【初マタ出産記】Vol.7 ジェンダーリビールで夫に性別発表! 腰痛でコルセットと杖が手放せなかった妊婦生活~中原さんの場合~
妊娠・出産は一大イベント。特に初マタだと夫や家族への報告、妊婦検診、職場への報告や引き継ぎ、産前の準備などなど、初めてのことで大忙しです。 妊娠出産は人それぞれといいますが、それでも先輩ママたちの経験を聞くと心強いもの。本連載では働く「初マタママ」の妊娠から出産までの体験記をご紹介します!
今月の初マタママのプロフィール
【妊娠初期】情緒が安定せず、夫に当たってしまったことも
体調
<結婚後、妊活をスタート>
結婚後、子どもが欲しかったため妊活を開始。カフェインを摂りすぎないように気を付けていて、普段は水かルイボスティーを、コーヒーを飲むにしてもカフェインレスやデカフェのものを選んでいました。また、葉酸サプリも積極的に飲むなど、妊娠しやすい身体作りを目指していました。いつ妊娠するかわからないので、妊娠初期の過剰摂取に気を付けなければならないビタミンAはなるべく口にしないよう(※)にしていて、大好きな鰻も我慢していました……(笑)。
そのかいあってか、生理予定日の数日前に重い腹痛があり、その後に妊娠が発覚。今思えば、着床痛だったのかなと思います。
<つわりについて>
つわりは6週から始まり、とにかく水回りの臭いがダメでした。キッチンに立つのも、トイレやお風呂に行くのも、洗面所で手を洗うことすらキツかったです。
食欲もなく、食べられたものはレモン水とグレープフルーツだけだったので、妊娠初期で3キロ痩せました。
<情緒について>
不安定なことが多かったです。夫が仕事の飲み会で夜遅くに帰ってきたときは、「私だけ、何でこんなに苦しい思いしないといけないの」と夫に当たってしまったときもありました。今振り返ると申し訳なかったなと思います。
仕事
つわりがひどく、夫が出張で家を留守にすることも多かったので、妊娠3ヶ月のときには直属の上司に妊娠を報告。上司には「「こまめに休憩を取りながら、無理せず過ごすように」と言われ、私の体調とお腹の中の赤ちゃんの健康に配慮してもらえてありがたかったです。
このころ、ちょうどコロナが日本でも流行り始めたときで、仕事が在宅になりました。つわりで体調が悪いときには、上司の言葉に甘えて、昼休憩の時間を体調に合わせてずらしたり、腰痛がひどいときには少し横になったりしながら仕事を進めました。
プライベート
待望の赤ちゃんだったので、妊娠が判明したときにはとてもうれしかったです。夫には検査薬で陽性が出たタイミングに報告したところ、「来てくれると思ってたよー!」と喜びの舞を踊って喜んでくれました(笑)。両親には産院で心拍が確認できた日に報告をしたところ、「初孫だ! 会えるの楽しみに待ってるからね!」と喜んでくれました。
その後、役所に行って母子手帳をもらったときには、「本当にお母さんになるんだなぁ」とあまり実感が湧かず、不思議な気持ちでした。
また、妊活をサポートしてもらっていた産院は職場の近くだったので、妊娠9週になるころに家の近くの産院に転院しました。
<ジャンクフードが食べたい!>
もともと夫は家事が得意なタイプ。つわり中は全面的に家事を担当してくれたので、かなりゆったり過ごさせてもらい、ストレスなく過ごせていました。
食欲については、急にハンバーガーやピザといったジャンキーなものが食べたくなるときがあり、体調のいい日は夫と一緒においしいお店を探し求めて積極的に出かけていました。
【妊娠中期】ジェンダーリビールで夫にサプライズ!
