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2022年12月08日 16:22 更新

幼稚園と保育園の大きな4つの違いとは?どちらに行かせる?

幼稚園と保育園の違いが知りたいと思うママも多いのでは? もし出産後すぐに赤ちゃんを預けたいなら、早い段階で保育園情報を調べておいた方が安心です。「幼稚園と保育園に通う子供の割合は?」、「料金、費用の違いは?」など、選び方の参考になる情報が満載です。

幼稚園と保育園の見比べポイント3つ

幼稚園と保育園の違いとは。 幼児施設で遊ぶ子供。
Lazy dummy

そもそも幼稚園と保育園はどんな違いがあるのでしょうか。

入園条件の違い

幼稚園と保育園では、入園の条件が異なります。

幼稚園の入園条件は、子供が満3歳になっていること。保護者の就労状況や生活状況は条件に組み込まれません。

一方の保育園は、保護者の就労や病気、妊娠・出産など、「保育の必要性」の認定を受けることが入園条件となります。
ただ、これは認可保育園の場合で、認可外保育園は認定がなくても入園可能です。

預かる時間の違い

幼稚園は午前中から昼過ぎまで約4時間を基本に預かり時間を設定しています。延長保育園や習い事がある幼稚園だと、夕方まで預かってもらえます。

一方、保育園は預かり時間が長く、朝7時半頃から夕方5時、6時前後まで預けることができます。最大11時間が基本ですが、それよりも短い時間で預ける短時間保育もあります。

幼稚園と保育園に通う子供の割合

保育園と幼稚園に通う未就学児の割合はどうなっているのでしょうか。

厚生労働省が公開している「こども・子育ての現状と若者・子育て当事者の声・意識」資料(令和5年)によると、0歳で保育園に預けられている子供は0歳児全体の14%でした。1歳になると37%、2歳で42%・・・と増えます。

幼稚園に預けることができる3歳では、保育園組が43%、幼稚園組が35%。4歳児、5歳児になると保育園に通う子供がそれぞれ43%、41%と横ばいなのに対し、幼稚園は40%、42%と増加します。
2歳まで保育園に預け、3歳から幼稚園に通わせるパターンも増えています。

いずれにしても、3歳以降の子供の多くが幼稚園、保育園のどちらかに通っていることがデータから分かります。

https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/kodomo_seisaku_kyouka/dai1/siryou5.pdf

幼稚園と保育園の「無償化」の違い

令和元年10月より幼児教育・保育無償化がスタートしました。

ただこの制度により、すべての幼稚園・保育園が無償となるわけではありません。幼稚園か保育園かでも条件に違いがあるのでしっかり理解しておくことが大切です。

3~5歳の子供でその違いを見てみると、認可保育園の場合はすべてのケースで利用料が全額無料。それに対し、幼稚園の場合、子ども・子育て支援新制度の対象となってる施設では認可保育園と同様に全額無料になりますが、対象外の施設では月額2万5700円までという上限がつきます。

幼稚園の費用内訳!保育園との違いとは?

幼稚園と保育園の違い。保育士を遊ぶ子供たち。
Lazy dummy

無償化制度で利用料は無料となっても、利用料以外にかかる教材費や給食費はこれまでどおり支払う必要があります。幼稚園の場合、実際に支払う費用はどれくらいなのでしょうか。

私立と公立で費用は異なる

文部科学省の「令和3年度子供の学費調査」によると、幼稚園にかかる年額費用とその内訳は、以下のとおり。公立幼稚園か私立幼稚園かで年間費用に大きな差があることがわかります。

<公立幼稚園>
総額:165,126円
内訳:
学校教育費・・・61,156円
学校給食費・・・13,415円
学校外活動費・・・90,555円

<私立幼稚園>
総額:308,909円
内訳:
学校教育費・・・134,835円
学校給食費・・・29,917円
学校外活動費・・・144,157円

保育園との費用の違い

幼稚園の費用で保育園と異なるのは、入園料や制服代が発生することです。

幼稚園は保育園と違い、入園料や制服を設けているのが一般的です。入園料は無償化の対象となりますが、制服や通園バッグなど指定グッズの購入費は無償化の対象になりません。

幼稚園と保育園、それぞれのメリット・デメリットを比較

保育園と幼稚園の違い。室内で保育員と遊ぶ子供たち。
Lazy dummy

幼稚園か保育園かを悩んだ際、やはり気になるのはそれぞれのメリット・デメリットですよね。幼稚園と保育園でどのような違いがあるのでしょうか。

幼稚園のメリット・デメリット

幼稚園は「子供を保育し適当な環境を与えて心身の発達を助ける場所」と定義されており、心身の発達に役立つ入学前教育に力を入れているところも多数。読み書きや音楽、英語など重視している教育も施設により異なるため、伸ばしたい分野に合わせて幼稚園を選ぶことができます。
また、自治体の認定に関係なく満3歳になれば入園できるため、共働きでないご家庭は入園させやすいでしょう。

一方、共働きのご家庭にとってデメリットとなるのが、預かり時間が短いこと。保育園が最大11時間保育なのに対し、幼稚園はお昼過ぎまでの保育が一般的。その時間にお迎えが難しい場合は、延長保育を行っている幼稚園を探す必要があります。
また、認可保育園は給食が義務化されていますが、幼稚園では給食提供が義務でないため、基本お弁当持参としているところも。毎日のお弁当づくりが負担というご家庭は、事前にしっかり確認しておきましょう。

保育園のメリット・デメリット

保育園のメリットは、預かり時間が長いこと、また、1歳未満から預けられることがあげられます。早く育児休暇から復帰したい、短時間バイト・パートでなく正社員で働きたいという場合は、保育園のほうが仕事との両立がしやすいでしょう。
また、給食が義務化されているためお弁当をつくる必要がなく、毎日の負担も抑えられます。

デメリットは、入園するにあたり、自治体からの認定が必要となるため、必ずしも希望すれば入れるというわけではないこと。また、近年は共働き家庭が増えているため、認定を受けても空きがなくすぐに希望の園に入れないことも少なくありません。家から離れた園になってしまったり、兄弟で別々の園になってしまったりする可能性もあります。

まとめ

幼稚園と保育園の違い。保育士に遊んでもらって嬉しそうな幼児
Lazy dummy

幼稚園と保育園の違いは費用以外にも色々あることが分かりました。入園条件や預かり時間などが異なるので、夫婦家族でよく話し合ってどちらに預けるか決めましょう。

ひと昔前は、保育園=保育に手厚い、幼稚園=教育に手厚い、といったイメージをもつ人も多かったようですが、最近はのびのび遊び重視の幼稚園も増えていますし、反対に教育熱心な保育園もあります。

園によってルールや校風はかなり違うので、ご家庭の教育方針と相性が合うかどうかも重要なポイントの1つです。

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