
発語の少ない我が子にやってみた!多くの言葉を伝えられる「YouTuber」スタイルの言葉かけ『ふうふう子育て #65』
まだ言葉の少ない娘・ふーみんに話しかけるものの、反応が薄いので「これでいいのかな」「独り言みたいで気恥ずかしい」と悩んでいた青鹿さん。子育て相談員さんが教えてくれた素晴らしい方法とは?

返答がないから会話にならない












「そうだ! ユーチューバーになるのよ!」
自治体の子育て相談室で、娘の言葉が少ないこと、私が話しかけても独り言になってしまうことを話したところ、最初に聞かれたのは娘ではなく私のことでした。
「お母さんが、娘さんに話しかけても手ごたえを感じないと思った理由はなんですか? どんなところを苦痛に感じましたか?」
私の場合は、例えば「ふーみん、お花がきれいだね~!」と声かけをしても、返事が返ってくることもなく、そのまま沈黙が続くことに苦痛を感じていました。
特に、娘の場合は聞いている時もあれば聞いてない時もあるのに、一方的に私がしゃべることが「たくさん話しかける」に値するのかわからなくて。おまけに、なんだか独り言みたいになってしまうことが気恥ずかしく、しかも何を話していいかわからないし、話しかけ続けること自体が少し苦痛でした。
相談員さんは、確かに返答はないから会話は続かないですよね、と共感してくれた上で少し考え込み、意外なアドバイスをくれました。
「そうだ! ユーチューバーになるのよ!」
予想外のアドバイスに、「え? ユーチューバー? 配信者になれってこと? なんで?」と混乱している私に、相談員さんはこう言いました。
「例えばお散歩をしているときに見かけた花をきれいだと思ったら、それがどのようにきれいなのか、色や匂いや形状はどうなのか、ありとあらゆる表現を足して言ってみたらどうですか」と言ってくれたのです。そして、「お母さんが見た景色を、そして感じたことを、言葉にして伝えるのも大切なことだと思いますよ」とも。
なるほど! その手法はまさにユーチューバー。「レスポンスがないと思うから沈黙を気まずく感じたのですが、「配信のようなものだ」と思えば気がラクになります。そして言葉でちゃんと伝えようと思ったら、何を話すか悩まなくていいし、様々な語彙を伝えることもできます。
早速、散歩した時に即席ユーチューバー気分で話しかけてみたのですが、自分の中の語彙を使ってどうやってふーみんを楽しませよう、喜ばせようと思うと自然と気まずさや苦痛な気持ちが和らぎ、言葉にすることで「あぁ、私は世界を見て、こんなふうに感じていたのか」と新しい発見もありました。
もちろん、それで娘がすぐにたくさん話すようになったわけではないですが、様々なものを見つけては手振りや身振りなどで私に伝えてくれるようになりました。そうすると私が話しだすので面白かったのかもしれません。私自身も話しかけることへのハードルが下がって夫婦でユーチューバーごっこを楽しみながら、子どもに接することができるようになりました。
……その後、しばらくしてからではありますが、ふーみんから言葉が溢れ出し、保育園のクラスの中でも長文でダントツ喋る子となるのでした。
投稿募集
子どもの語彙や発語を増やすべく、やってみたことはありますか? 私は「ユーチューバーのマネ」だったのですが、他にもいい方法があったら教えてください!
#発語を促す方法 #ふうふう子育て
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次回更新は、4/9(日)の予定です。どうぞお楽しみに!
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(編集協力:大西まお)