歯固めの石の入手方法は?正しい使い方と使用後の処理方法
生後100日頃に行うお食い初めですが、その中で用意する物のひとつに「歯固め石」があります。歯固め石はどうやって用意し、使うのが良いのか、知りたいママも多いのではないでしょうか?ここでは歯固め石の準備の仕方から使い終わった後の処理までをご紹介します。
歯固めの石とは?
歯固めと聞くと赤ちゃんが口に入れて噛む物と思いがちですが、歯固め石はそうではありません。では歯固め石とはどのようなものでしょうか?
お食い初めの儀式で使う石
お食い始めで用意する物のひとつに歯固め石が含まれていますが、これは「石のように硬く丈夫な歯で長生きできますように」という願いが込められたものです。
この時の石は小石程度の大きさでよく、清潔にしたきれいな石をお食い始めのために用意しましょう。人にあまり踏まれていないきれいな形の石であれば河原で拾った小石などでも大丈夫です。
梅干や碁石で代用する地域も
一般的には小石が歯固めの石として使われますが、地域によって違うものが用いられることもあります。例えば梅干なら「梅干のようにしわだらけになるまで長生きしますように」から用いられ、タコなら「多幸」という語呂からたくさんの幸せが訪れることを願って用いられています。
また、碁石やパワーストーンで代用されることもありますので、気になる方は調べてみると良いでしょう。
用意する個数
特に何個用意するという決まりはなく、1~2個程度で良いでしょう。地域によっても違いがあるので、その土地のやり方を知りたい場合は地域に長く住む人などに尋ねてみると良いでしょう。
また、石の大きさや形にもこれといった決まりはありませんが、1~5cm程度の大きさで丸くてつるんとしたものがよく使われます。神社からお借りする場合は持ち帰りやすいくらいのサイズを探しましょう。
正式な歯固めの石の使い方
歯固め石はお食い始めの儀式の中で使います。使い方は、お箸を歯固め石に当て、そのお箸を赤ちゃんの口や歯茎に触れさせます。
また、石を直接赤ちゃんの口や歯茎に触れさせるやり方もありますが、その際は、石をきちんと消毒し、誤飲に注意する事が必要です。
歯固めの石の入手方法
では一体どんな方法で歯固めの石を用意できるのか気になるのではないでしょうか。その入手方法を4パターンご紹介します。
宮参りのご祈祷時に入手できる神社
水天宮
お宮参りのご祈祷の授与品の中に歯固め石はありませんが、別でいくらか納め、受けることができます。
日枝神社
かなり立派なお食い初め食器セットが授与され喜ばれています。歯固め石はそのセットに含まれていないので他で用意する必要があります。
子安神社
お宮参りの授与品の中に歯固め石が含まれています。お納めする額15,000円以上でお食い初め食器セットも授与されます。
近くの神社の境内から借りる
神社の境内に敷き詰められた石は表面のなめらかなものばかりを集めてある場合があります。そのうち1~2個だけお借りして歯固めの石として使わせてもらい、使用後は再び神社へお返しするようにしましょう。
しかし石をお借りするために入ってはならないところへの立ち入りには気を付け、神社のマナーを守ることが大切です。
きちんと消毒した、河原の石
自宅の近くや旅行先の河原で拾った小石を歯固め石にすることもできます。ゴミがあまりなく人に踏まれていないきれいな河原の小石を持ち帰りましょう。
サイズがさまざまな石が転がっているため、表面がつるんとしてなめらかで5cmくらいまでの手頃な大きさにすると持ち帰りやすく使いやすいでしょう。
ベビー用品専門店や通販で購入
お食い始めの儀式のひとつにあたることから、そのためのグッズとして赤ちゃん用品を取り扱うべビザらスなどで販売されていることもあります。
お食い初め食器と歯固め石がセットになったものも売られており近くにベビー用品専門店がない時は通販で購入することもできるようになっています。
ご祈祷済みの石や収納ケースつきの石などお好みで選ぶことができるほどバリエーションも豊かです。
歯固め石使用後のケア
無事赤ちゃんのお食い初めが終わり、歯固め石を片付けようとした時どうすれば良いのでしょうか?それは調達した方法などによって変わってきますので、最適な方法を選びましょう。
使い終わったらどうすれば良いの?
使用後の歯固め石をどうするかはまず記念にとっておくか片付けるかに分かれますが、それは地域の風習に合わせたり家族の考え方で決めたりすると良いでしょう。
例えば河原から拾ってきた石ならまたその河原へ返したり、神社の石ならお借りしたという意識でお返ししに行ったりしましょう。
お宮参りの時に授かったものであれば神社ごとに七五三の時のように、いつお返しするかが記されていることもあります。
記念に取っておくのもおすすめ
お食い初めに使用したお祝い膳をとっておくのなら、一緒に歯固め石も保存しておいても良いでしょう。
最近では歯固め石とセットで、生え変わりで抜けた乳歯を一緒に保存しておけるケースがついた製品も販売されています。赤ちゃんの歯につながりのある儀式なので、そのような保存の仕方もおすすめです。
まとめ
赤ちゃんの成長をお祝いしこれからも健やかに育つことを願うお食い初めの儀式の中で使う歯固め石なので、きちんと知識をつけて正しく用意したいものです。
家族や地域のやり方を知ってそれに見合った歯固め石を用意してお食い初めの儀式にのぞみましょう。