
乳児期・幼児期にパパスイッチをONにするコツ『パパのトリセツ2.0』Vol.3
「パパが家事・育児に取り組んでくれない!」とお嘆きのママは、パパを「全自動子育てロボット」と考えて接するとうまくいくかも!? ママたちの共感の嵐を呼んだ『パパのトリセツ』がアップデートして登場。本連載ではおおたとしまさ・著『パパのトリセツ2.0』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)より、一部内容を抜粋してお届けします。
スイッチONのタイミングとコツ

第1回目は「妊娠中」にパパスイッチをONにするコツについて、第2回目は「出産直後」にパパスイッチをONにするコツについてお届けしました。最終回の今回は「乳児期」「幼児期」のパパスイッチをONにするコツをお届けします。
【乳児期】スキンシップをとらせる


たくさんスキンシップをとってもらい、五感で子どもを感じる経験をたくさん積ませてあげてください。
たとえば、抱っこをしてもらったときに「あ、私が抱っこするときとなんだか違う表情をしているわぁ。なんだか楽しそう」などと、子どもとの絆を強く感じてもらえるようなひと言を添えればもうカンペキ。嘘も方便で結構です。
ただでさえ、はじめての経験だらけで舞いあがってますから、簡単に「そうか、オレに抱っこされると楽しいのか!」なんてその気になってくれるはずです。これで脳も心もスイッチONです。早くからたくさんスキンシップを重ねれば、子どもも早くパパに慣れてくれて、ママの負担も減らせるというメリットもあります。
【幼児期】パパをヒーローに仕立てる
乳児期に自分の役割を見いだせなかった父親でも、子どもが成長し、いっしょにできることが増えてくる幼児期になると、子育ての楽しさを実感できるようになり、急に子どもを連れてお出かけをしてくれるようになったりします。
ただし、乳児期までと違い、子どもは自分の意思で動き回ります。パパが嫌いだったら寄りつこうとしなくなります。そうなってしまったら大変ですから、パパの気持ちを盛り上げるだけではなくて、子どもをパパ好きにする工夫も考えなければなりません。逆に、子どもが「パパ大好き!」状態になれば、パパだっていやがおうでもパパスイッチをONにします。
パパの気持ちを盛り上げつつ、子どもも「パパ大好き!」な状態にするには、パパをヒーローに仕立てちゃうのが一挙両得です。
子どもに、「パパは強い正義の味方なんだよ!」「パパは悪いことが大嫌いなんだよ!」「パパは困っている人を見ると、必ず助けてあげる優しい人なんだよ!」「パパはママのことも守ってくれるんだよ!」などと吹聴しましょう。わざとパパにも聞こえるように吹聴するとなおよしです。子どもは瞬く間にパパのファンになるでしょう。
自分が子どもにとってのヒーローになっちゃったら、そのイメージを壊してはいけないと思います。少なくとも、子どもの前ではカッコイイ父親でいたいと思うようになります。ときどき調子に乗りすぎることもあるかもしれませんが、そのへんは大目に見てやってください。
書籍『パパのトリセツ2.0』について

「夫婦で協力して子育てしようって話だったはずなのに、ちょっとイメージと違った」みたいなかすかなストレスを感じているママや、そうなることを未然に防ぎたいママたちに、だまされたと思って試してほしい方便をまとめました。
・パパとしての自覚を促す「パパスイッチ」の入れ方
・家事や育児のやり方を覚えてもらう方法
・上手な夫婦ゲンカのためのルール
・パパの暴走や問題行動への対処法 ……など。
本書で紹介する方法は、心理学の「交流分析」や「アサーション」といった理論の応用で、家庭内に限らず、世間一般の人間関係にも十分使えるものばかりです。世界的名著D・カーネギーの『人を動かす』の子育て夫婦バージョンといってもいいでしょう。
パパの行動や言葉に「なんで?」と感じていたママだって、「そうか!」と納得できるはず。パパのやる気が最大化し、家族みんなが笑顔になれること請け合いの1冊です。
(文:おおたとしまさ、イラスト:モチコ『パパのトリセツ2.0』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)より一部抜粋/加筆修正:マイナビ子育て編集部)