
2021年07月22日 13:30 更新
「片付けなさい!」と叱るのは待って! 子どもが片付けやすい環境かチェックしよう『自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方』Vol.8
「すごい!」「ダメって言ったでしょ!」などの言葉が、親子関係や子どもの育ち方に影響するかも⁉ 『モンテッソーリ教育・レッジョ・エミリア教育を知り尽くした、オックスフォード児童発達学博士が語る 自分でできる子に育つ ほめ方叱り方』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)より、3~12歳向けの具体的な言葉がけ例を紹介します。
【叱り方】部屋を散らかしているとき

(イラストレーター:亀山鶴子/ブックデザイナー:西垂水敦・市川さつき(krran))
子どもがおもちゃを片付けないというのはよくあることだと思います。まずは「だらしない」と決めつける前に、子どもが片付けをしやすい収納環境(おもちゃの種類ごとに箱を用意するなど)が整っているのかを確認してみましょう。
また、大人の水準に合わせた片付けの完成度やスピードを子どもに無理に求めないことも大切です。「片付け=怒られる」というマイナスイメージができあがってしまうと、ますます片付けは進みません。子どもがまだ一人でできないのであれば、一緒に楽しく片付けをやることから始めてみましょう。
また、大人の水準に合わせた片付けの完成度やスピードを子どもに無理に求めないことも大切です。「片付け=怒られる」というマイナスイメージができあがってしまうと、ますます片付けは進みません。子どもがまだ一人でできないのであれば、一緒に楽しく片付けをやることから始めてみましょう。
こんな言い方もGOOD!
理由説明
掃除機がかけにくいから、物が床にないと助かるな
書籍『自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方』について

「すごい!」「よくできたね!」「さすがお姉ちゃんだね!」
よかれと思って、そんなほめ方をしていませんか?
「ダメって言ったでしょ!」「早くしなさい!」「どうして約束が守れないの?」
しつけのために、そんな叱り方をしていませんか?
「ほめる」「叱る」の声かけ次第で、親子関係や子どもの育ち方に大きな影響が見られます。日本人に多いとされる「自己肯定感」の低い子どもは、謙遜文化による「ほめ不足」が原因ではなく、「非効率的なほめ方や叱り方」が原因かもしれないのです。
注目が集まっているプログレッシブ教育(進歩教育、オルタナティブ教育)の代表格である「モンテッソーリ」と近年最注目の「レッジョエミリア」を知り尽くしたオックスフォード児童発達学博士による、エビデンスに基づく最先端の教育メソッドをほめ方叱り方という「声かけ」に落とし込んだ画期的な子育てバイブルです。
(文:島村華子『自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)より一部抜粋/マイナビ子育て編集部)