
2021年07月23日 13:30 更新
飲み物をこぼしてしまったとき、子どもを責めていませんか?『自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方』Vol.9
「すごい!」「ダメって言ったでしょ!」などの言葉が、親子関係や子どもの育ち方に影響するかも⁉ 『モンテッソーリ教育・レッジョ・エミリア教育を知り尽くした、オックスフォード児童発達学博士が語る 自分でできる子に育つ ほめ方叱り方』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)より、3~12歳向けの具体的な言葉がけ例を紹介します。
【叱り方】ジュースをこぼしてしまったとき

(イラストレーター:亀山鶴子/ブックデザイナー:西垂水敦・市川さつき(krran))
幼い子どもにとって自分の体の大きさや空間の認識能力はまだ発達中であるため、大人に比べて不器用です。そのため、転んだり、体をぶつけたり、コップに手が当たって飲み物をこぼしたりというのはよくあることです。未発達の能力について「なぜできない」と相手を責めても解決にはなりません。
まずはふた付きのコップを用意するなど、こぼさない環境づくりをしたうえで、明らかに不注意でこぼすことが続くのであれば、どうしたらこぼさずに済むのか一緒に解決策を話し合ってみましょう。
まずはふた付きのコップを用意するなど、こぼさない環境づくりをしたうえで、明らかに不注意でこぼすことが続くのであれば、どうしたらこぼさずに済むのか一緒に解決策を話し合ってみましょう。
こんな言い方もGOOD!
理由説明
テーブルの上にコップを置くとこぼれやすいから、真ん中に置くね
書籍『自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方』について

「すごい!」「よくできたね!」「さすがお姉ちゃんだね!」
よかれと思って、そんなほめ方をしていませんか?
「ダメって言ったでしょ!」「早くしなさい!」「どうして約束が守れないの?」
しつけのために、そんな叱り方をしていませんか?
「ほめる」「叱る」の声かけ次第で、親子関係や子どもの育ち方に大きな影響が見られます。日本人に多いとされる「自己肯定感」の低い子どもは、謙遜文化による「ほめ不足」が原因ではなく、「非効率的なほめ方や叱り方」が原因かもしれないのです。
注目が集まっているプログレッシブ教育(進歩教育、オルタナティブ教育)の代表格である「モンテッソーリ」と近年最注目の「レッジョエミリア」を知り尽くしたオックスフォード児童発達学博士による、エビデンスに基づく最先端の教育メソッドをほめ方叱り方という「声かけ」に落とし込んだ画期的な子育てバイブルです。
(文:島村華子『自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)より一部抜粋/マイナビ子育て編集部)