ポピーの花言葉|ポピーの名前の由来も解説
春から初夏にかけて、オレンジや赤などカラフルな花を咲かせる「ポピー」は私たちの目を楽しませてくれますよね。ここでは、ポピーの概要や特徴、花言葉、名前の由来などを詳しく解説していきます。
ポピーの花言葉
ポピーの全般的な花言葉は、「いたわり」「思いやり」「慰め」「恋の予感」「陽気で優しい」という花言葉があります。
ポピーの色別の花言葉
赤いポピーの花言葉は、「慰め」や「感謝」という意味になります。
白いポピーの花言葉は、「眠り」や「忘却」「疑惑」「推測」という意味になります。
ピンク色のポピーの花言葉は、「思いやり」「いたわり」「恋の予感」「陽気で優しい」という意味があります。
オレンジ色のポピーの花言葉も、「思いやり」「いたわり」「恋の予感」「陽気で優しい」という意味になります。
黄色のポピーの花言葉は、西洋では「富」や「成功」を意味になります。
斑色のポピーの花言葉は、「驚き」という意味となります。
ケシ科の植物の実から採れる乳液には、入眠や麻痺の作用があることから、紀元前400年頃のギリシアでは麻酔薬や睡眠導入薬として用いられていました。
花言葉もその効能にちなんだものが多くあります。そのため、相手をいたわる気持ちや、助けたい気持ちを表現するときによく贈られる花です。
ギリシア神話に登場する豊穣の女神デメテルとポピーの結びつきは強く、彼女がケシの花を摘んで心を癒やしたことに由来して「なぐさめ」という花言葉がついたとされています。
また、「眠り」という花言葉は、娘を奪われた悲しみから眠れなくなってしまったデメテルに、眠りの神ヒュプノスが、ケシの実を与えて眠らせたことにちなんでいます。
ポピーの花言葉に怖いものはある?
ポピーの花言葉は、紀元前400年のギリシャでは、ケシ科の実から採取した乳液を麻酔薬や睡眠導入剤として用いられていたことに由来します。
しかし、特に怖いイメージの花言葉はないようです。
ポピーの特徴
カラフルで種類も多いポピーは花を楽しむ植物として親しまれているので、花の色はたくさんあります。赤や白、ピンクがあります。そのほかにもオレンジや黄色、ブルーや紫に花が咲く品種もあります。咲き方には、一重咲きや八重咲きがあります。
ポピーの開花時期は、早いと4月後半に咲き始めることがありますが、見頃は5月以降です。同じ一年草のポピーのアイスランドポピーの開花は、早春の3月~4月です。
ポピーが満開に咲く様子はとても圧巻です。しかし花びらも薄く、咲いてから4日〜5日ほどで枯れはじめます。鑑賞を長く楽しみたいのであれば、株を多く植えるといいですね。
アイスランドポピーは切り花として流通していますが、ポピーはひとつの花の開花期間が短く、切り花としての流通はほとんどしていないため、育てて楽しむ花です。
ポピーの基礎知識
分類…ケシ科・ケシ属
原産地…北アメリカ
別名…雛罌粟(ひなげし)
開花期…3月~5月
出回り期…1月~3月
ポピーの名前の由来
ポピーの学名「Papaver」は、ラテン語の「papa[(粥)」が由来になっています。小さい子どもを眠らせるために、食べさせるお粥に睡眠作用のあるポピーの乳汁を混ぜたことから、この名前がつきました。
また、眠りの神であるソムアヌが、豊穣の神であるデメテルを眠らせるためにつくった花いう神話もあります。
ポピーの誕生花
誕生花とは、生年月日にちなんだ花のこと。ギリシア・ローマの神話に由来するとされています。
ポピーの飾り方
咲いてから4日~5日ほどで枯れてしまうポピーの茎はやわらかくて空洞なので、花瓶に少ない水で生けるといいです。茎がやわらかくて腐りやすい花は、茎が水に浸かっている部分が多いと、茎の途中が腐って折れてしまって、花は元気なのに給水できない状態になってしまいます。
そのため、茎が水に浸かっている部分を少なくして生けます。これはどんな生け方でも共通することですが、水はまめに取り替えて清潔を保ちましょう。
ポピーとケシの花の違いは?
英名のpoppyはケシ科の植物の総称ですが、日本では麻薬の原料となるものを「ケシ」と呼びます。麻薬の原料にならないものを「ポピー」と呼んで区別していることが多いそうです。アヘンの原料成分モルヒネを含んだ実がなるものは、日本では麻薬及び向精神薬取締法によって原則、栽培が禁止されています。そのため、一般に流通することはありません。
ただし、麻薬成分を含んでいるハカマオニゲシという種類はオニゲシとよく似ているので注意が必要です。また、アツミゲシも小ぶりな花をつける様子が「ポピー」に間違えられることがあり、厚生労働省からは誤って栽培・採取しないよう、十分注意するようにいわれています。
まとめ
春の暖かさを感じられる美しいポピーの花々。色とりどりの花を眺めていると、心が癒やされますよ。