虎杖(イタドリ)の花言葉は? 怖い意味はある? 贈る相手や名前の由来も解説
人気漫画である『呪術廻戦』の主人公名に使われている「虎杖(イタドリ)」は、タデ科の植物です。虎杖の花言葉に怖い意味はあるのでしょうか? 虎杖の花言葉や由来、贈るオススメの相手も解説します。虎杖の特徴を知って、大切な方へのプレゼント選びの参考にしてみてください。
虎杖(イタドリ)ってどんな花?
芥見下々の大人気漫画『呪術廻戦』。主人公の虎杖悠仁の名字「虎杖(イタドリ)」と同じ名前の植物があることをご存じでしょうか。一体どのような花なのか、詳しく紹介します。
日本を代表する在来種
虎杖は東アジアが原産の植物で、タデ科ソバカズラ属に属する多年草です。この植物は、日本では山野や道端、荒れた土地など、日当たりのよい場所に多く見られます。現在は日本、台湾、朝鮮半島、中国などで自生しています。
日本全土に生息
虎杖は繁殖力が非常に強く、日本全土に生息しています。成長が早く、コンクリートの壁をも押し抜くことがあるといわれるほどです。火山灰が堆積してできた火山性土壌や、大規模な崩壊を起こしたことがある土地に真っ先に生える先駆植物としても知られています。
見た目は美しいものの、その繁殖力と破壊力の強さから、ヨーロッパでは侵略的外来種に指定されています。
効能が期待される山菜
虎杖という植物の名前は、「痛み取り」という意味からきています。痛みの緩和や止血作用もあるといわれ、古くから民間療法に使われている山菜です。
江戸時代には、夏の飲み物として、根や茎をほかの漢方薬と一緒に煮出して飲まれていたそうです。
現代でも漢方としても使われ、虎杖根(こじょうこん)と呼ばれています。新芽の主な効能は肝臓の働きのサポートや利尿を促す作用です。また、乾燥させた根には便秘・膀胱炎・月経不順などに役立つとされています。粉末状にしたサプリメントなども販売され、手軽に取り入れられます。
虎杖の花言葉2種
虎杖には花言葉が2つあります。
・回復
・見かけによらない
花言葉は、植物の花や実から連想される意味です。つまり、花言葉には決まった意味が最初からあったわけではなく、その象徴的な言葉といえます。
日本の花言葉はイギリスのものをベースにしていますが、宗教や地域によって意味が異なることもあります。海外の方に虎杖を贈る場合は、その国の花言葉を参考にするといいでしょう。
虎杖の2つの花言葉を詳しく確認していきましょう。
花言葉1 回復
元々出血や痛みを和らげたり、止めたりする薬草として使われてきた「虎杖」。特に、虎杖の若葉には特別な力があります。若葉をもんで傷に貼ると、痛みが次第に和らいでいくといわれています。さらに、虎杖の葉には出血を止める成分も含まれているため、止血の効果も期待できます。
このように、民間療法や漢方で使われてきた虎杖は回復を象徴する植物です。
花言葉2 見かけによらない
虎杖には「見かけによらない」という花言葉があります。この花言葉は、虎杖の実の見た目からきています。
虎杖は雌雄異株という特性を持ち、雌花が実を結ぶときに翼を持つ果実ができます。この果実がまるで美しい花のように見え、一見すると実だとはわかりません。この意外な見た目から「見かけによらない」という花言葉がつけられました。
色別の花言葉は無し
虎杖の花は白いものが多いものの、薄紅色のものもあり、特に赤みが強いものは「メイゲツソウ(ベニイタドリ)」と呼ばれます。色別の花言葉はありません。
虎杖の花言葉に怖い意味はある?
怖い意味や不吉な意味はありません。むしろ、回復や見かけによらないという相手を想う花言葉で、プレゼントに選んでも問題ありません。
虎杖を贈るオススメの相手
虎杖の花言葉や効能から、大切な方への贈り物としてもオススメです。
心癒してくれる人
ご自身にとって心を癒してくれる人に、感謝の気持ちを込めて虎杖を贈ることをオススメします。「しっかり休んで回復してね」というメッセージも伝えられます。
見かけによらない意外性のある人
虎杖の花言葉から意外性のある人に贈るのもオススメです。「見かけによらず素敵だよ」というメッセージを伝えられるでしょう。
10月5日がお誕生日の人
誕生花を贈るのも素敵です。虎杖は10月5日の誕生花なので、その日がお誕生日の友人や家族に贈ってみましょう。
呪術廻戦ファンの人
『呪術廻戦』のファンの人に虎杖を贈るのもオススメです。
主人公の虎杖悠仁の名前は、虎杖の花言葉に由来しているともいわれています。強力な呪力を持ちながらも、普段はとても穏やかな性格です。この意外なギャップが魅力となり、虎杖の花言葉がキャラクターにぴったり合っています。
虎杖は食べることもできるって本当?
虎杖は先に述べたように、漢方としての効能があり、古くから食べられている山菜です。食べ方も紹介します。
虎杖は食用も可能
虎杖は、食用できます。といっても、成長とともにどんどん茎が固くなってしまうので、新芽〜若芽の時期(4~5月)のものが食べられます。やわらかくておいしく、和え物や酢の物が合います。煮物や炒め物などさまざまな料理に使えますが、中でも穂先を天ぷらにすると香りがよく、軽い食感が楽しめます。
虎杖は生でも食べられますが、アク抜きをしないとエグ味や酸味が強く、シュウ酸が含まれているため大量摂取は控えましょう。心配な場合は、アク抜きをしてから食べることをオススメします。アク抜きの方法は皮をむき、適当な大きさに切ってから熱湯でゆでます。その後、冷水で冷やし、水にさらした状態で1日置けばアクが抜けます。
高知県の郷土料理「虎杖の油炒め」は簡単で、虎杖の味を楽しめます。調理方法はアク抜きした虎杖を4cmに切り、熱した油で軽く炒め、砂糖としょう油、かつお節を加えてごまを振りかければ完成です。竹輪や豚肉を加えると、さらにおいしくなります。
まとめ
虎杖は日本全国に在来する植物です。昔から生薬として人々に親しまれてきた山菜で、「回復」や「見かけによらない」という花言葉もあり、贈り物にもオススメです。大切な方へ贈ってみてはいかがでしょうか。また、新芽はおいしく、食べることもできます。合わせて参考にしてみてください。
