サクラソウの花言葉|サクラソウの名前の由来も解説
川岸や草原でも見かけるサクラソウは、古くから日本で愛されてきた花で、江戸時代の武士達の間で流行っていたそうですよ。品種が多く寄せ植えに用いられることが多い花です。ここでは、サクラソウの概要や特徴、花言葉、名前の由来などを詳しく解説します。
サクラソウの花言葉
サクラソウの花言葉は「少年時代の希望」「初恋」「自然の美しさを失わない」「純潔」「あこがれ」などがあります。
サクラソウの開花期間が短いということが、美しいものでも長く続かないのだという感慨と重なって「少年時代の希望」や「初恋」という花言葉になったとされています。
また、品があり可愛らしい花を咲かせる様子が「自然の美しさを失わない」や「純潔」に繋がっています。
サクラソウの色別、種類別の花言葉
かわいらしいピンク色のサクラソウには、ずっと相手を思う意味の「長続きする愛情」という花言葉がつけられています。
白色のサクラソウには、シンプルで清楚感のある白色から「初恋」という花言葉がつけられています。
赤色のサクラソウには、「美の秘密」という情熱的でロマンチックな赤色を表した花言葉がつけられています。
サクラソウの花言葉の怖いものはある?
サクラソウの花言葉は可憐で良いイメージの花言葉が多いですが、「思春期の始まりと終わり」「叶わぬ初恋」というものもあります。
サクラソウの花言葉の由来は、あるギリシャ神話に基づきます。 パラソリスが結婚直前に婚約者を失い、その失望からやつれて死んでしまいます。
それをかわいそうに思った女神フローラがパラソリスをサクラソウに変えたという神話です。
そこから「叶わぬ恋」という辛い花言葉になったそうです。
サクラソウの特徴
サクラソウは4月から5月にかけて、株の中心となる部分から花茎を伸ばして、花を咲かせます。花は桜の花とそっくりで、いくつかの花が咲き乱れます。
サクラソウの花の色は白やピンクが主流ですが、紫や褐色などに咲く品種もあります。薄い色に咲くこともあり、非常にきれいで可愛らしい花となります。
サクラソウは、原産地を日本や中国、そして朝鮮半島とする親しみのある山野草です。日本では、四国地方と沖縄県を除いた地域に分布しています。
毎年花を咲かせ、桜のような花が咲き乱れます。主に川岸や草原に自生する野草です。
現在ではサクラソウが多くある場所は、貴重なところとされています。群生する場所が、特別天然記念物に指定されているケースもあるほどです。
サクラソウが含まれるサクラソウ科サクラソウ属(プリムラ属)は、500種類以上が北半球を自生地としています。
サクラソウの園芸品種は、花の咲き方や花の色、大きさなどが異なるものがいろいろと存在しています。代表的なものに「浮間白」や「五台紅」、「南京小桜」、「青葉の笛」などといった種類があります。
特に、青葉の笛は江戸時代の中期辺りにつくり出されたとされる園芸品種です。真っ白な花びらに緑の筋が入ります。”サクラソウ”は野生種1種と、園芸品種を含めたものの総称です。
外来種でもサクラソウと呼ばれることもあるので、それを区別するために「日本サクラソウ」という名がつけられていることもあります。
サクラソウの基礎知識
・分類…サクラソウ科サクラソウ属
・原産地…日本、朝鮮半島、中国
・別名…日本桜草(ニホンサクラソウ)
・開花期…3月~5月
・出回り期…3月~5月
サクラソウの名前の由来
花名のサクラソウは、花の形や色がサクラに似ていることに由来するといわれます。
学名「Primula sieboldii(プリムラ・シーボルディ)」は、江戸時代に長崎オランダ商館の医官として滞在したドイツの博物学者シーボルト(Siebold / 1796~1866)の名前にちなみます。
サクラソウの誕生花
誕生花とは、生年月日にちなんだ花のこと。ギリシア・ローマの神話に由来するとされています。
サクラソウが誕生花となる生年月日は以下のとおりです。
サクラソウの育て方
サクラソウは、芽が出てから花が咲き終わるまでは、日光によく当たる場所で育てるようにしてください。夏場は明るい日陰に移動させましょう。
なお、地植えで育てる場合は、夏に直射日光に当たらない場所で管理するようにしてください。
梅雨時期に雨に当たると花が傷んでしまったり、茎が折れ曲がったりしてしまうことがあります。雨しのぎができる場所に移動させておいてください。
サクラソウは寒さには強いので、その点を気にかける必要は特にありません。ただし、暑さと乾燥を弱点としますので、風通しが良く、湿気のある環境で育てていきましょう。
湿度を保つために欠かせないのが水やりです。水を与えるタイミングは、土の表面が乾いてからにしましょう。芽が出て花が咲くころまでは水切れにならないように、多めに水を与えておきます。
地植えでは、萎れているようすであれば、水やりを行いましょう。サクラソウの周辺で育ててる植物が萎れている場合でも水やりをします。
サクラソウは、冬に入ると休眠期となります。乾きも鈍ってきますので、水やりの回数は控えるようにしてください。
また、サクラソウは、地上部が枯れると水やりを行うタイミングが分かりづらくなります。周辺には他の草花などを植えておくようにするとわかりやすいです。
サクラソウは、灰色カビ病という病気にかかる可能性があります。
灰色カビ病は、低い温度で多湿である環境で発生しやすい病気です。サクラソウの葉や花に灰色になったカビの症状が表れ、枯れてしまいます。病気にかかってしまうと回復の兆しは見えませんので処分してしまいます。
灰カビ病の予防対策としては、水はけを良くした土を使用することと、風通しを良くすることです。さらに、窒素を多く含んでいる肥料を施すのは控えることです。
まとめ
サクラソウは品種が多く自分好みのものを見つける楽しみがあります。育てやすく寄せ植えで用いられることが多いため、花壇に彩りを与えてくれますよ。