
片付ける余裕がなくてもスッキリしたリビングに! 専門家がやっている「配置」の工夫
いつも整った部屋を保つのは大変だけれど、できるだけスッキリさせておきたいですよね。そんなとき、ちょっとした工夫で「スッキリ見え」を叶えるコツがあるんです。
こんにちは、マスターライフオーガナイザーのはやさかひろみです。
お家の中は、いつもできるだけスッキリさせておきたいですよね。片づけサポートで担当するお客様の中には、「モデルルームみたいな部屋で暮らすのが理想」という方も少なくありません。
でも現実は?
物が多い、ごちゃごちゃしていて落ち着かない……。特に家の中でも長い時間を過ごすリビングは、スッキリさせておきたいのに片づけても、片づけてもごちゃごちゃして見えやすい場所です。
ただ、片づける余裕がなくても、スッキリ見えるリビングにするコツがあるんです。
スッキリ見えるリビングにする3つのコツ
① 色数を減らす

リビングでまわりを見渡してみてください。どんな色が目に入るでしょうか?
家族が集まるリビングは、物も集まりやすい場所です。その物がカラフルだったりすると、ごちゃごちゃして見えてしまいます。
インテリアに使う色は、ベースカラー70%、メインカラー25%、アクセントカラー5%の3色にするとよいと言われています。
リビングの家具などももちろんですが、そこに置く「物」も色数を減らすようにしてみましょう。部屋に置く物や使う物は、インテリアに合わせて色を決めて選ぶのもいいですね。
また、実用性重視になりがちなはさみやペン、爪切りなども、あまり考えずに購入するとカラフルになってしまう場合も。色を統一することを心がけると、たとえ出しっぱなしでもごちゃつかず、オシャレに見えますよ。

② 文字情報を減らす

色とともに意識しておきたいのが、文字です。
私たちの身のまわりの物には、必ずと言っていいほど何かしらの文字が書かれています。商品名、ロゴ、説明文などさまざまな文字が目に入ることも、ごちゃごちゃして見える原因に。
見える状態で置いて使うものは特に、容器を入れ替えたり、包装を剥がすなどして文字情報を減らすようにすると、スッキリ見えます。
ただし、中身や注意事項などがわからなくならないように注意が必要です。
特に家電は注意事項や使い方の文字情報が多い場合があります。雑多に見えないラベリングや表示の位置を見えにくい場所に変えるなどして、スッキリ見せながら使いやすさも保ちましょう。
③ 死角を有効活用
家具やものを部屋に配置するとき、どのようにして置き場所を決めていますか?
引っ越しなどの片づけサポートに伺うと、テレビの位置(電源)から自然とソファや棚の位置が決まっていく……というパターンに出会うことも多いように思います。もちろん電源の位置なども大切なのですが、「死角」も意識して配置を考えてみてください。
部屋に入ったときやよくいる場所から見えやすい場所は、物や家具を少なめにしたり、スッキリ見える物だけを配置。反対に、常に目に入るわけではない場所には、必要だけど置くとごちゃごちゃして見えるものを配置します。
家具は高さも揃えると、よりスッキリして見えますよ。

生活感が出やすいものにも注意が必要です。
たとえば、掃除道具。ハンディモップなどはすぐ手に取れる場所に置いておきたいですが、目立つ場所だと見た目が気になりますよね。棚の側面など目につきにくい死角を定位置にすれば、サッと手に取れるのに目立ちにくくてごちゃつきません。

見た目がスッキリしない書類やプリントなども、死角を上手く利用して配置してみてはいかがでしょうか。書類やプリントの大事な情報はしまい込むと忘れてしまう可能性があるので、ついつい出しっぱなしになりがちです。そういう場合は、家の中でも死角で、さらに人がよく通る場所を探してみてください。
大事な情報を忘れてしまうことなく、普段はスッキリ見える……そんな収納場所が見つかるかもしれません。

死角になる壁面を情報コーナーにして、プリント類を貼っておくのもオススメです。
我が家で使っている場所は、キッチン〜リビングの通り道。ここは家族みんながよく通ります。ここにバーを設置し、S字フックをひっかけて、クリップで引っ掛け収納にしています。
プリントの情報が見たいときにすぐに見ることができて、家族での情報共有に役立っています。リビング側からはほとんど見えない場所なので、もしお客様が来たとしても目に入ることはありません。

ダイニングテーブルを拭くときに使うスプレーなどもこの死角を有効活用しています。生活感の出やすいスプレーボトルですが、除菌消臭などのスプレーはサッと取れる場所に置いておきたいもの。そのため、バーに引っ掛けるようにして収納しています。
ダイニングテーブルから手を伸ばせばすぐ取ることができるので、毎食後にはスプレーをしてからテーブルを拭くのが習慣になっています。
まとめ
いかがでしたでしょうか? ちょっとした工夫で、片づいてスッキリ見える部屋を叶えることもできます。ぜひ参考にしてみてください。