
遊び感覚を取り入れて片づけを楽しいものに変える「片づけ×子育ての心得」『子どもが片づけしたくなる104のアイディア』Vol.2
子どもがいるとすぐに散らかってしまう部屋。子どもが片づけてくれればいいのに、と思うものの、うまくいかない人も多いのでは? 小堀愛生(こぼめぐ)さんの著書『子どもが片づけしたくなる104のアイディア』(文化出版局)より、毎日の生活で気をつけたい「片づけ×子育ての心得」をお届けします。
片づけ×子育ての心得2 遊び感覚を取り入れる
遊び感覚を取り入れて 片づけを楽しいものに

大人でも義務とされるものにはストレスを感じます。子どもも同様で、ルールだから、役割だからという理由だけでは楽しく片づけに取り組めません。
そんなとき、片づけにゲーム感覚を取り入れてはいかがでしょうか?例えば登園用のバッグにものを入れるとき、バッグの口をワニの口に見立てて、その口にパックンとされないようにものを入れるゲームをします。特に大人が口にかまれると子どもは大はしゃぎ。5歳くらいになるときれいに片づける競争を大人と一緒にするのもよいでしょう。小学生になると時間を設定してハードルを上げるなど、年齢に応じてゲームの種類を変えます。遊び感覚で楽しめ、いつしか片づけが習慣になっています。
やる気UP!こぼめぐ流 片づけの遊び方
カバンやフタつきボックスで、 パクパクゲーム

カバンの口やボックスのフタ(ケガをしない素材のもの)を動物の口に見立てます。大人が口を動かす役割で、子どもは開閉する口にかまれないようにものを入れます。ものを入れる役を大人と交代すると、さらに盛り上がります。
どっちがきれいに片づけたかなゲーム
時間を競うと雑になりがちですが、きれいさを競えば片づけ本来の達成感を得られます。競争の結果より「前よりきれいになったね」と達成度を褒めてください。
小学生になれば「片づけのあとにおやつね」と時間を意識させてもよいでしょう。
「何かが違うよ」 間違い探しゲーム
片づけが終わったら、元の状態にちゃんと戻っているかを確認するゲーム。子どもが間違えていたら「あれ、どこか違うなあ」と声をかけて気づかせます。大人がわざと間違えて子どもからの指摘を待つとか、「これどこ?」と聞くなどすると子どもの反応が敏感に。
<関連リンク>
→「片付けなさい!」と叱るのは待って! 子どもが片付けやすい環境かチェックしよう『自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方』Vol
→幼児・子供への片付けの教え方!片付けたくなるコツ・方法は?
→片付け癖がつく! 子どものおもちゃ収納術を紹介
書籍『子どもが片づけしたくなる104のアイディア』について

「何度言っても子どもが自分から片づけてくれない」
「子どものものをどう収納すればいいのかわからない」
子どもが片づけるために必要なことは、まず親が「片づけの仕組み」と「子どもへの関わり方」をわかっていること。忙しいママ・パパはまず自分が片づけの仕組みを理解し、子どもへの接し方を知ることで家の中は変わるはず。
本書では多くの家庭の整理収納の悩みに応えてきた著者が、どこの家庭でも取り入れやすい片づけや収納の事例を紹介しています。わかりやすい事例の写真と子育てのヒントも満載です。
小堀愛生さんのプロフィール
二級建築士、インテリアコーディネーター。整理収納コンサルタント、親・子の片づけマスターインストラクターとしても活動中。認定子育てハッピーアドバイザー資格を有し、子どもの自己肯定感を育むお片づけセミナーなども主宰。子どもが家庭でのさまざまな活動を通じて力を育み、安心感を得ることができるような住宅収納のアドバイスを行う。片づけ大賞2019年グランプリ受賞。プライベートでは3人の子どもを持つワーキングマザー。
(小堀愛生『子どもが片づけしたくなる104のアイディア』(文化出版局)より一部抜粋/マイナビ子育て編集部)