【子どもの防犯クイズ】あぶない人とそうでない人、見分けるポイントは?『いやです、だめです、いきません』Vol.2
犯罪からわが子を守るために家庭で実践したい安全教育。いざというとき身を守るには、知識だけでなく「安全基礎体力」をつけることが必要です。そのノウハウが詰まった書籍『「いやです、だめです、いきません」 親が教える 子どもを守る安全教育』(岩崎書店)から子どもと一緒に安全チェックができるクイズを連載でお届けします。
【問題】なにがへんだか、わかるかな?
車がとまっています。
なにがへんだか、わかるかな?
【答え】車の中からじーっと女の子を見つめている
【解説】
親ではなさそうな人が、学校のそばに車をとめて、女の子をじ―っと見つめている。
あぶない人を見分けるポイント その人・その場・その時に「にあわない人」があやしい
事件の被害にあった子どもに、「どんな人だったの?」と聞くと、「こわい顔をした人」とよく言います。でも、こわい顔だけど、心のやさしい人はたくさんいます。では、どこで見分けたらいいのでしょうか。たくさんの警察官や元犯罪者に聞いてみました。
答えは、その人・その場・その時に「にあわない人」でした。
「にあわない人」とは、普通はこうするはずなのにそうでない人、こういう場所なら、こんなかっこうやたいどをするはずなのに、そうでない人、こういう時には、こうするはずなのにそうでない人のことです。
つまり、「動きや行動」が、その人・その場・その時にそぐわないということが見分けるポイントなのです。
あやしい人は「はちみつじまん」
はなしかけてくる人
知っている人、知らない人にかかわらず、いつまでもしつこく話しかけてくる人。
ちかづいてくる人
知らない人でも知ってる人でも、遠くからグングンと近づいてきたら注意。
みつめてくる人
「じっと見る」あるいは「見つめる」というのは強い思いをこめた個人的なアプローチ。
ついてくる人
いつまでもついてくるのは、子どもにあぶないことが起こる可能性の高いサインのひとつ。
じっとまっている人
子どもがくるのをじっと待っている人。それも大体いつも同じ時間に同じ場所で待っているような人はあぶない。
こんな人がいたら……
ん?と注意
書籍『「いやです、だめです、いきません」 親が教える 子どもを守る安全教育』について
小学校に入学すると、子どもが1人で外を歩く機会も出てきます。
犯罪から子どもを守るにはどうすればいいのでしょうか。
やはり「子どもに自分自身を守る力を身につけさせること」=家庭での安全教育が必要でしょう。
この書籍の著者は元犯罪者や警官などからその手口や心理などを聴取し、膨大なデータから子どもを守る方法を開発。千葉県警察本部の女性警察官とともに作った「いやです、だめです、いきません」をタイトルに、家庭でできる安全教育の実践方を紹介しています。
「走る」、「さけぶ」、「いやと言う」など、いざというときの対処を家庭で練習する方法、危ない人や危ないことが起きる場所の特徴、ねらわれやすい子どもの様子を丁寧に解説。「通学マップ」を作成しながら、危ない場所を喚起する方法も紹介されています。どの章も子ども自身も興味を持って親子で読めるよう、わかりやすいイラストが満載です。
小学校入学前の安全点検におすすめの頼れる一冊です。
(文:清永奈穂、イラスト:石塚ワカメ『「いやです、だめです、いきません」 親が教える子どもを守る安全教育』(岩崎書店)より一部抜粋/マイナビ子育て編集部)