ツユクサ(露草)の花言葉|鮮やかな青色の花を咲かせるツユクサ、名前の由来や特徴を解説
涼やかな印象の花を咲かせるツユクサは、花の命がとても短く半日ほどで萎んでしまう一日花です。古くから日本人に親しまれており、万葉集の中にも多く詠われています。ここでは、ツユクサの概要や特徴、花言葉、名前の由来などを詳しく説明します。
ツユクサ(露草)の花言葉
「なつかしい関係」「尊敬」「恋の心変わり」「敬われない恋」「小夜曲(セレナーデ)」
「なつかしい関係」という花言葉は、ツユクサの学名の由来にもなっている「ヤン・コメリン」と「カスパル・コメリン」がアムステルダム植物園の園長だったことが由来となったという説や、ツユクサが古くから親しまれている野草であることにちなんでつけられたといわれています。
「尊敬」という花言葉は、聖母マリアの服の色がツユクサと同じ青色であることからつけられました。
朝に花を咲かせ昼には萎んでしまうことから「恋の心変わり」「敬われない恋」という花言葉がつけられました。
「小夜曲(セレナーデ)」という花言葉は、ツユクサの別名である「月草」が由来となっています。
ツユクサ(露草)の色別、種類別の花言葉
白色のツユクサ「僅かの楽しみ」「豊潤」
紫色のツユクサ「ひとときの幸せ」「快活」「尊敬」
斑入りのツユクサ「密かな恋」「恋の心変わり」「敬われない恋」
ツユクサ(露草)の花言葉に怖いものはある?
ツユクサ(露草)の花言葉に怖いものはありませんが、「恋の心変わり」「敬われない恋」というネガティブな花言葉がつけられています。花の命が短いことが由来となってつけられた花言葉ですが、人によってはマイナスなイメージで受け取ってしまうこともあるので、花を贈る際は注意が必要です。
ツユクサ(露草)の基礎知識
・分類…ツユクサ科ツユクサ属
・原産地…日本、東アジア
・別名…青花(アオバナ)、蛍草(ホタルグサ)、月草(ツキクサ)、帽子花(ボウシバナ)、鴨跖草(ツキクサ)
・開花期…6月~10月
・出回り期…5月~7月
ツユクサ(露草)の特徴
ツユクサは東アジアに分布する一年草で、6月〜10月に鮮やかな青色の花を咲かせます。花の大きさは15〜20㎜ほどです。3枚の花びらのうちの2枚は大きく、残りの1枚は小さく白いためあまり目立ちません。雄しべは6本あり、長く伸びている2本の雄しべから花粉を出します。残りの4本は黄色く目立ちますが花粉を出しません。
ツユクサ(露草)の名前の由来
ツユクサ(露草)は、朝露を受けて咲いた花が昼に萎んでしまうことからつけられたといわれています。
英語では「Dayflower(1日花)」と呼ばれています。
万葉集では「ツキクサ」と呼ばれています。衣服を染めるのにツユクサを使用していたことから、染料がつくという意味の「着草(ツキクサ)」からきているといわれています。
ツユクサ属の学名である「Commelina(コメリナ)」は、オランダの植物学者「Jan Commelin(ヤン・コメリン)」と、甥の「Caspar Commelin(カスパル・コメリン)」の名前に由来してつけられました。
ツユクサ(露草)の誕生花
誕生花とは、生年月日にちなんだ花のこと。ギリシャ・ローマの神話に由来するとされています。ツユクサが誕生花となる生年月日は以下のとおりです。
ツユクサ(露草)を使った遊び
ツユクサの花びらをつぶすと色が出てくるので、そこに水を足して色水を作ります。青色の水ができたらレモン汁を加えてしばらく待ちましょう。時間が経つと青色の水がピンク色に変わります。緑色に変化させたい場合は、青色の水に重曹を入れましょう。お子さんがいらっしゃる方は一緒に実験してみてはいかがでしょうか。
ツユクサ(露草)の種類
「マルバツユクサ」
日本全国に広く分布しているマルバツユクサは、古くから日本人に親しまれている品種です。万葉集などに登場するツユクサの多くはマルバツユクサを指します。
「斑入りツユクサ」
「ギンスジツユクサ」とも呼ばれる斑入りツユクサは、葉脈に沿って白色の斑が入っているのが特徴です。株によって斑の入り方は様々です。
「メガネツユクサ」
草丈が30〜50㎝ほどに生長するメガネツユクサは「フクリンツユクサ」とも呼ばれています。フリルのような青色の花びらに白色の縁どりが入っているのが特徴です。
「ウスイロツユクサ」
花色の薄い品種をウスイロツユクサと呼びます。花色は白色や淡い水色、淡い紫色などがあります。
まとめ
ツユクサは花の命が短いため生花を贈るのは難しいとされていますが、ツユクサが描かれた小物やアクセサリーなどもあるので、大切な人へプレゼントしてみてはいかがでしょうか。エディブルフラワーとしても人気があり、ガーデニング初心者の方でも育てやすいので是非チャレンジしてみてください。