共働き夫婦 共働き夫婦
掲載
2026年08月08日 07:29

「小1の壁、今度は夏休みに来た」ワーママ4割が働き方見直しを検討…働くママたちの乗り切り方とは

「小1の壁、入学時だけじゃなかった…」そんな声が浮かぶ調査結果です。ワーキングマザーのキャリア支援を展開するmogはこのほど、小学生の子どもを持つ正社員ワーキングマザーを対象に、「夏休みの小1の壁」に関する意識調査を実施しました。

長期休暇特有の負担が、働き方やキャリアにも影響

長期休暇特有の負担が、働き方やキャリアにも影響

調査の結果、84.5%が「夏休みに小1の壁を感じたことがある」と回答。

特に負担として多く挙げられたのは、「宿題・家庭学習のサポート」(65.6%)、「仕事との両立・勤務時間の調整」(63.0%)、「子どもとの時間が十分に取れないことへの申し訳なさ」(56.8%)が上位となり、仕事と子育ての両立に加え、心理的な負担も大きいことがわかりました。

また、37.4%が「働き方を見直したいと思った」、33.9%が「転職を考えた(考えている)」と回答しており、夏休みの負担が、働き方やキャリアについて考えるきっかけにもなっている実態が明らかになりました。

84.5%が「夏休みに小1の壁」を実感

84.5%が「夏休みに小1の壁」を実感

「夏休みに「小1の壁」を感じたことがありますか」と質問したところ、84.5%が「はい」と回答しました。

また、子どもの学年別に分析すると、「小学校1年生のみ」の子どもを持つ家庭では90.3%、「現在小学校2〜6年生のみ」の子どもを持つ家庭でも82.6%が「感じたことがある」と回答しました。

※現在小学校2〜6年生のみの家庭については、小学校1年生当時の経験を含めて回答している可能性があります。そのため、現在も同様の負担を感じていることを示すものではありませんが、「夏休みの小1の壁」が多くのワーキングマザーにとって強く記憶に残る経験であることがうかがえる結果となりました。

負担の上位は「宿題・家庭学習」と「仕事との両立」

負担の上位は「宿題・家庭学習」と「仕事との両立」

夏休みに負担を感じた内容では、「宿題・家庭学習のサポート」(65.6%)が最も多く、次いで「仕事との両立・勤務時間の調整」(63.0%)、「子どもとの時間が十分に取れないことへの申し訳なさ」(56.8%)、「預け先の確保」(50.2%)、「昼食・生活リズムの管理」(49.3%)となりました。

自由記述では、「宿題を見ながら仕事を進めるのが難しい」「在宅勤務でも仕事に集中できない」といった声に加え、「子どもとの時間を十分に取れないことが申し訳ない」「夏休みらしい経験をさせてあげられないことに罪悪感がある」といった心理的な負担も数多く寄せられました。

多くの家庭が働き方を工夫して夏休みに対応

多くの家庭が働き方を工夫して夏休みに対応

夏休みを乗り切るために実施した働き方の工夫としては、「在宅勤務(リモートワーク)の回数を増やす」(37.9%)、「有給休暇や特別休暇を取得する」(37.0%)、「配偶者・家族と勤務を調整する」(36.6%)、「時間単位年休やフレックス制度を活用する」(32.6%)などが上位となりました。制度を利用しながらも仕事と育児の両立に苦労している実態がうかがえました。

一方、自由記述では「休暇を取得しても仕事が減るわけではない」「制度はあっても利用しづらい」といった声も見られ、制度だけでなく、実際に活用しやすい職場環境づくりの重要性も示唆されました。

夏休みは「預け先」の確保も大きな課題に

夏休みは「預け先」の確保も大きな課題に

夏休み中の主な預け先について尋ねたところ、「公設学童」が67.4%で最多となり、「保護者が在宅勤務をしながら見守る」が47.6%となりました。

「実家・義実家」や「習い事」といった回答もある一方で、政府が推進するシッターサービスの利活用はほとんど見られませんでした。

約4割が働き方を見直し、約3人に1人が転職を検討

約4割が働き方を見直し、約3人に1人が転職を検討

夏休みをきっかけにキャリアへの影響を感じたか尋ねたところ、「働き方を見直したいと思った」が37.4%、「転職を考えた」が33.9%となりました。また、「実際に転職した」が18.5%、「離職した」が8.4%という回答も見られました。

夏休みの負担は一時的な生活上の困りごとにとどまらず、働き方やキャリア選択にも影響を及ぼしていることがうかがえます。

自由記述から見えた「夏休みの小1の壁」

自由記述では、大きく以下の5つのテーマが見られました。

「仕事との両立が難しい」

「在宅勤務でも仕事に集中できない」「会議中も子どもが気になってしまう」「仕事が夜にずれ込む」など、仕事への影響を挙げる回答が多数見られました。

「昼食・宿題対応など家事・育児負担の増加」

毎日の昼食準備や宿題・家庭学習のサポートなど、夏休みならではの対応が大きな負担となっていました。

「子どもへの申し訳なさ・罪悪感」

「子どもとの時間を十分に取れない」「夏休みらしい思い出を作ってあげられない」「1人で留守番をさせることが心苦しい」など、心理的な負担も多く寄せられました。

「預け先・見守りへの不安」

「学童に行きたがらない」「留守番が増えて心配」「長期休暇中だけ利用できるサービスが少ない」といった、預け先に関する悩みも目立ちました。

「制度だけでは解決できない課題」

在宅勤務や休暇制度を利用しても、「結局仕事は減らない」「制度があっても利用しづらい」という声もあり、制度整備だけでは解決しない実態も見えてきました。

考察

今回の調査では、夏休みがワーキングマザーにとって、仕事と子育ての両立負担が集中的に高まる時期であることが明らかになりました。

特に、宿題・家庭学習のサポートや昼食準備、子どもの見守りなど、小学校ならではの対応が加わることで、時間的な負担だけでなく、「子どもとの時間を十分に取れない」「夏休みらしい体験をさせてあげられない」といった心理的な負担も生じていることがうかがえます。

同社が2025年に公表した「ワーキングマザー白書2026」では、95.7%が子育てと仕事の両立に何らかの「しんどさ」を感じていると回答し、ワーキングマザーの自由時間は平均約1時間という実態が明らかになっています。

また、転職理由では「働き方が合わない」「子育てと両立しにくい」が上位を占め、働くうえで助かる支援として「リモートワークや在宅勤務を選択できること」が最も多く挙げられました。

今回の調査で約4割が働き方の見直しを、約3人に1人が転職を検討したという結果は、こうした日常的な両立課題が、夏休みという長期休暇においてさらに大きくなり、キャリアにも影響を及ぼしていることを示唆しています。

共働きが社会のスタンダードとなった現在、夏休みのような長期休暇を前提とした働き方や支援のあり方を見直すことは、ワーキングマザーの就業継続だけでなく、人材の定着・活躍の観点からも重要であると考えられます。

参考「ワーキングマザー白書2026」
https://forms.gle/J6A1eJJtwnBTcp3u9

【調査概要】

調査名称:「夏休みの『小1の壁』に関する緊急意識調査(2026年7月)」
調査対象:小学生(1〜6年生)の子を持つ正社員ワーキングマザー(有効回答数:227名)
調査時期:2026年7月27日〜8月2日
調査方法:インターネット調査


mog
https://www.mog-career.co.jp/

(マイナビ子育て編集部)

PICK UP -PR-

関連記事 RELATED ARTICLE

新着記事 LATEST ARTICLE

PICK UP -PR-