
もうイライラしない!子供が習い事を嫌がる原因と対処法
「習い事に行くよ」と言うと頻繁にぐずるとき、子供から「習い事をやめたい」と言われたとき、親はどう対処すべきなのでしょうか? 子供が習い事を嫌がる理由と、その対処法をまとめてみました。
習い事を嫌がる子供


スイミングや英語など、子供に習い事をさせているママなら、子供から「今日は習い事に行きたくない」と一度は言われたことがあるのではないでしょうか? そうなると家から出るまでに苦労したり、もうすぐレッスンの時間なのに泣かれたりと、イライラして困ってしまいますよね。
では、子供が習い事を嫌がる原因は何なのでしょうか? その原因と対処法を探ってみましょう。
子供が習い事を嫌がる原因


2歳くらいまでは生理的な現象が原因に
2歳くらいまでの子供なら、習い事に出かける時間帯にお腹が空いたり、眠かったりしてグズってしまったりと、生理的な現象が理由になっていることが多いようです。また、よく知らない人がたくさんいることで起こる「人見知り」や、教室の様子や雰囲気に慣れていない「場所見知り」も考えられます。
3歳くらいからは習い事そのものに原因が
自分の気持ちをきちんと言葉で伝えられるようになる3歳児くらいからは、行きたくない理由が具体的になります。先生やお友だちが嫌い、教室が暑い・寒いなどで居心地が悪い、レッスン時間が長く疲れる、ママと離れたくない、レッスン自体がつまらない、課題が難しくてできない、などさまざまな理由が考えられます。
習い事を嫌がる子供への対処法


2歳くらいまでは習い事に行くための環境を整える
2歳くらいまでの子の場合、習い事に行くための環境を親が整えてあげることが大切です。出発時間から逆算して、いつまでに食事やお昼寝をしておけばいいのか、その日のタイムスケジュールを組み直してみましょう。トイレトレーニングをしている子はトイレに行く時間を、寝起きが悪い子は起きてからなだめる時間も入れておくなど、余裕の持ったスケジュールにすることがポイントです。スケジュールがうまく組み立てられないようなら、先生に伝えてレッスンの曜日や時間帯を変えてみるのも手です。
レッスン中は親が一緒になって楽しみ、子供の気持ちを盛り上げてあげましょう。子供が課題をクリアできたときには、「やったね! 上手にできて、ママもすごくうれしいよ」とママの気持ちも伝えてあげることで、子供にやる気を芽生えさせます。お家でもできるような課題であれば、復習も兼ねて帰宅後にママも一緒に挑戦し、習い事との距離をもっと近づけてあげてもいいかもしれませんね。
3歳以上の子は、話を聞いて解決策を模索する
自分の気持ちがだんだんと伝えられるようになる3歳以上は、具体的な理由を根気よく聞き出すことから始めます。子供の語彙力がまだ少なく、うまく話ができそうになかったら、ママから「先生が嫌いなの?」「教室に通うのが疲れるの?」と思いつく原因を一つひとつ探り出しましょう。ただし、子供だけの言い分だと本当の理由を隠していたり、自分に都合よく話していたりする可能性もあるので、先生にも話を聞いて相談してみることがポイントです。先生と話をすることで、レッスン中の子供の様子が客観的にわかり、解決の糸口にもなります。
筆者のまわりでは「教室のトイレが嫌だから行きたくない」という子もいました。本人と先生に詳しく話を聞いてみると、教室で使っている子供用の便座が、自宅のものと違って使い慣れていなく、もたもたしていたときに「早く済ませなさい」と先生に少し咎められたように言われたことが原因だったそうです。
子供と先生から話を聞いたら、親ができることを考え、場合によっては親と先生の二人三脚で実行するのもいいでしょう。例えば、「習い事が難しくて上手にできない」と感じている子だったら、小さな目標をいくつか立てて、それをクリアするごとにシールを貼ってあげれば、視覚的に子供のレベルが明確になり、ゲーム感覚で上達します。
また、習い事を一旦お休みして、習い事から離れてみる方法もありますし、通う曜日や時間帯、先生を変えてもらうことで、子供のモチベーションが復活するケースもあります。それでもなお「行きたくない」「やめたい」というときは、やめるという選択をしてもいいのかもしれません。
まとめ
子供の可能性を大きく伸ばしてくれる、習い事。子供が「やめたい」と言ったときは、やめることが「負け」や「逃げ」と捉えるのではなく、きちんと子供と向き合いじっくり話し合ういい機会だと考え、親子が納得する解決策を見つけられるようにしたいものですね。