毎日「ありがとう」と夫や妻に言っている人が8割、夫婦喧嘩は月に1回が平均レベル

まずは、配偶者やパートナーに1日に何回くらい「ありがとう」と言っているかを尋ねた結果をご紹介します。

最も多かったのが「1回」で26.8％。続いて「3回」16.3％、「5回」15.2％でした。1日1回以上「ありがとう」と言っている人が大半であり、感謝の気持ちを言葉にして伝えている人は、意外にも多いようです。「0回」という人は14.3％でした。

次に、比較として、配偶者・パートナーから1日に何回くらい「ありがとう」と言われているかを聞いた結果を見てみましょう。すると、3割以上が「1回」と回答。また、「0回」は22.6％に上りました。

さきほどの結果とあわせて平均回数で比較すると、「ありがとう」と言っている回数と言われている回数に差があります。このことは、「言っているつもり」になっていて、実はちゃんと伝わっていない可能性があるということかもしれません。この点には注意したいですね。

では、喧嘩の回数についてはどうでしょうか。

1年間での夫婦喧嘩やパートナーとの喧嘩の回数を聞いたところ、最も多かった回答は「0回」で24.9％でした。何を「喧嘩」と考えるかも関係していると思われますが、約4分の1の人たちがまったく喧嘩をしなかったというのは、意外に多い印象ですね。

喧嘩を1回以上している場合には、それぞれ回答が分散する結果に。10回未満の回答が多いですが、「10～19 回」も13.9%、なかには「30回以上」という人も約1割に上りました。平均すると11.5回なので、月に1回ほどの喧嘩が一般的といえそうです。

喧嘩のあとは仲直りが欠かせませんよね。そこで、1ヶ月に何回「ごめんね」と言っているかを尋ねた結果を見てみると、「0回」が最も多く22.8％でした。次いで「1回」（22.5％）、「5回」（13.8％）と続いています。喧嘩の回数と大きな違いがないことを踏まえると、喧嘩のあとは「ごめんね」と謝って仲直りしている人が多いと想像できます。

喧嘩の際、どちらが先に謝るのかも、ちょっとした問題でしょう。実際に、夫（男性パートナー）と妻（女性パートナー）では、どちらの方が多いのでしょうか。

アンケートの結果、夫（男性パートナー）が先に謝る方が61.5％、妻（女性パートナー）が先に謝る方は38.5％となりました。喧嘩の理由やきっかけ、どちらが悪かったのかなどはさまざまであり、一概には言えませんが、男性が先に謝っているケースが多いようです。　

最後に、喧嘩につながる配偶者やパートナーへの不満には、どのようなものがあるのかも、見てみましょう。

男性では「愚痴が多い」（15.4%）、「お金の無駄遣いをする」（12.1%）、「スマホばかり見ている」（11.6%）が上位に上がりました。一方、女性では「スマホばかり見ている」（26.4%）、「イビキがうるさい」（25.4%）、「電気・水を無駄遣いする（つけっぱなし・流しっぱなし）」（22.5%）という結果に。

男性も女性も共通してイライラするのは、スマホばかり見る行為のようです。一緒にいるときにスマホにばかり集中していて、こちらの話がうわの空状態になっていれば、イライラして文句を言いたくなってしまうのでしょう。

夫婦やパートナーといえども、もともとは他人同士。長い付き合いでわかりあっているようでも、すれ違ってしまうこともあるでしょう。感謝したときは「ありがとう」、謝りたいときは「ごめんね」と、きちんと言葉にしていくことで、しっかりと気持ちを伝えていくことが大切ではないでしょうか。「親しき仲にも礼儀あり」を忘れずにいたいですね。また、そうした親の姿を見て、子どもも「ありがとう」や「ごめんね」の大切さを身をもって学んでいくことでしょう。

（マイナビ子育て編集部）

※画像はイメージです

■家族愛に関する調査 2022／ジブラルタ生命保険
調査地域：全国
調査対象：20歳～69歳の既婚男女
調査時期：2022年10月7日から17日まで
有効回答数：4,700サンプル（男性2,350名/女性2,350名）