お餅に賞味期限ってあるの? 長持ちさせる方法は?
お正月に買ったお餅を余らせてしまった……そんな経験をもつ人は多いのではないでしょうか。お餅が余ってしまったときに気になるのが賞味期限ですが、実際のところはどのくらいなのでしょうか。この記事では、お餅の賞味期限のほか、お餅を長持ちさせる保存方法も解説します。ぜひ参考にしてください。
お餅の賞味期限はどのくらい?
お餅の賞味期限は、個別包装のパック入りタイプか、生のお餅かによっても異なります。それぞれのお餅の賞味期限を見てみましょう。
個別包装の切り餅は未開封で12~24ヶ月が一般的
スーパーでよく売っている個別包装の切り餅は、未開封で12~24ヶ月が一般的な賞味期限です。いくつか具体例を見てみましょう。
サトウの切り餅(サトウ食品) :製造日から24ヶ月
生一番きりもち(越後製菓) :24ヶ月
うさぎもち 切り餅(うさぎもち):24ヶ月
食品の中でも日持ちがよく、保存食にも適しているといえるでしょう。
個包装なら常温で保存でOK!個包装されていない餅は…?
個包装の中に脱酸素剤が入っているものに関しては、常温保存で賞味期限内まで保管可能です。
しかし、個別に脱酸素剤が入っていないものに関しては、外袋開封後の賞味期限は大きく縮まり、冷蔵保存で2週間程度となります。開封後は早めに食べるようにしましょう。
一方、外袋にそのままお餅が入ってる(個包装されていないタイプ)は、外袋開封後、冷蔵庫で保管しできるだけ早め(1~2週間以内)に食べきるようにしましょう。
生のお餅の場合は、さらに賞味期限が短くなります。冷蔵庫に保存して1週間程度が賞味期限の目安です。特に生のお餅は長持ちしません。
賞味期限が切れたお餅は食べられる?
保存期間が長いとはいえ、お正月以外はなかなか食べる機会がないお餅。うっかり賞味期限を切らしてしまった……なんてことも考えられます。賞味期限が切れてしまったお餅は食べられるのでしょうか。
賞味期限と消費期限の関係
お餅に限らず、食品には賞味期限と消費期限があります。この2つの違いをまず確認しておきましょう。
賞味期限というのは「おいしさが保たれる期限」、消費期限は「安全に食べられる期限」です。賞味期限が記載された食品の場合、期限が切れるとメーカーが保証するおいしさの品質は損なわれますが、すぐに食べられなくなるわけではありません。
賞味期限が記載されたお餅の場合、期限を過ぎていても見た目に異常がなければ食べても問題ないことが多いとされています。一方、消費期限が記載されたお餅の場合、期限が切れると安全性が保証されないため、食べないほうがよいでしょう。
また、賞味期限も消費期限も「未開封で正しく保存した場合」という条件がつきます。開封後は賞味期限、消費期限よりも前に劣化してしまうことがあるので、注意が必要です。
食べないほうがよいお餅の見極め方
賞味期限が切れたお餅が食べられる状態か否かは、見た目で判断できます。ここでは、食べないほうがよいお餅の見極め方を紹介します。
カビが生えている
カビが生えたお餅は食べずに廃棄しましょう。カビている部分だけ切り取って食べるのもオススメできません。カビの菌は目に見える部分だけでなく、奥まで浸透している可能性があります。
変色している
表面が乳白色やピンク色になっているお餅は、細菌が増殖して変色したものと考えられます。また、このようなお餅は発酵したようなにおいがすることも。傷んでいる可能性が高いので食べないほうがよいでしょう。
お餅の保存方法 - 常温保存・冷蔵保存 -
お餅の保存方法を紹介します。大きく分けて、常温保存と冷蔵保存があります。それぞれの方法を見てみましょう。
常温で保存する方法
真空パックになっているお餅は、外袋が未開封であれば常温保存でも大丈夫です。直射日光の当たる場所や湿気の多い場所を避けて保存してください。
開封して空気に触れたお餅は、常温保存では持ちません。すぐに傷むので冷蔵保存し、なるべく早く食べましょう。
冷蔵で保存する方法
開封したお餅を冷蔵保存するときは、ジッパーつきの保存袋に入れて空気を抜き、密封して保存しましょう。冷蔵して保存しておいても、あまり長い間放置しておくとカビが生えることがあるため、早めに食べることをオススメします。
お餅の日持ちをよくするなら冷凍保存がオススメ
開封したお餅の賞味期限は冷蔵保存で1~2週間ですが、冷凍保存することで日持ちを伸ばすことができます。
冷凍で保存する方法
開封したお餅を冷凍する際は、お餅を1個ずつ空気に触れないようにラップに包み、保存容器に入れて冷凍庫に入れればOKです。
手作りの生餅であればカットしてから同じようにラップに包み、冷凍保存します。冷凍したお餅の賞味期限は1ヶ月程度が目安です。
冷凍したお餅の解凍方法
冷凍保存したお餅の解凍方法はいくつかあります。
お雑煮やお汁粉などで食べる場合は、鍋にそのまま入れるだけで、解凍されておいしく食べられます。
自然解凍するなら、冷蔵庫に移して数時間おいておけば、調理に使えるようになります。
急ぐ場合は、電子レンジで加熱するとよいでしょう。耐熱皿にお餅をのせて、お餅が少し湿る程度に少量の水をかけて、様子を見ながら加熱してください。ラップをかけなくてもやわらかくなります。
お餅の簡単レシピ
あんこやきな粉をつけてそのまま食べたり、お雑煮やおしるこで食べることが多いお餅。実は、おかずとしても使えます。お餅の簡単レシピを紹介しましょう。
お餅とねぎの肉巻き
材料(4個分)
・切り餅……2個(50g×2)
・豚薄切り肉……8枚
・小ねぎ……3~4本
・紅しょうが……適量
・薄力粉……大さじ1
・ごま油……小さじ1
・砂糖……小さじ2
・しょう油……小さじ2
・水……50ml
※紅しょうがは多いと辛みを強く感じるので、小さなお子様用には控えめにしたり、カニカマで代用するなど調整してください。
作り方
① 切り餅を長細く半分にカットし、小ねぎは餅の長さに合わせて切る。
② 豚薄切り肉を2枚広げ、餅と小ねぎと紅しょうがをのせてくるくると巻く。
③ 薄力粉をまぶす。
④ フライパンを熱してごま油をひき、全体をこんがり焼く。
⑤ 水を注いで蓋をして、餅がやわらかくなるまで蒸し焼きにする。
⑥ 砂糖としょう油を加えて煮絡める。
※お好みでごまをふってください。
このレシピを紹介してくれるのは…
よんぴよままさん
まとめ
今回は、お餅の賞味期限について解説しました。
お餅の賞味期限は、真空パック入りで未開封のものであれば12~24ヶ月です。開封したお餅や生のお餅は賞味期限が短くなるので注意しましょう。
賞味期限が切れても食べられる場合もありますが、おいしさは損なわれます。また、食べても大丈夫かどうか、見た目やにおいをしっかり確認しましょう。
