
【お正月】子どもが楽しみにしてくれる♪ おせち料理のコツ5つ
子どもでも食べやすく、興味がわいてくるようなおせち料理にすると、お正月の楽しみ方も増してきます。伝統を伝えつつ、食育にもつながる、そして何より、子どもがおいしく食べてくれるおせち料理のコツをご紹介します。
こんにちは♪ キャラ弁・フラワーケーキ講師のよんぴよままです。
新年の準備もいろいろありますが、個人的には、最も力を入れ、外せないものがおせち料理作りです。大掃除やお年玉の準備を後回しにしてもやりたい、優先度の高いこと(笑)。子どもたちも、おせち作りが始まると「年末だな~」と実感するようです。

このおせち料理ですが、残念ながら子どもや若い人にとってはあまり興味がわかないものとして見られがち。元旦でも飲食店があいている時代になり、お正月の特別感やおせち料理の必要性が薄らいできていることもあり、特に楽しみにしていなかったり、そもそも食べないご家庭も増えてきていると思います。
伝統やしきたりなども大切ですが、時代とともに、楽しみ方に変化があってもいいですよね。今回は、おせち料理の伝統や意味を伝えつつ、子どもでも楽しめるようなコツをピックアップしましたので参考にしてみてください。
1.食べやすい味を入れる

おせち料理は、お正月の3日の間、料理をしなくてもいいようにと保存性を高めた料理が作られました。具体的にいうと、酢の物や濃い味付けの物が多く、子どもにとっては普段食べて慣れている味ではなかったり、もともと酸っぱいものが苦手な子も多いですよね。
今は冷蔵庫も各家庭にあり、保存性は昔ほど重要ではなくなりました。酢や調味料の量を抑えて、食べやすい味付けにするだけでも、苦手意識が激減するかも。市販品も、今の時代に合わせた味付けになってきているものが増えています。
また、おせち料理は品数も多く、子どもがすべての品を食べられるかというと、正直かなり難しい……。だったらいっそ、あらかじめ子どもの好きな料理も加えて、伝統的な料理と一緒に並べておくことで、おせち料理への抵抗感を薄めてみるのはどうでしょう。
大切なことはお正月を一緒に迎えてお祝いしているという雰囲気。食べ慣れたいつもの料理でも特別感を感じられればOK!

お祝い時に食べられる伝統食は、使われる食材の色合いや形、性質などに意味があることが多いため、調理方法や味付けを変えても。縁起物としての意味合いはクリアできます。
例えば、田作りが食べにくいならば、市販のアーモンドフィッシュを器に盛り付けてもいいですし、きんとんをスイートポテトに代えたり、酢の物をお酢控えめではちみつやレモンを聞かせたラぺ風にしたり、マヨネーズ和えにしたり……。好みのアレンジを加えてもイイですよね。
2.華やかおかず

「お腹に入れば一緒」とはいいますが、料理は目で楽しむものでもあります。大人も子どもも、パッと華やかな料理を見ると、心も華やいできます。まずは箸をつけてみてくれないとお腹にも入らないわけで、見た目でお祝い気分を盛り上げることは大切です。
お祝い時には紅白の組み合わせが多く用いられます。赤、橙、白の食材に、それを引き立てる黄、緑を使うと効果的。漆器の黒や質感は、食材の色を最大限にきれいに見せてくれます。
椿寿司

春を迎える新年には椿の花を飾ることもあります。子どもでも食べやすいサーモンを使ってお寿司にしました。おせち料理に一緒に詰めると華やかです。
【材料 2個分】
・酢飯…子ども用茶碗1杯分
・サーモン(スモークサーモンでも可)…6切れ
・卵焼き…1切れ
・スナップエンドウ…1~2個
卵焼きは薄焼き卵や伊達巻でもOK! おせち料理の中から少し拝借して作ると手軽です。たくわんなどを刻んでも♪

【作り方】
①酢飯をラップで包み丸く成形する。
②サーモン3枚を少しずつ重ねて包む。
③ラップで再度包み、丸く形をととのえる。
④卵焼きを細かく切る(炒り卵でも可)。
⑤③の中心を少し広げて④を乗せる。
⑥茹でたスナップエンドウを開き、葉の形にカットして添える。
菊花かぶ

菊花かぶは伝統的なおせち料理の1品。菊は高貴な格式の高い花としてお祝い時に飾られることもあります。小ぶりなかぶを使うと味も馴染みやすく、お重にも詰めやすいです。酸っぱいものが苦手な子にはあまり向きませんが、実は我が家の娘は酸っぱいものが大好きで、菊花かぶが好きなため外せません。
【材料 2人分】
・かぶ…2個
・塩…大さじ1
・水…400ml
・酢…大さじ2
・砂糖…大さじ2
・白だし…小さじ1/2
・柚子果汁…小さじ2
・柚子の皮…少量

【作り方】
①かぶの皮を剥いて、縦横格子状に切り込みを入れる(かぶの下を挟むように菜箸を置いて切ると、切り落とすことなく深めに切り込みを入れられます)。
②塩を入れた水に30分ほど漬ける。
③漬けている間に、甘酢を作る。酢、砂糖、白だしを小鍋に入れて温め、砂糖を溶かして冷ましておく。
④かぶを塩水から出して絞り、ポリ袋に柚子の果汁と皮、③の甘酢と一緒に入れて、空気を抜いて口を縛ってひと晩漬ける。
※ポリ袋を使うことで、少量の甘酢でも全体にいきわたります。

