小倉優子さん、料理研究家リュウジさんと料理の“ねばべき”からの解放を考える!「用意したら全部料理!!」「彩りよりお肉」
「全体的に、おかずが茶色すぎるかな」。昨年大ヒットしたドラマのあるセリフが記憶に新しいですが、家族に料理を作るときには自然と彩りや栄養バランスを気にしてしまうもの。家族がおいしそうに食べてくれるのはうれしいけれど、料理を作ることは楽しめているでしょうか?
味の素は、料理に対する無意識のプレッシャーを見つめ直すことを目的にしたイベント『料理のねばべき展』を、2026年1月29日(木)から2月1日(日)の4日間、東京のNEWoMan TAKANAWAで開催しました。イベント開催に先立って行われたメディア発表会では、タレントの小倉優子さん、料理研究家のリュウジさんが登壇。その内容をレポートします。
無意識に料理のプレッシャーを感じている?
味の素が取り組む「料理自由化プロジェクト」は、日々の暮らしで自由に料理する人を増やす目的のもの。プロジェクト第1弾として『料理のねばべき展』が開催されました。
同社が料理を作る女性 500名を対象に2025年3月に行った調査では、55.8%が「料理を楽しめていない」と回答。さらに調査では「一汁三菜をつくら“ねば”」「だしは一からとる“べき”」など、67.0%の人が「“料理のねばべき”を感じたことがある」と回答しました。
3人の男の子のママであり、現在大学で料理や食について学んでいる小倉さんも、こうした“料理のねばべき”を感じたことがあると話します。
「だれかに言われるわけではないですが、バランスよくしなきゃ、たくさん作らなきゃと、自分の中で勝手なプレッシャーを感じている気がします。子どものお弁当も品数を多くしなきゃ、という思いがあります」(小倉さん)
リュウジさんは自身のSNSのフォロワーから“料理のねばべき”について相談を受けることも多いとか。
「(会場にある“ねばべき”が書かれたボックスを見渡して)ここに書いてあるような悩みは全部言われます。多くの方がプレッシャーを感じていると思います」
なぜこれほど“ねばべき”が生まれるのかについて、リュウジさんはこう続けました。
「昭和から現代にかけて『料理』という家事をもっと楽しもうという動きがあり、メディアなどで凝った料理が提案されてきた結果、日本の家庭料理は世界的に見ても非常にレベルが高くなりました。家庭でカレーや肉じゃが、オムライス、さらには世界各国の料理まで作れる国はほとんどありません。ですが、あまりに高度になった結果『これくらいしなければ』という“ねばべき”が生まれてしまった。現代における一種の呪いのようなものになっているのではないかと思います」(リュウジさん)
料理はもっと自由でいい!
同調査では、多くの人が“料理のねばべき”を感じつつも、58.6%の人が周囲に相談できないと回答しています。
「たしかに、料理が面倒だという本音はだれかに話しにくいです。料理の悩みはブラックボックス化しているのかも」と小倉さん。
「以前、仕事でイタリアにホームステイしたとき、朝ごはんは市販のクッキーとエスプレッソ、お昼はバゲットにハムとチーズと生のリンゴ、夜はチーズのペンネといったシンプルなものでした。でも、家族みんながニコニコと食事していたんです。それでよかったんだ、料理を頑張りすぎなくても笑顔で過ごせるほうがいいんだなと感じました」(小倉さん)
「(料理含め家事について)相談すること自体が恥ずかしい、やって当然という空気があります。だけど、料理の目的は、最終的においしいものを作ること。料理の過程を完璧にこなすことが目的になってしまっている人が多いのではないでしょうか」とリュウジさんは言います。
「僕はおいしい食事ができるなら、レトルト食品や冷凍食品、市販品を使っていいし、(総菜を)買ってきてもいいと思います。作りたくない日に無理して作る料理はおいしくなりませんから。僕はにんじんの皮をむきませんが、それは手抜きではなく皮もおいしいし栄養があるから。料理研究家として『皮をむかなくても大丈夫だよ』と伝えることも、だれかしらの助けになればと思っています」(リュウジさん)
さらに、日々の料理を“ねばべき”にとらわれずもっと自由にするためには「料理の定義を広くすること」が大切、とリュウジさんは話します。
「野菜をたくさん入れて作ったインスタントラーメンや、『Cook Do®』のような合わせ調味料を使ったおかずも、手抜きではなく料理です。簡単でも愛情がこもっていれば、それは料理。そんなふうに料理の定義を広くすることが大事だと思います」(リュウジさん)
料理の“ねばべき”に縛られず逃げ道を
イベントの最後には、小倉さんとリュウジさんが「今年の料理自由化宣言」と題して、料理をもっと自由にするために大切にしたいことをフリップボードに書きました。
小倉さんが書いた宣言は「彩りよりお肉!!」。
「うちの子どもはお弁当に野菜を入れると嫌がるんです。私は栄養のため、彩りのために緑や赤の野菜を入れたくなるけれど、子どもが実際に喜ぶのはお肉なんですよね。だから、野菜は夜ごはんのお味噌汁などにたくさん入れて食べてもらえればいいかな、と。彩りを気にしなければお弁当作りがもっと自由に、もっと楽になりますよね」(小倉さん)
続いてリュウジさんの宣言は「用意したら全部料理!!」。
「冷凍食品やインスタント食品でも、今は栄養価の高いものがたくさんあります。作る気がないときに無理をしないことが大切。頼れるものには頼ってください。料理が面倒なときはしなくていい、と心に決めておくととても軽くなります。逃げ道を作ることは本当に大事です。皆さん、今すぐ冷凍食品やインスタント食品を買っておいてください! 料理は嫌いになったら修復が難しい。1日3食のたびに気分が落ちると人生が楽しくなくなりますよね。だからこそ“ねばべき”に縛られすぎず、逃げ道を用意してほしいと思います」(リュウジさん)
小倉さんとリュウジさんのお話から、私たちが無意識に抱える「料理のねばべき」を見つめ直しプレッシャーから心を解放することは、料理を自由に楽しむ一歩になるかもしれません。
味の素「料理のねばべき展」
https://www.ajinomoto.co.jp/event/ryorinonebabeki/
※会期は終了しています
(取材・文:早川奈緒子/マイナビ子育て編集部)
