憧れの小田急ロマンスカー展望席を予約したのにグズりだした息子！ えっ、どうしよう……　#「ありがとう」を伝えたい

我が家は夫婦そろって鉄道好き。
息子が10カ月くらいのとき、長年憧れていた小田急ロマンスカーの展望席の予約を取ることができ、家族3人で出かけたことがありました。

その日は息子もごきげん。私たち家族は、揃って意気揚々と展望席へ。

展望席は相席で、片側が私たち、もう片側は中年の男性が一人で座っていました。

展望席からの迫力ある景色に、私も夫もテンションMAX。写真を撮ったり動画を撮ったり、外の景色を見ておしゃべりしたり。
逆側に座っていた中年男性も鉄道好きなのでしょうか、一眼レフカメラを取り出し、さかんに展望席からの景色を撮影しています。

そんな中、さっきまで機嫌がよかった息子がぐずり始めました。
おそらく、飽きがきてしまったのでしょう。

最初は小さく泣くくらいでしたが、だんだんと大声でぐずり出し、ついには体をよじってバタバタと暴れ出してしまったのです。

せっかくの特等席が、一瞬にして落ち着かない雰囲気になってしまい、きっと隣の男性も、楽しみにしていた展望席が台無しになったとがっかりしているでしょう。
私も鉄道好きなので、気持ちは容易に想像でき、申し訳ない気持ちでいっぱいに。
とにかく必死で息子をあやすしかありませんでした。

ところが、男性は嫌な顔をすることなく、にこっと笑顔を息子に向けてくれました。

息子が落ち着かないしばらくの間も、男性はずっと穏やかな表情でいてくれたのです。

言葉を交わしたわけではありませんが、あのとき男性が嫌な顔ひとつせずやさしく見守ってくれたことに、とても心が救われました。今でも忘れられない思い出です。

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※本記事は、編集部に寄せられた実際のエピソードを元に再構成しています。

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