかもしれません。でも、ケンカやトラブルも、子供にとって貴重な体験の1つです。友達ともめてしまっても、頭ごなしに叱るのではなく、子供の気持ちに耳を傾け、優しくルールを教えたり友達の気持ちを代わって伝えてあげましょう。

子供たちは子供同士で遊んで交流しながら、関係の作り方や我慢、競争、協力、社会のルールなど、たくさんのことを学んでいきます。ママやパパは、大らかに見守ってあげてくださいね。

口が達者になってきて困ります

3歳になると、自我が育ち言葉も発達していきます。
そのため、思ったことをストレートに口にするようになり、親から見て「生意気になった」「口ごたえが増えた」と感じることも増えるのです。

子供の自己主張や発言に耳を傾けるのは大切なことですが、すべての要求を受け入れる必要はありません。
子供も家庭や社会の1員です。だからこそ子供が無理な要求をしたら、ママやパパは子供の言い分に耳を傾けながらも、「なぜ子供が言う通りにできないか」という理由を説明してあげてくださいね。

なお、「うるさい」と怒ったり叩いたり、頭ごなしに否定するのはやめましょう。
その時の子供の自己主張が止まったとしても、子供は親に不信感を抱いたり悲しい気持ちになっているだけで、納得はしません。

子供に社会のルールや善悪を教える機会と思って、ママやパパは子供の気持ちを聞きながら、子供にも伝わる言葉で気長に説明してあげてましょう。

「なぜ」「どうして」を繰り返して困ります

俗に「なぜなぜ期」という言い方もあるくらい、3歳ごろからは「どうして?」「なぜ?」と繰り返し聞きたがるようになってきます。言葉がわかり始めて理解できることが増え、もっと知りたい!という思いが育ってきたからです。

時には難しい質問が飛び出すこともあります。正解を答えられなくても大丈夫。そんな時には「どうしてだろうね、不思議だね」「〇〇ちゃんはどう思うの?」と答えてみてはいかがでしょう。

子供は世界の不思議に気づき、ママやパパとその不思議を共有して楽しくやり取りすることで幸せを感じます。ママやパパにとっては、子供ならではの視線からの疑問や発見に触れるチャンスでもあります。ぜひ親子で「なぜ」「どうして」のやり取りを楽しんでくださいね。

まとめ

3歳児の特徴まとめ
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3歳は自我が育って言葉もますます発達し、細かな動きなども上達していく時期です。心と体の発達とともに、何でも自分でやりたがったり自己主張が強くなってきます。その一方で、まだまわりに合わせて行動するのは苦手なので、友達とトラブルになったり親に反抗的になることもあります。

親としては困ることもあるけれど、こうしたトラブルや悩みは子供の心と体がすくすくと育ってきている証拠。子育てで悩む日もあるかもしれませんが、成長とともに解決することも少なくありません。子供の気持ちを受け止めながら、間違ったことは丁寧に教えつつ、成長をゆったりと見守っていきたいですね。

(文:大崎典子/監修:梁 尚弘先生)

※画像はイメージです

※この記事は、マイナビ子育て編集部の企画編集により制作し、医師の監修を経た上で掲載しました

※本記事は子育て中に役立つ情報の提供を目的としているものであり、診療行為ではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当社は責任を負いかねます

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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