
離乳食のおやき!おすすめレシピと調理方法まとめ【管理栄養士監修】
赤ちゃんの手づかみ食べの定番のおやきですが、うまく作れないなど、お困りなことはありませんか? 離乳食での作り方のポイントや注意したいこと、レシピなどをご紹介します。
- 離乳食におやきがおすすめな理由
- 手づかみサイズで子供も食べやすい
- おやつ感覚で食べさせられる
- アレンジがしやすく、栄養もとれる
- 離乳食おやき、時期別おすすめレシピ4選
- 【離乳中期】アレルギー対応!卵なしのもっちりおやき
- 【離乳中期】やさしい甘み!手づかみサツマイモおやき
- 【離乳後期】アレンジ自在!ごはんと豆腐のおやき
- 【離乳完了期】相性抜群!きなことかぼちゃのおやき
- 離乳食のおやきのポイント
- おやきの開始時期|後期ぐらいから。食材次第では中期からでも
- おやきのアレルギー|卵・小麦・牛乳を使わずに作れる
- おやきの形|楕円形に作るのがおすすめ
- おやきのつなぎ|片栗粉を使用すると崩れにくい
- おやきの保存方法|小分けにして冷凍がおすすめ
- まとめ
離乳食におやきがおすすめな理由
離乳食でおやきがいいと言われているのは、実はここ数年です。冷凍しやすく、持ち歩きもしやすい他、おすすめの理由がたくさんあります。
手づかみサイズで子供も食べやすい

手づかみしやすいように、大きさは赤ちゃんの口より少し大きいサイズの楕円形にするとよさそうです。その際は、丸ごと口に詰め込まないように注意をしましょう。「手づかみして自分で食べたい!」という達成感のためにも、おやきがあるといいですね。
おやつ感覚で食べさせられる
おやきは簡単につまんで口に運べるのでスムーズに食事が進みやすく、大人としては気が楽になりますよね。食べやすいおやきは、赤ちゃんにとってもおやつ感覚で楽しく食べられるかもしれません。
なお、離乳食には特に「おやつ」は必要なく、三度の食事を補う「補食」を食べさせるのは離乳食が終わってからで大丈夫。ですが、食事の用意が難しい外出先に軽食として持ち出したり、前回の食事がよく食べられず半端な時間にお腹が空いている様子の時などは、おやきの手軽さがありがたいでしょう。冷凍保存をしておけば、電子レンジで温めるだけですぐに用意ができます。
アレンジがしやすく、栄養もとれる

おやきはいろんなものを混ぜて作ることができるので、不足しやすい栄養素を無理なく補うことができます。
例えば、食べにくい葉物の野菜、海藻類、細かく刻んだ肉、ほぐした魚などちょっと食べさせるのが難しいものも、刻んで練りこみ焼きかためましょう。じゃがいもやかぼちゃ、ごはんなどに混ぜると食べやすいですね。
離乳食おやき、時期別おすすめレシピ4選
離乳食の時期ごとに食べられる食材が増えてきます。離乳完了期にはおやつを食べ始める子もいますので、おやきで不足しやすい栄養素を補うこともよさそうです。
【離乳中期】アレルギー対応!卵なしのもっちりおやき

■材料(約1回量)
・じゃがいも 1/3個
・片栗粉 小さじ1/2
・青のり 少量
■作り方
① じゃがいもの皮をむき、ラップをして電子レンジ(600W)で1分半ほど加熱してやわらかくする
② ①と片栗粉・青のりをよくこねて、薄い楕円形のまとまりを作る
③ フライパンを熱し、両面焼いて焼き色を付ける
【離乳中期】やさしい甘み!手づかみサツマイモおやき