同じ漬け酢でラディッシュを皮のまま漬けると、きれいなピンク色に。漬け時間が短めだと、中の白色まで染まりきらず、皮の赤色との対比があって、これもきれいです。ラディッシュを薄く輪切りにして漬け込み、丸めて重ねれば、バラの花の形にすることもできます。
はんぺんの彩り巻き

はんぺんの柔らかさと白さは、彩りおかずを作るのにぴったりです。色や断面のきれいな食材をはんぺんで巻いて作れば、彩りおかずとして映えます。ふわふわっとしたはんぺんは子どもでも食べやすく、チーズやベーコンとの組み合わせも◎。
【材料 2人分(2本分)】
・はんぺん…1/2枚
・いんげん…4本
・スライスチーズ…1枚
・ベーコン…1~2枚
ベーコンはハーフサイズなら2枚、長めのものなら1枚を半分にカットして使います。

【作り方】
①はんぺんを半分の厚さにカットする。
②茹でたインゲン4本をチーズで巻く。
③更にベーコンで巻く。
④①のはんぺんで更に巻いてきっちりラップで包んで端をねじる。
⑤電子レンジでチーズが少し溶ける程度に加熱。
⑥しっかり冷ましてからカットする。
市松肉巻き

お弁当おかずとしても使われる肉巻き。市松模様は伝統的な和柄で、お祝い料理にもよく使われます。食べ慣れた味でありながら、見た目の華やかさや和食としての伝統も感じさせてくれます。
【材料 2本分】
・豚薄切り肉…2~4枚
・インゲン…2~4本
・人参…いんげんの長さと太さにカットしたもの4本
・塩コショウ…適量
・薄力粉…適量
・砂糖…小さじ1
・醤油…小さじ1

【作り方】
①人参をインゲンの大きさに合わせてカットし、一緒に茹でる。
②豚薄切り肉に塩コショウをかけ、インゲンと人参を2段に交互に並べてのせて巻く。
③小麦粉を薄くまぶす。
④フライパンで焼き、火が通ったら砂糖、醤油で味付ける。
3.可愛いワンポイントデコ

おせち料理を作る方も、市販品を購入する方も使えるのがワンポイントデコ。すべての品に手を加えて華やかにするのは大変ですが、ポイントとして1つでも入れると可愛さがUPする飾り切りしたものや、食材の色が引き立つようトッピングとして乗せられるものを使って、華やかさを演出します。
かまぼこ飾り切り

かまぼこの飾り切りはおせち料理ではよくするワンポイントデコ。紅白の色合いをすぐに作れ、お祝いの雰囲気を作りやすい食材です。今回は市松模様と孔雀の飾り切りをご紹介します。どちらも上部がピンクのかまぼこを使います。

【市松模様の飾り切り】
①かまぼこを同じ幅に3枚切って並べ、等間隔で4本浅く切り込みを入れる。
②1枚目と3枚目のかまぼこは、切り込みの2~3本目の間をピンクの部分だけ桂剥きにする。
③ピンクと白が交互になるよう、1つ空けて、4本目の切れ込みから端までを同様に桂剥きにする。
④2枚目のかまぼこは位置がずれるように3か所桂剥きをする。並べると市松模様の出来上がり。

【孔雀の飾り切り】
①かまぼこを1cm幅にカットする。
②ピンクの方から縦に、2mm幅で切り込みを入れる(反対側の白い部分を切り落とさないように注意)。
③切り込みの端を切込み部分に折り込む。
④全ての切り込みの端を折り込んで完成。
きゅうりの松切り

お祝い事に登場するのが松竹梅。この飾り切りを入れるのもお祝いの雰囲気が出ます。きゅうりは切りやすく、皮の部分の緑と中の薄緑の色もきれいで飾り切りにはぴったりです。

【作り方】
①きゅうりを縦半分にカットし、梅型の半分を使って型抜きする。
②真ん中の山の中心に向かって、斜めに刃を入れて切り込みを入れる。
③反対からも斜めに切り込みを入れて剥がす。
④②~③と同じように、両脇の山にも切り込みを入れる。
干支キャラ

最も子どもウケするのは干支のキャラデコ。その年の干支を、おせち料理で使った食材の余りを使って作れば、キャラおせちに変身。卵、はんぺん、黒豆やかまぼこなど、作りやすい食材が多いので、このための食材を用意しなくても意外に作れちゃいます。
4.盛り付け方の変化

重箱に詰めると料理が映えてきれいですが、2日も3日も同じではマンネリ感も。

皿盛りすると、同じ品数でも全く違って見え、器で高低差や彩りもプラスできます。1人1人に盛り付けると、自分用の特別感もあって◎。

和食器、洋食器、ガラスや籠など、大きい皿だけでなく、小分けにできる小さな器があると盛り付けやすいです。

和風のかわいいピックも100均で揃えられます。年末になると登場するので、チェックしてみてくださいね。
5.由来を話す

ここまで見た目や味付けなどのコツが多かったですが、我が家の子どもが1番興味を持つのがおせち料理の由来についての話。1つ1つに家族の健康や繁栄を願う気持ちが込められていることを話すと、小さい子どもでもよく覚えていてびっくりします。思いが込められた特別な料理として、子どもながら感じるものがあるようです。言葉遊び的なものも多いので、子どもウケする要素高め。食材や調理方法などにも興味が出て、食育にもつながります。
まとめ
子どもが楽しみにしてくれるおせち料理にするコツをご紹介しました。伝統的な味付けや料理法は、食べやすい形にアレンジしたり、華やかさや可愛さをプラスしたりして、食べたい気持ちをUPさせてあげてくださいね。