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2018年03月30日 15:30 更新

乳幼児期に食育は必要?保育園・幼稚園で行う食育活動の内容について

子供のしつけに取り入れたい食育。保育園や幼稚園ではどんな食育活動をしているのでしょう?食育とは何なのか、食育計画のねらいやゲームを使った伝え方など、ママも知っておきたい食育についてご紹介します。

乳幼児期に重要な食育

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乳幼児期から始めるのがよいとされている食育ですが、その理由はなんでしょう。食育と必要性についてまとめました。

食育とは

食育は2005年に「食育基本法」が施行されてから徐々に広まるようになりました。「さまざまな食に関する経験を通じて知識を深め、健康的な食生活を自ら選択できる人を育てる」ことを目的としています。

特に子供を育てる親や保育園などには「食育の重要性を認識し、積極的に食育活動をしましょう」と呼びかけられています。

●農林水産省ホームページ「食育基本法」
http://www.maff.go.jp/j/syokuiku/pdf/kihonho_28.pdf

乳幼児の食育の必要性

最近は好きなものしか食べない子供が増えていると聞きますよね。乳幼児期はその後の食生活の土台を築く重要な時期です。食育基本法では「豊かな人間性、生きる力を身に付けるには何より『食』が重要」とも位置付けています。人間性の土台も作る時期だからこそ、乳幼児から食育は必要なんですね。

●農林水産省ホームページ「食育基本法」
http://www.maff.go.jp/j/syokuiku/pdf/kihonho_28.pdf

食育活動のねらい~実現を目指す子供像

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厚生労働省では、楽しく食べる子供になれるよう5つの子供像を目指しています。保育園や幼稚園で行っている食育活動のねらいは何でしょう。内容と取り組みについてご紹介します。

●厚生労働省ホームページ「『楽しく食べる子供に~保育所における食育に関する指針~』
(概要)」
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/06/dl/s0604-2k.pdf

1. お腹がすくリズムのもてる子供

お腹が空いていないと給食が食べられませんよね。保育園などでは、午前中は身体を動かす活動を中心に行っています。空腹のリズムは規則的な食事のリズムに繋がります。お腹がすくリズムをもつことは、子供にとって重要です。

2. 食べたいもの、好きなものが増える子供

子供が自分から食べたくなるような、好きな食べものを増やす取り組みも行われています。野菜を食べやすく調理したり、旬の食材を取り入れたりと内容はさまざま。何でも食べられる子供になってくれると嬉しいですね。

3. 一緒に食べたい人がいる子供

一人で食べる「孤食」やそれぞれ別メニューを食べる「個食」が問題になっていますが、食事はみんなと一緒に食べる方が美味しいですよね。保育園や幼稚園では、友だちや先生と食事をしています。食事の楽しみを共有する経験は、子供のうちからたくさん経験させたいですね。

4. 食事づくり、準備にかかわる子供

食事のためにテーブルを並べたり、配膳係りを作っている保育園などもありますよね。みんなで調理実習をしている場合もあるでしょう。食後の片付けも大切な経験です。準備にかかわることで、食事へ感謝できる子供になってほしいですね。

5. 食べものを話題にする子供

子供が食べものに興味をもつことも大変重要です。保育園や幼稚園では、みんなで食べたり調理実習などをして、食べものが話題になる機会を作っています。食べものに関する子供の何気ない会話も、食育に繋がっているのですね。

年齢別に見る食育活動のねらい

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厚生労働省では、子供の年齢別に具体的な食育活動のねらいを明記しています。家庭でも意識したいその内容の一部をご紹介します。

6ヶ月頃~2歳未満児

6ヶ月頃から2歳未満は、お腹が空いたら喜んで食事をとることや、いろいろな食べものを見たり触ったり味わう経験を通して、自分から食べようとすることなどをねらいとしています。子供の成長や発達の差が大きい時期でもあるので、子供のペースに合わせて進められるとよいでしょう。

