舟山久美子さん「ディーマーだった」と告白「母乳じゃないの? 可哀想。と言われた事も……」
モデルでタレントの“くみっきー”こと舟山久美子さんが、母乳育児に悩んだことを明かしています。
「母乳じゃないの?可哀想。と言われた事もありますが、、、」
昨年9月に第一子男児を出産した舟山久美子さんが、ブログで自身の「母乳育児」について綴っています。
Instagramで「母乳ですか?」という質問に「ディーマーだったので、4ヶ月でミルクです!」と返したところ、たくさんのコメントが寄せられたため、「私も含め悩んでいた方がいるんだ!と勇気つけられたと共に、、、どなたかの心が少しでも軽くなったらと思い今ブログを書いてます」と切り出した舟山さん。
ディーマー(D-MER)とは、「不快性射乳反射(ふかいせいしゃにゅうはんしゃ)」といって、赤ちゃんがママの乳首を吸うと、不快感や不安感、落ち込みなどのネガティブな感情が突然、瞬間的に起こる現象を指します。
舟山さんはファンから寄せられたコメントの一部をスクリーンショットで公開。そこには、自身がディーマーであることを夫や家族など身近な人にも言えず、自分を責め続けたことが長文で綴られていました。
実は舟山さん自身、母乳育児をしたいと意気込んでいたそうで、産後も母乳の分泌はよかったものの、「母乳をあげるたびに憂鬱な気持ち」になったと振り返っています。
「母親なんだからちゃんと母乳あげなきゃと頑張ってしまっていて、このままでは自分が潰れてしまう」と悩んでいたときに、舟山さんはディーマーについて知りました。母乳をあげる際の憂鬱な気持ちは、自分の意思とは関係のない体の問題だとわかり、「母親失格ではなく仕方のない事もある」と知り、心が軽くなったといいます。
「子育ての仕方も考え方も人それぞれです。
母乳じゃないの?可哀想。
と言われた事もありますが、、、
それぞれに悩みもあるし、身体も様々。
なので自分に合う子育てをすればいいなと思います」
(舟山久美子さんオフィシャルブログより)
舟山さんは「母乳ですか?と聞かれる度につらくて、なかなか言えなかったけれど、今だから言える」ようになったと明かし、「ママが笑顔でいることが子供の笑顔にも繋がるので、無理しても続かないので、メリハリが大切だなと日々感じます」と締めくくっています。
昨年7月に第一子を出産した、でんぱ組.incの古川未鈴さんも、ブログでディーマーについて明かしたことがあります。古川さんは授乳の際に「血の気が引くような、、。不安になるというか、、。頭抱えたくなるというか、、。思わず目をぎゅっと閉じて耐える」ような状態だったそう。赤ちゃんが小さいうちは授乳は毎日何度も繰り返すことですし、その度に不安が襲ってくるのは、大きな負担といえます。
授乳時に気持ちが落ち込むのはなぜ
不快性射乳反射がなぜ起こるのかは現時点でははっきりしていません。しかし、一説にはプロラクチンとドーパミンというホルモンが関係しているといわれています。
プロラクチンは母乳の分泌を促すホルモン。一方、ドーパミンは快感・喜びや意欲などポジティブな気分に関係する物質で、プロラクチンの過剰分泌を抑えてちょうどいい量になるように調整する働きもあります。
授乳の際には母乳をたくさん作り出すため、体内のプロラクチンレベルが上がり、一時的にドーパミンレベルが適切に下がります。ところが、不快性射乳反射がある場合では、ドーパミンレベルの下がり方がうまくいかず不安定になり、不快な気分が引き起こされていると考えられます。
一時的に起こるホルモンの変化に体が反応しているだけで、本人の意思とは関係なく起こることなので、自分を責める必要はまったくありません。授乳に関して不安に思うことがあれば、一人で悩まず母乳外来などで相談してみるといいでしょう。