ほうれん草の保存方法と賞味期限は?長持ちさせるヒントを紹介
寒い冬、霜にあたるといっそう甘みがますほうれん草は、冬が旬の葉物野菜です。和風にも洋風にも使える便利な野菜なので、毎日の食卓に上手に取り入れたいですね。ただ、葉物野菜はかさばるのが難点。たくさん買っても場所をとらず、長く保存できる保存方法と、賞味期限についてご紹介します。
生のまま保存する場合
葉物野菜は火が通りやすく、熱を加えると短時間で食感が変わります。生のまま保存しておけば、作りたい料理にあわせて加熱時間を変えることができます。献立が決まっていないときは、生のまま保存しておくと料理のバリエーションが広がります。
冷蔵保存
ほうれん草の鮮度をキープしたまま保存したいときは、新聞紙やキッチンペーパーにくるんで冷蔵庫の野菜室に入れます。紙を均一に湿らせるのは難しいので、ほうれん草をサッと洗ってそのままくるみましょう。さらにポリ袋に入れれば保存しやすいです。野菜保存用のポリ袋なら、そのまま入れてもかまいません。野菜から出る水分の蒸散を防ぐため、鮮度保持の助けになります。スペースがゆるせば、立てておくとさらに長持ち。野菜室で3~4日は鮮度を保てます。
冷凍保存
冷凍庫で保存する場合は、サッと洗って水けをとり、切って冷凍します。密閉できる袋に小分けしておくと便利です。冷凍のまま炒めたりスープに入れたりできます。おひたしにする場合は、凍らせた袋に直接めんつゆを入れるとかんたんです。解凍過程で味がしみていきます。冷凍すると保存期間が長くなり、1ヵ月程度の保存が可能です。
茹でて保存する場合
生のままだとかさばるので、たくさん買ったときは茹でて保存するのがおすすめです。おひたし、胡麻和え、バター炒め、卵焼きの具などに使え、時短調理にもつながりますよ。
冷蔵保存
ほうれん草を茹でたあと、適当な長さに切って冷蔵します。保存容器にキッチンペーパーをしいて水気を吸いつつ保存しましょう。賞味期限は2~3日程度です。
冷凍保存
ほうれん草を茹でたあと、適当な長さに切って小分けにし、ラップでくるみます。冷凍用保存袋に入れて冷凍庫へ。1ヵ月ほど保存可能です。 葉の部分、茎の部分を混ぜ、均等に分けて冷凍しておくと、料理に使いやすいでしょう。
ほうれん草の茹で方
ここで、ほうれん草の茹で方についておさらいしておきましょう。保存する場合は、すこしかために茹でます。基本の茹で方はすこし手間がかかるように感じますが、味が格段によくなります。試してみてください。
基本の茹で方
ほうれん草を束ねて持ち、根元に十字の切り込みを入れます。キッチンバサミで切っていくとかんたんです。切り込みを入れてから、水のなかでもみ洗いをすると根本に残っている土が落ちやすくなります。
ほうれん草の根元の赤い部分には栄養があり、甘みも強いです。先端のかたい部分だけを切り落とし、根元はそのまま茹でてぜひ食べてください。
葉物野菜は熱湯で茹でます。鍋に多めのお湯をわかし、沸騰したら根元から先に入れます。茹でる前に、ほうれん草を輪ゴムで束ねておくと作業しやすいです。
30秒ほど根元だけを茹で、そのあと葉の部分をお湯に入れます。30秒ほどたったら、引き上げて水にさらし、手で軽く握って水気をしぼります。
少量のお湯で
少量のお湯で蒸し焼きのように茹でるのもかんたんでおすすめです。浅めのフライパンに湯をわかしたら、根元を切って洗ったほうれん草をそのまま入れましょう。ふたをして30秒加熱したら火をとめ、さらに30秒ほどそのままおきます。そのあとは、基本と同じように水にさらしてください。多少火の通りが悪い部分があっても、余熱でしんなりしますし、保存後の加熱調理で火が通りますので、大丈夫です。
レンジで加熱
ほうれん草を水洗いしてラップでくるみ、レンジで加熱してもよいでしょう。レンジによっては、葉物野菜を茹でるコースがついています。ない場合は、ほうれん草の様子を見ながら加熱時間を加減します。1束あたり、600Wで2分を目安にしてください。
ほうれん草のえぐみや苦味は、シュウ酸という成分です。水に溶ける性質があるので、茹でたあと水にさらせば減らすことができます。
まとめ
ほうれん草の旬は冬です。霜にあたると甘みが増し、栄養価も高まります。ほうれん草を買ったまま置いておくと、水分が失われ、しおれてしまいます。ひと手間をかけてよい状態で保存し、おいしくいただきましょう。