
水色(みずいろ)とは?~日本の伝統色 Japanese Traditional Colors~
【水色(みずいろ)】とは、澄んだ水の色を表した淡い青色のことを言います。日本の伝統色である【水色】にどのような由来があって、どのように愛されてきたのか、子どもにそのまま教えてあげられるよう、やさしい言葉で解説します。海外の方に英語で説明できるよう、英語での解説も紹介しています。
【水色】とは?

水色とは、澄んだ水の色を表した淡い青色のことです。
色の名前 | 水 色 |
読み方 | みずいろ Mizu-iro |
英語 | light blue pale blue |
WEBカラーコード | #75c8d6 |
CMYK | C=54/M=1/Y=17/K=0 |
RGB | R=117/G=200/B=214 |
【水色】の意味と由来は?
奈良時代に成立した日本最古の歌集『万葉集(まんようしゅう)』には、【水色】のことを指す【水縹(みずはなだ)】が詠まれた歌が入っていますが、平安時代になると【水色】という色名が使われるようになりました。
美しく澄んだ水ではなければ、青い空は映らないことから、【水色】は純粋さや清らかさを感じさせる色でもあります。
【水色】に合う色は?
水 色 みず いろ |
素鼠色 すねずみいろ |
【水色】は、江戸時代になると【空色】や【浅葱色(あさぎいろ)】などとともに夏の着物の色として人気になりました。【鼠色】も同様に、たくさんの派生の色が作られるほど、江戸時代の人気色でした。
また、純粋さという意味では、【純白(じゅんぱく)】や【白百合色(しろゆりいろ)】などと合わせると、さわやかな配色になります。
A traditional Japanese color "水 Mizu" is...
A traditional Japanese color "水 Mi-zu -meens water-" is a pale blue color named after the color of clear water. Originally, the color of clear water is transparent, but the color of the sky reflected in a pond on a sunny day looks pale blue, hence the name. It is a lighter blue than a traditional Japanese color "空 So-ra -meens sky-".
Man'yoshu, Japan's oldest anthology of poetry established in the Nara period (710-794), contains a poem about "水縹 Mizu-hanada" which means light blue. In the Heian period (794-1185), the color name "水" came into use.
the color "水" evokes a sense of purity and cleanliness, as the blue sky cannot be reflected unless the water is beautiful and clear.
まとめ
【水色】は、江戸時代には、見た目の涼やかさから着物の色として人気になったそう。とくに、夏に着る裏を付けない一重の着物「帷子(かたびら)」の地色として大流行しました。
水色から受けるイメージは、昔も今も変わらず、さわやかさなのでしょうね。
(マイナビ子育て編集部)
・『色名がわかる辞典』(講談社)
・『366日 日本の美しい色』(三才ブックス)
・『くらしを彩る 日本の伝統色事典』(マイナビ)