【子どもの防犯クイズ】家に帰るときはどの道を通ると安全?『いやです、だめです、いきません』Vol.1
犯罪からわが子を守るために家庭で実践したい安全教育。いざというとき身を守るには、知識だけでなく「安全基礎体力」をつけることが必要です。そのノウハウが詰まった書籍『「いやです、だめです、いきません」 親が教える 子どもを守る安全教育』(岩崎書店)から子どもと一緒に安全チェックができるクイズを連載でお届けします。
【問題】どっちが安全?
家のへいがたくさんあって、人もあまりいないところと、
商店街(しょうてんがい)などの人がいるところがあるね。
どっちが安全?
【答え】人がたくさんいるところ
【解説】
人がいる商店街のほうが安全。たくさんの人の目があるし、女の子を知っている人がいては、あやしい人も声をかけられない。遠回りでも、 商店街など、人通りのあるところを歩くこと。
あぶない場所は「ひまわり」さん
たとえば「さわらせて」と言いながらさわろうとしたら「だめです」、 その場からちがうところへ移動しようとしたら「いきません」と言います。
「ふだん、ここを特に注意しておけばだいじょうぶ」
という場所があります。
ひとりになるところ
まわりにだれもいない公園や駅、大きなショッピングモールやスポーツセンターなどのトイレ。
学校からのかえり道、お友だちとわかれて家に入るまで。
まわりから見えない・見えにくいところ
あぶない人は人が通らないところでわるさをしようとします。両がわが高いへいや木にかこまれている道路。ビルとビルの間のうら道。
わかれ道、わき道やうら道の多いところ
わるさをしたあと、「ヒョイ」 とすがたをかくすことができるわかれ道やうら道、交差点の多い場所はあぶないです。 どこから近づこうか、どこへにげようかとあぶない人の選択肢が多くなります。
りようされていないおうちや あき地のあるところ
あぶない人は、なるべく人の目のない場所、あき家などに連れこもうとします。
管理人のいない駐車場でも車のかげにかくれて子どもをねらっています。
書籍『「いやです、だめです、いきません」 親が教える 子どもを守る安全教育』について
小学校に入学すると、子どもが1人で外を歩く機会も出てきます。
犯罪から子どもを守るにはどうすればいいのでしょうか。
やはり「子どもに自分自身を守る力を身につけさせること」=家庭での安全教育が必要でしょう。
この書籍の著者は元犯罪者や警官などからその手口や心理などを聴取し、膨大なデータから子どもを守る方法を開発。千葉県警察本部の女性警察官とともに作った「いやです、だめです、いきません」をタイトルに、家庭でできる安全教育の実践方を紹介しています。
「走る」、「さけぶ」、「いやと言う」など、いざというときの対処を家庭で練習する方法、危ない人や危ないことが起きる場所の特徴、ねらわれやすい子どもの様子を丁寧に解説。「通学マップ」を作成しながら、危ない場所を喚起する方法も紹介されています。どの章も子ども自身も興味を持って親子で読めるよう、わかりやすいイラストが満載です。
小学校入学前の安全点検におすすめの頼れる一冊です。
(文:清永奈穂、イラスト:石塚ワカメ『「いやです、だめです、いきません」 親が教える子どもを守る安全教育』(岩崎書店)より一部抜粋/マイナビ子育て編集部)