■材料(約1回量)
・サツマイモ 1/4本
・片栗粉 小さじ1/2
・育児用ミルク(調乳済み) 適量
■作り方
① サツマイモを厚めに皮をむき、水につけてあく抜きをし、サツマイモをやわらかく茹でる
② ①と片栗粉をこねて、かたさを見ながらミルクを混ぜ入れ、薄い楕円形のまとまりをつくる
③ フライパンを熱し、両面焼いて焼き色を付ける
【離乳後期】アレンジ自在!ごはんと豆腐のおやき

■材料(約1回量)
・軟飯 80g
・木綿豆腐 40g
・小松菜(葉のみ) 1枚
・片栗粉 大さじ1
■作り方
① 小松菜を茹でてみじん切りにする
② 水切りをした木綿豆腐と軟飯をつぶしながら混ぜる
③ ①・②・片栗粉をこねて、薄い楕円形のまとまりをつ作る
④ フライパンを熱し、両面焼いて焼き色を付ける
【離乳完了期】相性抜群!きなことかぼちゃのおやき

■材料(作りやすい分量)
・かぼちゃ 80g
・きなこ 大さじ1
・片栗粉 大さじ1
■作り方
① 皮をむいたかぼちゃを電子レンジ(600W)で2分半ほど加熱して、やわらかくする
② かぼちゃ・きなこ・片栗粉をよく混ぜて、かたければ少し水分を足して薄い楕円形にする
③ フライパンを熱し、両面焼いて焼き色を付ける
離乳食のおやきのポイント
最後に離乳食でおやきを作る際のポイントをご紹介しますので、参考にしてください。
おやきの開始時期|後期ぐらいから。食材次第では中期からでも

手づかみ食べができるようになるのは、離乳後期(9〜11ヶ月)〜離乳完了期(1歳〜1歳半)ぐらいです。中には離乳中期(7〜8ヶ月)から手づかみ食べに興味が出てくる子もいます。
すこし早めにおやきを試してみる場合は、舌でつぶしやすい食材・かたさにするなど、月齢に合わせて作ってあげましょう。
おやきのアレルギー|卵・小麦・牛乳を使わずに作れる
ハンバーグなどのつなぎによく使われる卵・小麦・牛乳などは乳児ではアレルギーの心配が高い3大アレルゲンといわれる食材ですが、おやきはこれらを使わずに作ることができます。おやきの食材には決まりはないので気軽に作れますね。
おやきの形|楕円形に作るのがおすすめ

かじり取りの練習のためには、楕円形にすると口の中へ入れすぎることを防ぐことができます。丸型の一口大は喉につまりやすいので特に注意が必要です。気を付けましょう。
おやきのつなぎ|片栗粉を使用すると崩れにくい
片栗粉は食材のつなぎとして使うと便利です。片栗粉の原材料はじゃがいもなので、小麦アレルギーがある赤ちゃんでも安心して使うことができます。
つぶしたじゃがいもだけでもある程度は形になりますが、片栗粉を足すとしっかり成形できます。
水分量は気持ち少なめに

水分は多すぎるとまとまりにくくなります。水分量は少な目にすると作りやすいので、かたさがゆるいな思ったら、水を吸いやすいパン粉やすりおろした高野豆腐などをいれたりして水分量を調整してもいいですね。
おやきの保存方法|小分けにして冷凍がおすすめ
おやきは、素材にもよりますが、冷凍して保存することができるものが多いです。おやきを冷凍するときは、1つごとにラップをしましょう。一度調理したものなので、できるかぎり1週間を目安に使い切ります。食べる時は、電子レンジで加熱をしてから与えましょう。
まとめ
おやき作りに慣れていない時は、やわらかすぎてなかなか成形できなかったり、焼いているうちにバラバラになってしまったりすることもあるでしょう。おやきは片栗粉を使うことがポイントの一つです。また、水分量は食材によって異なるので、まとまらない場合は水分を少しずつ足すとよいでしょう。一気に水分を入れないように気をつけます。おやきの材料には決まりはないので、色々なおやきを作ってくださいね。
(文:夏目千恵子 先生、監修:川口由美子 先生)
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