カーネーションの花言葉|カラバリ豊富なカーネーションの色別の意味も詳しく解説
カーネーションというと母の日がクローズアップされることが多いですが、どのような花言葉がついているか知っていますか。カーネーションの花は母の日の定番の赤色のほかピンクや白もあり、色別の花言葉もつけられています。ここでは、カーネーションの概要や特徴、花言葉、名前の由来などを詳しく解説します。
カーネーションの花言葉
カーネーションというと母の日に贈る花としては定番中の定番。贈る花としてもふさわしい花言葉がつけられています。
カーネーションにつけられた花言葉は「無垢で深い愛」。
カーネーションの歴史は古く、古代ギリシャの時代にはすでに香料に使う花として認識されていました。
花言葉の由来もキリストにまつわる古い言い伝えから。イエス・キリストが十字架にかけられ処刑されたのは有名な話ですが、このときに聖母マリアが流した涙から生まれた花がカーネーションと言われています。
この言い伝えによりカーネーションは母性の象徴として聖母子とともに絵画で描かれることも多く、「無垢で深い愛」の花言葉につながったとされています。
カーネーションの色別の花言葉
カーネーションは母の日で定番の赤色の花がメジャーですが、ピンクや白のカーネーションもあり、色別に花言葉もつけられています。
赤のカーネーションの花言葉
母の日に贈られることが多い赤色のカーネーション。
赤のカーネーションにつけられた花言葉はまさにそのまま「母への愛」。
ちなみに、母の日にカーネーションを贈る習慣は日本だけでなく、その始まりはアメリカ。1914年にアメリカでカーネーションが母の日の花として制定されました。
ピンクのカーネーションの花言葉
赤がメジャーなカーネーションですが、ピンクもかわいらしく華やか。
そんなピンクのカーネーションの花言葉は「女性への愛」「感謝」「美しい仕草」。
女性が贈られてうれしい花言葉ばかりですね。母へ贈るだけでなく、女性の血縁者やパートナーに感謝を込めて贈るのにもぴったりです。
白のカーネーションの花言葉
白いカーネーションにつけられている花言葉は「純粋な愛」「あなたの愛は生きている」。
清楚な雰囲気をもつ白の花は、純潔、純粋なイメージの花言葉がつけられることが多いです。花言葉自体はポジティブなのですが、一方で白い花には弔いの意味もあるので、お見舞いなどには避けたほうがよいでしょう。
黄色のカーネーションの花言葉
黄色のカーネーションの花言葉は「美」「友情」「嫉妬」「侮辱」。
黄色の花にはネガティブな花言葉がつけられていることが多く、黄色のカーネーションにも「美」「友情」といったポジティブな花言葉のほか、「嫉妬」「侮辱」といった穏やかでない花言葉もつけられています。
黄色にこだわる必要がない限りは、贈り物としては避けたほうが無難です。
青・紫のカーネーションの花言葉
少し変わった色というと青や紫のカーネーションもあります。
青のカーネーションの花言葉は「永遠の幸福」。
紫のカーネーションには「気品」「誇り」の花言葉がつけられています。
青や紫のカーネーションとは贈られたほうも驚いてしまうかもしれませんが、ポジティブな花言葉なのでプレゼントには問題なし。凝ったプレゼントをしたいときに選んでみてはいかがでしょうか。
カーネーションに怖い花言葉はある?
カーネーションに「死」や「呪い」を意味するような怖い花言葉はありません。
ただ、前述したように、黄色のカーネーションには「嫉妬」「侮辱」といったネガティブな花言葉がつけられていますし、白の花には弔いの意味があります。
カーネーションを贈る際は、色選びに気をつけましょう。
カーネーションの特徴
カーネーションはナデシコ科の多年草。原産地は地中海沿岸や西アジアで、日本には江戸時代に渡来してきました。
現在までにカーネーションの品種改良は盛んに行われてきており、その品種は数千にも及ぶといわれています。カラーバリエーションが豊富なほか、花の付き方にも種類が。1本の茎に1輪の花が咲く「スタンダードタイプ」や、枝分かれして複数の花が咲く「スプレータイプ」が存在します。
母の日に贈る花として広く知られていますが、切り花は通年出回っており、フラワーアレンジメントやブーケにもよく用いられます。
カーネーションの基礎知識
・分類…ナデシコ科ナデシコ属
・原産地…地中海沿岸、西アジア
・別名…オランダセキチク(和蘭石竹)、ジャコウナデシコ(麝香撫子)
・開花期…春
・出回り期…通年
カーネーションの名前の由来
カーネーションの名前の由来は諸説あります。
ひとつが、ラテン語で生肉を意味する「Carne(カルネ)」が由来という説。生肉と同じようにピンク色をしている花にちなんでカーネーションの名がつけられたとされています。
また、イギリスにおいて冠を飾る花として使われたため、戴冠式を意味する「Coronation(コロネーション)」からつけられたという説もあります。
カーネーションの誕生花
誕生花とは、生年月日にちなんだ花のこと。ギリシア・ローマの神話に由来するとされています。
カーネーションが誕生花となる生年月日は以下のとおりです。
母の日にカーネーションを贈るようになったのはなぜ?
日本でも古くから母の日にカーネーションを贈る習慣がありますが、この習慣はいつどのようにして生まれたのでしょうか。
母の日にカーネーションを贈るようになったのは、アメリカのアンナ・ジャービスという女性が母親の命日に母が好んだ白いカーネーションを教会で配ったのがきっかけ。
アンナさんの母は地域に医療補助活動にも貢献した女性で、このことをきっかけにアメリカ中でも祝うようになり、1914年、5月の第2日曜を母の日として制定するとともにカーネーションを母親に贈る習慣が広まりました。
カーネーションの本数ごとの意味
色別に花言葉がつけられているカーネーションですが、実は本数ごとの意味も持っています。
カーネーションの本数ごとの意味は以下のとおり。
・1本:「わたしの運命の人はあなたです」
・3本:「わたしはあなたを愛しています」
・4本:「わたしはあなたを一生愛し続けます」
・6本:「わたしはあなたに夢中です」
・8本:「わたしはあなたの思いやりに感謝しています」
・9本:「いつまでも一緒にいよう」
・11本:「あなたはわたしの最愛の人です」
・40本:「わたしはあなたに永遠の愛を誓います」
・50本:「永遠」
・99本:「永遠の愛」
・108本:「わたしと結婚してください」
この本数ごとの意味は、カーネーションの色に関係なく同じ意味をもちます。贈る相手に合わせた本数の花束を贈るのもよいですね。
まとめ
昔から母の日の花として馴染みのあったカーネーション。こんなにも色の種類や花言葉があったことに驚いた人も多いのではないでしょうか。次に贈るときは、花言葉も添えて贈ると、より喜ばれるかもしれませんね。