子どもの小中学校“お受験戦争”経験した親の約9割が「させて良かった」と回答、その理由は?
auじぶん銀行は、関東・関西在住で、小中学生の子どもを持つ30~50代の男女を対象に「子どもの教育・受験とお金」に関する調査を実施しました。その結果、子どもの小中学校受験の経験者・予定者は約3割。そのうち、経験者の9割以上が「受験をさせて良かった」と回答しました。
auじぶん銀行(東京都中央区 代表取締役社長:臼井 朋貴)は、関東・関西在住で、小中学生の子どもを持つ30~50代の男女を対象に「子どもの教育・受験とお金」に関する調査を実施しました。
3月は新生活、新学期目前で、子どもの進路や学習塾、習い事などを検討、見直しされる家庭も多いシーズンです。そこで今回の調査では、「お受験」が盛んと言われる関東・関西在住の親に、小中学校受験の経験や教育への意識を探りました。
まず、関東・関西在住で、小学生・中学生の子どもを持つ親に、子どもの受験経験や受験への考え方について調査しました。
子どもに受験させた経験があるか(受験予定か)聞いたところ、「小学校受験だけさせたことがある(2.2%)」「中学校受験だけさせたことがある・または受験させる予定(受験勉強中)(19.6%)」「小学校・中学校の両方受験させたことがある・または受験させる予定(受験勉強中)(5.4%)」を合わせて3割近くの人が受験をさせた経験がある・受験予定と回答。「受験をさせたことはないが検討したことがある(14.4%)」人も含めると、4割以上の人が小中学校受験を意識していることが分かります。
受験をさせた理由については、「高校受験をしなくても良いから(中高一貫)(43.3%)」が最も多い回答となりました。「より良い教育が受けられると思うから(40.9%)」にも同じく4割以上の票が集まりました。
関東在住の親と関西在住の親で小中学校受験の経験・予定を比較しました。
「小学校受験だけ」「中学校受験だけ」「小中学校両方」を合わせた受験経験者・予定者は、関東は31.6%、関西は22.8%でした。関東の方が約10%多く、受験に積極的な人が多いことがうかがえます。地域によって受験への意向や考え方が違うことが明らかになりました。
関東・関西在住で、子どもに小学校、または中学校受験をさせた経験のある親に、受験をさせて良かったかを質問したところ、「とても良かったと感じる(45.6%)」「まあよかったと感じる(47.4%)」を合わせて、9割以上の人が良かったと感じていることが明らかになりました。
その理由について「子どもが自ら学ぶ姿勢を身に着けた」「子どもが努力する大切さを覚えた」「子どもが受験を乗り越え合格したことで自信をつけた」などの声が寄せられ、子ども自身の成長を感じている親が多いことが分かりました。
他にも「時間の使い方や物事を実行するときに目標を定めて逆算して準備できるところは、大人になってからも必要であり、中学受験で自然と身に着いたものだと思う。中高一貫で部活にうちこめる、友人との仲も深まりやすいから」といった、中間一貫校に進学した方ならではの声も集まりました。
今後、子どもの受験を考えている親御さんへのアドバイスとして、子どもの受験経験者・予定者に、受験に臨むうえでやっておいた方がいいことを質問しました。
その結果、「子どもの勉強の習慣作り(25.7%)」が最も多く4人に1人以上が回答しました。次いで、2位は「塾選び(14.7%)」、3位は「教育費の確保(11.0%)」が挙げられました。
子どもの教育に関して思うことについて質問したところ、約7割の人が「教育にかかる費用が高いと感じる(67.2%)」と回答。次いで「勉強や成績面が心配(45.8%)」「子どものやる気を出すのが難しい(40.6%)」といった回答に約4割の人の票が集まりました。
子どもの最終学歴の希望について聞いた結果、7割以上の人が「4年制大学(71.2%)」と回答し、大卒を希望している親が大半であることが分かりました。
子どもを“大学”まで行かせる場合に、その教育費の総金額がどのくらいになるか把握している親はどのくらいいるのでしょうか。質問したところ、3人に1人以上が「あまり把握していない(29.0%)」「全く把握していない(9.0%)」と回答しました。