体調
おなかが少し膨らみ始めたので、「本当におなかの中に赤ちゃんがいるんだなぁ」とやっと実感し始めました。
<つわりと食欲について>
つわりが落ち着いてきて食欲が戻り、普通の食事ができるようになりました。急に体重が増えないように、野菜をたくさん入れた味噌汁やスープを作ったものを主菜にし、ヘルシーな食事を心がけていました。
<原因不明のかゆみ>
なぜか身体を横にすると、全身にかゆみが出る謎の症状に悩まされました。内科や産院に相談しても原因はわからず、今もなぜあんなにかゆみがあったのかは不明です……。1週間ほどである程度落ち着きましたが、結果我慢することしかできずとても辛かったです。
<夫婦で妊婦健診に>
3Dエコーになってからは夫も病院に付き添い、一緒に赤ちゃんの顔を見ては「かわいい」を連発して、すでに親バカを発揮していました(笑)。赤ちゃんはすくすく元気に育ってくれていて、順調でした。
仕事
在宅で仕事をしていたので、体調がよくないときには昼休みに横になって休憩していました。上司からも「自分のペースで仕事してくれていいからね」と言ってもらえて、ホッとしたのを覚えています。
<仕事中、腰痛がひどくて……>
仕事については、つわりが収まったので同僚に迷惑をかけることはなくなったのですが、今度は腰痛に悩まされるようになりました。円座クッションを購入したり、座りっぱなしにならないように仕事中に立ってストレッチをしたりと、できるだけ腰をいたわるよう気を付けていました。湿布薬は処方してもらえなかったので、コルセットを巻いて痛みに耐えていました。
プライベート
<お腹の写真を記録>
おなかが少しずつ出てきたため、その変化を写真に収めようと1週間ごとにおなかの写真を撮るようになりました。毎週大きくなっていくおなかがとても愛おしく、胎動も感じられるようになってくると更に愛おしくなりました。出産後も、その写真をときどき見返しては、「このときはつわりがひどかったなぁ」「このころから胎動を感じ始めたなぁ」と、大変だったけどうれしかったときの気持ちが思い出せるので、現在妊娠しているプレママさんたちにもおすすめです!
<戌の日にやっと食べられた!>
戌の日参りは、都内で有名な神社にお参りに行きました。午前中から参拝に行ったのですが、戌の日当日だったのでとても混雑していました。コロナ対策のため、境内には妊婦さんしか入れないように制限されていて、夫は待合室で待ってくれていました。
お参りのあと、ずっと我慢していた大好きな鰻を夫がごちそうしてくれて、とてもうれしかったです。
<夫にサプライズで性別発表!>
20週のときに性別が男の子だとわかったので、夫に報告をする際にはジェンダーリビール(※)をしました。手作りケーキを作って、切ったときにケーキの中から出てくるのが麦チョコだったら男の子、アポロだったら女の子というサプライズです。
夫はなぜか女の子だと思っていたらしく「えっ、男の子⁉」と驚いてました(笑)。その後、「一緒に遊べるぞ! やったー!」と喜んでいました。両親には、そのときの様子を動画に撮って報告しました。
私の母はハンドメイドが得意なので、その後すぐに男の子用の服やスタイなどをたくさん作って送ってくれましたが、スタイが6枚、ズボンが4枚、肌着が2枚……とあまりにも大量だったので「そんなに使えないよー!」と夫婦で笑っていました。
※家族や両親に、赤ちゃんの性別を発表するアメリカ発祥のイベント
【妊娠後期】後期つわりと格闘しつつ、夫婦で思い出作り
体調
<ここにきて、再びつわりが!>
「もうつわりは終わったもの」と思っていたのですが、後期つわりが出てしまいました。お米の炊ける臭いがダメで、毎日の食事作りがキツかったです。また、ファストトフード店のポテトが無性に食べたくなる衝動があり、つい何度も購入……。体重が増えてしまい、体重管理大変でした(汗)。
<外出中は、杖が必須に>
運動不足にならないよう、できるだけ家のまわりを散歩するように心がけていましたが、腰痛がひどかったり両足がつったりとマイナートラブルが続き、家で安静にしていることが多かったです。
また、おなかが大きくなってきたことで足元が見えづらくなり、歩くのが大変に。外出するときは、転ばないように必ず杖を持つようにしていました。
仕事
育休に入る前から仕事の負担を減らしてもらっていたので、スムーズに引き継ぎを行うことができました。
通勤服は、カジュアル過ぎないマタニティウェアをフル活用していました。主にマタニティ・ベビーファッション通販のエンジェリーベのワンピースや、アダストリア LEPSIMのマタニティパンツをフル活用していました。このころは動くのが大変になってきていたので、すべてネットで買うか、母が購入したものを送ってもらっていました。
授乳用のトップスや下着も購入しましたが、私はあまり母乳が出ずほとんどミルクだったので、「赤ちゃんが産まれて、母乳の出を見てから買うか決めてもよかったかなぁ」と思っています。でも、すべて2,000〜6,000円くらいの安価な物を選んでいたのでそこまで後悔はしていません(笑)。
プライベート
