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2023年06月14日 10:00 更新

歴代最高気温を記録した5都市が集結!「第10回アツいまちサミット2023」レポート

今年もやってくる暑い夏。できれば節電にも気を配りながら省エネで乗り切りたいですね。6月10日に開催された「第10回アツいまちサミット2023」では、日本の歴代最高気温を記録した5都市(浜松市・熊谷市・四万十市・多治見市・山形市)がオンラインで集結し、子どもと取り組める暑さ対策も発表されました。その内容をお届けします。

10年めを迎えた「アツいまちサミット」

6月10日に5都市をオンラインでつなぎ開かれた「第10回アツいまちサミット2023」。撮影は埼玉県熊谷市の会場・アズ熊谷にて。

「アツいまちサミット」は、暑さ日本一の記録を持つ「浜松市(静岡県)」、歴代最高気温を記録した「熊谷市(埼玉県)」「四万十市(高知県)」「多治見市(岐阜県)」「山形市(山形県)」の5都市がタッグを組み、それぞれの暑さ対策と、暑い街としてのPR活動を共有する催し。環境省、各県、各市の後援、株式会社伊藤園共催のもと、一般社団法人アツいまちが開催し、今年で10年めを迎えました。

2023年は6月10日に開催され、埼玉県熊谷市の会場からオンラインで5都市がつながりました。
昨年の活動報告のあと、今年の共通のテーマが発表され、各市ごとに行う具体的な取り組みの内容が発表されました。

昨年のテーマは「100万人に届ける!わが町の暑さ対策」。各まちの人口を合計するとおよそ100万人になることから、地元の人に暑さ対策を広めて知ってもらい、共に活動することが目標でした。

昨年の活動報告として、5都市共通で空中すいかによるグリーンカーテンづくり・各地の特産品やむぎ茶とコラボした暑さ対策レシピの開発を行ったこと、熊谷市での熱中症情報のモニタリング試験のほか、各市でさまざまな取り組みがあったことが発表されました。

10年めという節目になった今年のテーマは、これらの対策を全国へ届けること。「100万人のアツいわがまちから 日本全国へ届ける暑さ対策」として、引き続きグリーンカーテンとレシピ開発を行うこと、地域の魅力づくりやGHG(温室効果ガス)削減を根付かせる活動を展開していくことが発表されました。

また、2021年に浜松市、2022年に多治見市で小学生を対象に実施した「わたしのあつさたいさくコンテスト」を全国規模に拡大。6月10日からアツいまち公式HPで募集を開始しています。

5つのアツいまちが暑さ対策&暑さを活かした街づくりを発表!

それぞれの都市が発表した今年の夏の取り組みは次の通りです。

日本一アツいまち!浜松市は大河ドラマとコラボ

大河ドラマ『どうする家康』で盛り上がる浜松市

大河ドラマでもアツい盛り上がりをみせる浜松市。8月5日(土)には、浜松駅前で「親子まちなか体験」イベントを開催予定です。

その中で大河ドラマとのコラボとして「浜松まちなか~戦国水てっぽう射撃合戦~」を実施予定。子どもたちが大好きな水てっぽうで涼みながら歴史も感じられるイベントです。

このほか、10年間続けてきた伊藤園と連携して行うゴミ拾い活動などが展開されます。

四万十市は名物の米ナスを全国へ!

四万十市の夏といえば米ナス!

高知県四万十市は米ナスの露地作付面積が日本一。米ナスは体を冷やす効果があるといわれ、疲労回復に役立つ栄養素も豊富に含まれます。

四万十市では昨年に引き続き、市内の小中学校で米ナスを使った給食とリーフレットを提供することが発表されました。8月上旬には米ナス料理や超巨大米ナス釣りを体験できる「ナスフェス」も開催予定です。

さらにインスタで「#米ナス日本一」をつけて米ナス料理の映え写真を投稿し、審査で1位を獲得すると麦茶1年分が贈られるハッシュタグキャンペーンも。

期間中に西土佐地域の飲食店で米ナスを使ったメニューが登場する「ガブッと米ナスキャンペーン」や、地元の高校生が農家さんと協力して商品開発を行う企画も予定されています。

多治見市は子どもが主体的に楽しめるクエストを用意!