小学校から大学卒業までの教育費は、公立か私立、文系か理系かで異なりますが、おおよそ、すべて公立の場合約730万円、すべて私立の場合約2,000万円とされています(文部科学省「平成30年度子供の学習費調査の結果について」「国公私立大学の授業料等の推移」より、【小学校~高等学校(全日制)の学校教育費、給食費、学校外活動費】と【大学の在学中総額】で試算)。
さらに、仕送りや一人暮らしであれば家賃などが養育費用として発生します。
教育費の確保に向けて行っていることがあるか質問しました。その結果、「何もしていない(14.4%)」を除く、85.6%の親が何かしら教育費確保に向けて取り組んでいることが分かりました。
具体的な方法については1位「普通預金(59.0%)」、2位「学資保険(42.2%)」、3位「定期預金(30.4%)」という結果になりました。
教育費確保に向けて今後やりたいと思っていること・関心があることについて、「やりたいと思うことがない」人を除く人に聞いたところ、「副業(27.7%)」に最も多くの回答が集まり、次いで「定期預金(25.0%)」「つみたてNISA(18.5%)」「株式(17.7%)」が続きました。
【現在子どもに習わせている習い事】※複数回答
1位 学習塾(40.6%)
2位 水泳(19.2%)
3位 英会話(13.0%)
関東・関西在住の親に子どもの習い事について調査しました。
現在子どもに習わせている習い事について聞いたところ、1位「学習塾(40.6%)」、2位「水泳(19.2%)」、3位「英会話(13.0%)」という結果になりました。「何もさせていない(23.2%)」人を除く8割近い親は、何かしら習い事を子どもにさせているようです。
【今後子どもに習わせたい習い事】※複数回答
1位 英会話(20.6%)
2位 プログラミング(17.6%)
3位 学習塾(16.8%)
今後習わせたい習い事についても調査したところ、1位「英会話(20.6%)」、2位「プログラミング(17.6%)」、3位「学習塾(16.8%)」という結果です。
英会話を選んだ理由としては、「将来役に立ちそう」「英語ができた方が、自信がつく」「これからの社会で必要そう」といった意見が目立ちました。プログラミングを選んだ理由としては英会話と同じく「将来必要になるから」という声や「論理的思考を身につけてほしい」「親が教えられないから」という声が集まりました。
【学校や学習塾の先生になってほしい俳優】※単一回答
1位 阿部寛(12.4%)
2位 ムロツヨシ(11.8%)
3位 北川景子(9.0%)
5位 石原さとみ(5.6%)/長澤まさみ(5.6%)
6位 仲間由紀恵(4.4%)
7位 新垣結衣(4.0%)
8位 田中圭(3.8%)
9位 菅田将暉(3.2%)
最後に、小中学校生の子どもを持つ親が選ぶ、「学校や学習塾の先生になってほしい俳優」ついて回答してもらいました。
1位は阿部寛さん(12.4%)、2位はムロツヨシさん(11.8%)、3位は北川景子さん(9.0%)という結果になりました。
【選んだ理由】
1位:阿部寛(12.4%)
・ドラマの影響。迫力がある(44歳女性・奈良県)
・真摯に向き合ってくれそうだから(41歳女性・東京都)
2位: ムロツヨシ(11.8%)
・熱血教師が似合っているから(50歳女性・東京都)
・ポジティブに楽しく学べそう。“学校へ行くのが楽しくてしかたない!”と思ってくれそう(46歳女性・兵庫県)
3位:北川景子(9.0%)
・綺麗で優しく頼りがいがあり、“ついていきます!”という気になれるから(44歳女性・神奈川県)
・優しく厳しくメリハリのある授業をしてくれそうだから(48歳女性・埼玉県)
今回の調査結果からも読み取れるように子どもがいるご家庭では、教育費がとても重要です。調査を実施したauじぶん銀行では、「小学校から大学卒業までを見据えると、決して安いとは言えない金額が必要になるため、早めに将来を見据えて教育費を確保した方がよいでしょう。教育費確保のために、日々の節約・貯金ももちろん有効ですが、貯めるだけでなくお金を動かす「投資」も検討してみてもよいかもしれません」と提案しています。
■調査概要
・調査テーマ :子どもの教育・受験とお金に関する調査
・調査方法 :ウェブアンケート調査
・調査対象者 :関東・関西在住で小学生・中学生の子どもを持つ30代~50代男女500名
・調査実施日 :2022年1月27日(木)~2022年1月31日(月)
・調査主体 :auじぶん銀行株式会社
(マイナビ子育て編集部)