<水通しに大忙し!>
赤ちゃん用品の水通しを後回しにしていたので、バスタオル・ガーゼ・肌着・ロンパースなどを大量に洗濯機へ。妊娠後期は、人生で一番洗濯をしていたなぁと思います(笑)。
<産院で役立ったグッズ&必要なかったグッズ>
入院バッグは、赤ちゃん用バッグと自分用バッグにわけて用意しました。
産院で役立ったグッズは、ペットボトル用のストローキャップと、スマートフォンスタンド。出産前後は横になっている時間が多いので、飲み物を飲む際にストローキャップが大活躍! また、私が出産した産院はリモートでの立ち合い出産が推奨されていたので、事前に100均でスマートフォンスタンドを購入。スマホを枕元に立て、夫や両親が見守ってくれるなか出産しました。
なくてよかったなと思ったのは、テニスボールと洗面台周りのアメニティ。テニスボールは陣痛逃がしで使いたかったのですが、うまく使いこなせなかったです(泣)。アメニティは産院がシャンプー・リンス・洗顔・歯ブラシ・産褥パッド・母乳パッドなど必要な物をすべてそろえていてくれていました。私は化粧品以外に特にこだわりがなかったので用意されたアメニティを使用しましたが、こだわりがある人は普段使っているものを一式持っていくと安心だと思います。
<マタニティフォトで思い出作り>
先輩ママである友だちからすすめられて気になっていたのが、マタニティフォト。夫に相談したところ、「一生にそうそう撮れるものではないので、この機会に撮ろう」という話になり、すぐに家の近くのフォトスタジオを探し始めました。予約は撮影の1ヶ月前に入れ、妊娠32週に撮影。総額36,000円で80カット撮ってもらい、翌日にデータのみの受け渡しでお得でした。撮った写真はアルバムにしたり、部屋に飾ったりしています。
<夫婦だけの旅行へ>
出産前にしておいてよかったことは旅行です。「子どもが生まれたら夫婦二人で旅行に行くこともしばらくないだろうな」と思い、近場の旅館に一泊二日で宿泊。おいしい料理と、ゆったりした夫婦水入らずの時間を楽しみました。今は育児で忙しいですが、子どもがある程度大きくなったら、また夫婦でその旅館に行ってみたいと思っています。
【産後】周囲の協力もあり、育児と資格取得に励む日々
体調
出産直後は母のサポートのおかげで育児に集中することができ、特別不安なことはありませんでした。赤ちゃんのお世話で睡眠時間が足りなくなったぶんは、お昼寝で補いながら体調を整え、体形は出産して3ヶ月ほどで元に戻りました。
初めて不安を感じたのは、母のサポートがなくなり、夫が出張で家にいない日が続いたとき。初めてのワンオペでいっぱいいっぱいだったので、このときのことはあまり記憶がありません(笑)。今は、夫の出張が減って夫婦一緒に家事育児をしていることや、私自身がワンオペに慣れたのもあり、気持ちに余裕が出てきています。
仕事
私の場合、派遣社員で派遣先によってお給料が変わるので、「産休明けに今までと同じ条件で派遣してもらえるのか」「そもそも私が働ける派遣先はあるのか」といった不安を抱えていました。そのため産休・育休中は、「とにかく資格を取得できるだけ取得しておきたい」という気持ちが強かったです。今は普通車免許を取得するために、教習所に通っています。教習所を選んだポイントは、託児所があるかどうか。育休中に免許を取得するため、子どもが寝ている間に問題集や過去問を解く時間を作るようにしています。
産後、派遣の営業担当の人とあまりコンタクトが取れていないので、そろそろ復職に向けていろいろと相談したいなと思っています。新しい派遣先を探してもらう予定で、定時で上がれる仕事を見つけられたらいいなぁと思っています。
プライベート
<出産してわかった、母の偉大さ>
コロナの影響で里帰りができなかったのですが、実母が1ヶ月半ほどサポートに来てくれました。家事や買い物はほぼ母に任せていて、私はゆったり赤ちゃんのお世話をすることができました。母にはとても感謝しています。
<産後、買ってよかったのはハイローチェア!>
出産してすぐ購入したハイローチェアは、今も大活躍してくれています。生まれてすぐからハイローチェアに乗っていたおかげか、ベビーカーデビューのときも泣くことがありませんでした。
<夫との家事・育児分担>
家事・育児での夫の担当は、皿洗いと寝かしつけ。最近は私よりもスムーズに寝かしつけするようになってきて、うれしいような悲しいような、複雑な気持ちです……(笑)。また、仕事が休みの日は夫に子どもを預け、美容院や歯医者などの用事を済ませるようにしています。
<保活について>
コロナの影響で見学会が中止になっているため、なかなか進んでいないのが実情。でも先日、候補に挙げている保育園から「質問があれば電話でも受け付けます」と連絡があったので、電話でできる限りの保活をしたいなと思っています。
最後に、初マタのみなさんへ
不安なことがたくさんあるコロナ禍での出産ですが、あなたのまわりの人たちや産院のスタッフさんが見守ってくれています! 安心して、リラックスして出産に臨んでください!
(文:中原さん、編集:マイナビ子育て編集部)