友達の心のSOSに気づいたら? こども家庭庁が、札幌市で高校生対象の自殺対策ワークショップ開催
こども家庭庁は、「令和7年度こどもの自殺対策の効果的な推進に係る業務一式」の一環として、札幌市内の高校3校で「こどもの自殺対策」をテーマにしたワークショップを道内で初開催しました。
カードゲームを通して、寄り添うことや対話の大切さを学ぶ
令和7年度の小中高生の自殺者数は、過去最多の532人に達しています。札幌市は、政令指定都市の中でも19歳以下の自殺死亡率が高い水準にあることから、「さっぽろ子どもの自殺危機対応チーム事業」を開始するなど、こどもの自殺対策に積極的に取り組んでいます。地域の課題とこれまでの自殺予防教育の実績を踏まえ、札幌で実施することになりました。
ワークショップの目的は、高校生が友人の深刻な悩みに気づいた際の適切な関わり方を知り、自身の悩みに対する対処法を深めること。当日は、NPO法人Light Ring.やNPO法人第3の家族の講師らが登壇し、深刻な悩みを持つ友人に気づいた際のコミュニケーション方法などについて講義しました。
ワークショップ後半は、独自のカードゲームを用いたグループワークを実施。生徒たちは「悩み役」と「サポーター役」に分かれ、架空の悩みに対してどのような言葉をかけ、どのような解決策を提示すべきかを模擬体験しました。相手の性格や状況に寄り添った対話の重要性や、すべてを自分たちだけで解決しようとせず、適切な専門機関や大人へ繋ぐ役割についても学びました。
講義中には、学校の先生や地域の相談窓口などを紹介した「味方になってくれる大人リスト」も配布されました。相談をためらう場合でも活用できる簡単なセルフケアの方法も紹介されており、講師からは「相談の仕方に正解はない。身近な大人や匿名窓口を知っておくことが安心につながる」といったメッセージが送られました。
ワークショップ終了後、参加した生徒たちからは「第三者に相談することの大切さがわかった」「相手がどんな人なのかを考えてから、どういうサポートをすればよいか考えると、相手が望むサポートと同じになることが多かった」」などの声が寄せられました。
こども家庭庁では、今後も大人を対象とした講演会の開催などを通じ、社会全体でこどもの命を守る取り組みを広く伝えていく方針です。
実施概要
開催日時:
1校目 令和7年12月2日(火) 北海道札幌厚別高等学校(札幌市厚別区厚別町山本750-15)
2校目 令和8年1月28日(水) 北海道札幌北高等学校〔定時制課程〕(札幌市北区北25条西11)
3校目 令和8年1月29日(木)東海大学付属札幌高等学校(札幌市南区南沢5条1丁目1-1)
プログラム:
深刻な悩みを持つ友人に気づいた際のコミュニケーション方法等に関する講義
こどもたちの周囲で味方になる大人との対談(1校目でのみ実施)
「味方になってくれる大人リスト」の配布・説明
深刻な悩みを持つ友人への対応を考えるカードゲーム(グループワーク)
まとめ
こども家庭庁
https://www.cfa.go.jp/
(マイナビ子育て編集部)