2歳児

食べることに慣れてくる2歳は、食生活に必要な基本的な習慣や態度に関心をもつこと、先生と一緒に友だちに食事をすすめ、一緒に食べる楽しさを実感することなどがねらいです。食事前の手洗いができるようになったり、子供が一緒に食べたい人を見つけ、食べる人や作る人に関心をもてるとよいでしょう。

3歳児以上

いろいろなことを理解しやすくなる3歳は、「食と健康」「食と人間関係」「食と文化」「いのちの育ちと食」「料理と食」の5つのテーマに分けて具体的なねらいを明記しています。

「食と健康」では、多くの食材や料理を味わうことで、栄養バランスに配慮した食事を自分で取れるようになることなどをねらいとしています。
旬の食材を使うなど、家庭のなかでもいろいろな料理がだせるとよいでしょう。

「食と人間関係」では、身近な人と一緒に食べる楽しさを味わったり、食事を通して愛情や信頼関係をもつことがねらいです。
孤食を防ぐためにも、家族で食卓を囲む喜びは伝えたいですね。

「食と文化」では、さまざまな料理に出会い発見を楽しんだり、地域の食文化を体験しその地域に関心を持つことをねらいとしています。食習慣やマナーを身につけることも、食文化の一部です。
年中行事に合わせた料理を用意したり、食事のマナーは繰り返し教えつつ、食文化を学べるとよいでしょう。

「いのちの育ちと食」では、自然の恵みや働く大切さを知り、栽培などを通していのちを大切にする心をもつことがねらいです。自然にかかわりながら、食材に対する感覚を豊かにすることもあげています。
野菜を育ててみたり、スーパーで調理前の食材を見せるのもよいでしょう。いのちをいただく大切さは、子供のうちから知って欲しいですよね。

「料理と食」では、調理を楽しんだり、準備や後片付けに自分からかかわることなどがねらいです。料理の味や盛り付けなどを考え、生活に取り入れようとすることも含まれます。
お手伝いから学べることはたくさんあるようです。できることから少しずつ、子供に教えていきたいですね。

保育園・幼稚園で行われている食育活動

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保育園や幼稚園では、どのように食育をしているのでしょう。

子供も参加するクッキング

多くの保育園や幼稚園で取り入れられているのが、子供たちが料理を作るクッキング実習です。クッキーやカレーなど、年齢に合わせてさまざまな調理を行います。クッキング実習を楽しみにしている子供も多いです。調理を通してさまざまなことを学べるのは嬉しいですよね。

食育カルタなどのゲーム

食育に特化したカルタがあるのをご存知ですか? 子供に伝わりやすい言葉で、食習慣や栄養などについて書かれています。地域に特化したカルタもあり、食文化につながる工夫がされているようです。他にも料理の食材を当てるゲームなど、楽しみながら食育をしています。遊びながら知識が増えるのは嬉しいですね。

●農林水産省ホームページ「遊べる・学べる食育をカルタから」
http://www.maff.go.jp/j/syokuiku/zissen_navi/schools/tool.html

ペープサート・パネルシアターで食を学ぶ

紙にイラストを描き、割り箸などに貼り付けて使うペープサートは、食育の教材としても広く使用されています。パネル布を舞台にみたて、イラストを貼ったりはがしたりするパネルシアターの使用も多いです。劇をみているような感覚で食材の名前や収穫方法などを伝えます。クイズを出しながら進める場合が多いので、子供が自分で考えるよい機会にもなっています。

農業体験

稲刈りやいも掘りなど、季節に合わせて農業体験をしている保育園などもあります。親子で参加する場合も多く、採れた食材でクッキング実習へ繋げる場合もあるようです。自分たちで収穫、調理をしたのであれば味もひとしおですよね。ママにとっても学びの多い体験となっているようです。

まとめ

保育園や幼稚園で行う食育は、ゲームやペープサートなど、さまざまな方法で取り入れられています。食育活動のねらいやテーマなどを知ると、ママもより理解が深まるかもしれません。子供が楽しみながら学べるよう、家庭のなかでも食育を意識してみませんか。

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