
子どもの「発達障がい・グレーゾーン」を"周囲に言わない"親は約8割、言わない理由トップは「誤解や偏見を持たれる」で約4割に
発達障がい・グレーゾーンの子どもを持つ保護者向けSNS「テテトコ」を運営するZIZO(ジゾー)は、発達障がい・グレーゾーンの当事者家族(n=600)を対象に「子どもの発達特性の周囲への開示状況」に関するアンケート調査を実施しました。
発達障がい・グレーゾーンの子を持つ親の約8割が「周囲には言わない」

「子どもが発達障がいまたはグレーゾーンであることを知人(家族や親類は除く)に開示していますか?」という設問に対して「まったく開示していない」「一部にしか開示していない」と答えた回答者は合わせて463人。
実に77.2.%の当事者家族が、子どもの発達特性の開示を控えていることがわかりました。
周囲に言わない理由は「誤解や偏見を持たれる恐れがあるから(43.4%)」

「周囲への開示を控える理由として当てはまるものを全てお選びください」という設問の回答としては、「誤解や偏見を持たれる恐れがあるから(43.4%)」が最多に、次いで「子どもの交友関係に悪影響を及ぼすかもしれないから(33.9%)」が多いという結果となりました。
学校、保育園・幼稚園などで発達特性を周囲に知られることで、子どもが友達との交友関係を保てなくなるリスクなど、親が開示に対して大きな不安を感じているという心理を表した結果であると考えられます。
グレーゾーンの子を持つ親では85.7%と、"言わない"傾向がより顕著に
周囲への開示を控える傾向がより顕著だったのが、いわゆる「グレーゾーン」に属する子どもを持つグループでした。
医師による障がいの診断状況を問う設問で「発達障がいの診断がおりている」と回答したグループと「グレーゾーンまたは様子見と言われている」と回答したグループの、各設問の回答を比較したところ、周囲に「まったく開示していない」「一部にしか開示していない」と答えた回答者は
・発達障がいの診断がおりているグループ=66.6%
・グレーゾーンのグループ=85.7%
と、20ポイント近くの差が見られました。


グレーゾーンのグループには、学校で通常級に所属しながら障害児通所支援などで支援を受けている児童も多く含まれると考えられます。
特別支援学校や特別支援学級に所属する場合に比べ、当事者家族にとって「周囲にオープンにしづらい」と言う意識がより強い可能性があります。
調査概要
調査会社:ZIZO
対象:発達障がい/グレーゾーンの子を持つ男女(21〜49歳)
調査期間:2024年7月22日〜7月25日
有効回答数:600人
調査方法:インターネット調査
ZIZO
https://www.zizo.ne.jp/
(マイナビ子育て編集部)