
離乳食の海苔はいつから?初期・中期・後期レシピ【管理栄養士監修】
海苔は離乳食でいつからあげていいのでしょうか。そのまま食べてもおいしいものですが、赤ちゃんの場合はいくつか知っておきたいこともあります。加熱は? アレルギーは? 佃煮はOK? などの疑問にお答えします。
海苔、赤ちゃんは離乳食でいつから食べていいの?

・初期の調理:青のりをおかゆなどに混ぜて
・中期の調理:青のりをおかゆなどに混ぜて
・後期の調理:板海苔ならば小さくちぎったり、細かくきざんで使う
・完了期の調理:板海苔ならば小さくちぎったり、細かくきざんで使う
青のりの食べさせ方については以下の記事も参考にしてください
▶︎離乳食の青のり
海苔の選び方
海苔の原料は海藻です。養殖が盛んですが、摘み取り時期は晩秋から冬にかけてで、その時期のものは甘みや風味が豊かです。
一口に海苔といっても加工品には種類があり、紙のような薄さの板海苔、粉末状の青のり、ご飯のお供の海苔の佃煮とバリエーション豊かです。

板海苔は養殖される産地によって品質が異なります。例えば、九州有明海産のものは歯触りがやわらかく、瀬戸内海産のものは厚みあがあってしっかりとした食感が特徴です。
海苔の中でも、粉末状で細かい青のりは離乳食に使いやすいでしょう。
赤ちゃんへ海苔を食べさせるときの注意点
風味がいい海苔は食欲を刺激してくれますが、赤ちゃんにあげるときは注意が必要です。
喉に貼り付かないように注意
板海苔は噛み切りにくいため、小さくちぎります。また、喉に貼りつきやすいので水分などを一緒にとるようにしましょう。
青のりの場合も、粉末状の海苔が喉に貼り付かないように、おかゆなどのとろみがあるものに混ぜてあげるといいでしょう。
保管は密閉容器に

なお、海苔は湿気に弱いので、開封後は密閉容器に入れて保管します。冷蔵庫に入れておくといいでしょう。
海苔の離乳食、よくある疑問
次に、海苔にまつわるお悩みについて解決していきましょう。
海苔を使ったおにぎりはいつから食べられる?

おにぎりに板海苔を巻いて食べることで、手が汚れず食べやすくなりますよね。手で掴みたがる赤ちゃんに海苔を巻いたおにぎりを食べさせたいと思うこともあります。海苔は噛み切りにくいので、離乳後期頃から、ちぎったものをごはんに貼り付けるようにできると赤ちゃんも食べやすいでしょう。
赤ちゃんのおにぎりについてはこちらの記事も参考にしてください
▶︎離乳食のおにぎり
アレルギーはある?
海苔自体にアレルゲンは含まれませんが、海苔の漁獲時にエビやカニが混入する可能性があります。エビやカニのアレルギーは離乳期の赤ちゃんで発症しやすいものではありませんが、心配であれば最初は少しだけにして様子を見てみてください。
海苔の佃煮は赤ちゃんも食べられる?

海苔佃煮は大人もごはんがすすむアイテムですよね。赤ちゃんには塩分が気になりますので、料理の味付けにごく少量入れるような使い方がいいでしょう。
海苔の離乳食レシピ! 初期・中期・後期
最後に、海苔を使った離乳食レシピをご紹介します。ぜひ試してみてくださいね。
<離乳初期のレシピ>海苔ほうれん草ペースト

材料(1回量)
・青のり 小さじ1/4
・茹でほうれん草の葉先 20g
・ごはん 小さじ1
作り方
① ほうれん草とごはんをすり鉢でペーストにし、お湯(分量外)で少しのばす
② 青のりをかけて混ぜる
<離乳中期のレシピ>海苔風味のミルク煮

材料(作りやすい分量)
・青のり 小さじ1
・じゃがいも 40g(1/4個)
・玉ねぎ 40g(1/5個)
・にんじん 40g(1/4本)
・鯛の切り身 1切れ
・だし汁 150cc
・育児用ミルク 80cc(調乳済み)
・水溶き片栗粉 大さじ1と1/2(水:片栗粉=1:1)
作り方
① じゃがいも、にんじんは乱切りに、玉ねぎは粗みじんに切る
② 小鍋に①とだし汁を入れ、沸騰したらひとくち大に切った鯛の切り身を加え、10分ほど煮る
③ 火を止めて水溶き片栗粉とミルクを加え、再度加熱してとろみをつける
④ 野菜と鯛をきざんで取り分ける
<離乳後期のレシピ>海苔じゃが

材料(作りやすい分量)
・茹でたじゃがいも 1個
・バター 5g
・焼き海苔(4切) 1枚
作り方
① 耐熱容器に適当な大きさにカットした茹でじゃがいもとバターを入れ、電子レンジ(600W)で1分30秒ほど加熱する
② じゃがいもを潰し、細かくちぎった海苔を入れて混ぜ合わせる
③ ラップで小判型に成形する
まとめ

喉に貼り付きやすい海苔は、小さくして食べさせましょう。離乳中期までは青のりを使うと安心ですね。香りが豊かで、少しかけるだけで味の満足感がアップします。薄味の離乳食のアクセントとしてとても便利ですので、上手に取り入れることをおすすめします。大人も色々なお料理にかけてみると新たなおいしさに出会えます! 赤ちゃんと一緒に是非楽しんでみてくださいね。
(文:奥野由 先生、監修:川口由美子 先生)
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