趣向を凝らしたクエストを制作した多治見市

岐阜県多治見市は「めざせアツまちマスター!」として「アツいまち多治見の30のクエスト」を企画。子どもたちが楽しみながら主体的に暑さ対策に取り組める工夫を凝らした「クエスト依頼書」を制作して配布します。

環境、エネルギー、食事などさまざまな視点から考えられた暑さ対策が30個のクエストに。ホームページから簡単なフォームで実施報告ができ、すべて達成すると景品が贈られます。

目標を持って楽しみながらクエストに挑戦することで、暑さ対策を日常に取り込んでいくという狙いも。大人も一緒に取り組める料理レシピもあり、家族で協力して楽しむことができそうです。

山形市は五感を研ぎ澄まして暑さ対策!

「水まんま」は激ウマ!

山形市の今年のテーマは「五感で感じる山形」。触覚、味覚、嗅覚、視覚、聴覚を使うことで体の隅々まで山形の涼しさを感じてもらうことを目指します。

8月5日(土)には山形大学SDGs推進室と連携し、山形駅前で体感マイナス10℃空間「五感で感じる山形」を開催予定。当日は視覚・聴覚に訴えかける風鈴づくりや、シーグラスのつかみ取り&リングや写真立てなどへの加工体験、打ち水体験、夏の郷土料理「水まんま」の提供が行われます。

また毎年好評の「水まんまコンテスト」や、インスタの#やまがたクールスポットでクールスポットを募集しマップ化して配信することなども計画されています。

熱中症対策のモデル事業に携わる熊谷市

キッズも発表に参加した熊谷市

アツいまちサミット2023の開催地でもある埼玉県熊谷市。「地方公共団体における効果的な熱中症対策の推進に係わるモデル事業」として、3つの活動を行います。

ひとつはクーリングシェルターの設置。令和6年度から市町村長が指定暑熱避難施設(クーリングシェルター)を指定できることに先立ち、環境省のモデル事業として6月1日~9月30日の間、条件を満たした市の施設や民間施設をクーリングシェルターに指定します。

もうひとつは、伊藤園の自販機にデジタルサイネージを設置し、熱中症の警戒情報やクーリングシェルターの情報を発信すること。最後に、市内の小学生を対象に熊谷版あつさたいさくコンテストを実施。最優秀賞には健康ミネラルむぎ茶1年分が贈られ、応募作品は市内の商業施設で展示されます。

今年は涼しい街も参加!伊藤園とのコラボレシピも

今年はアツいまちだけでなく、涼しいまちである軽井沢のジャム屋さん「沢屋」さんも中継で参加しました。

軽井沢は標高1000m、年平均気温8.8度の涼しいまち。自然を守る取り組みが長く続けられ、木の伐採が少なく自然が豊かな場所です。道路脇で育った木がトンネルのようになり、自転車で走り抜けるだけでも涼を感じられるのだそう。

沢屋の「森の中のレストランこどう」では、伊藤園とコラボして麦茶や麦茶の粉を使ったレシピを考案。詳しいレシピは伊藤園の公式HPで紹介されています。

写真左上から時計回りに、麦茶塩、豚ロースの麦茶パウダーの焦がしバターソテー、麦茶のレアチーズケーキ、麦茶のフルーツティー

効果的な水分補給の方法は?

みんなでゴクゴク!

サミットでは、千葉中央メディカルセンター黒沢哲生医師より効果的な水分補給のアドバイスもありました。

昨今の気密性が高い住宅は夜でも室温が下がりにくく、室内でも水分補給が欠かせません。熱中症の予防には、水分だけでなくミネラルも一緒に補給することが大切。水分と同時にミネラルも補給できる伊藤園のミネラルむぎ茶がおすすめとのことでした。

飲み方のポイントはこまめに水分を摂取する「点滴飲み」。水分は一気に摂っても、すべて体に吸収されず尿として排出されてしまうのだそう。点滴のようにこまめにむぎ茶を飲んで、親子でアツい夏を乗り切りましょう!

まとめ

「アツいまちサミット2023」で紹介されたアツいまちの暑さ対策への取り組みを紹介しました。暑いまちであることを活かして地域おこしを!という前向きな姿勢を見習って、暑さ対策を夏休みの思い出にする、自由研究に活かす、お友だちと共有するなどして、わたしたちも積極的に取り組んでいきたいですね。熱中症には充分に注意して、親子で楽しい夏を過ごしましょう。

(取材・文=佐藤華奈子)

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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