お宮参りの初穂料の相場は?のし袋の書き方やマナーまとめ
赤ちゃんが産まれて、はじめてのイベントであるお宮参り。産まれたばかりのわが子を連れて初めての外出。ママの体調もまだ不安定だし心配ですよね。お宮参りってどのようにしたらいいの??初穂料はどうしたらいいの??赤ちゃんと親の服装は?お参りの作法は?などお宮参りにまつわるあらゆる不安や疑問について答えていきたいと思います。
お宮参りのマナー(1)初穂料について
お宮参りの際、神社でお祓い(おはらい)をうけて祝詞(のりと)を上げてもらうという方も多いと思います。この場合には御祈祷料が必要です。祈祷料っていくら包むの??のし袋にはなんて書けばいいの??一般的には「初穂料」と書くのがよいとされていますが初穂料ってそもそも何?金額は?渡し方は?まずはそんな疑問についてみていくことにしましょう。
初穂料ってそもそも何?
初穂料の初穂とはその年に初めて収穫されたお米のことを指します。日本には収穫と豊作を神様にお供えする習慣があります。これは、お米だけでなく農作物や魚などにも同様に言えることです。しかしながら、生産者以外の人や季節によっては初穂をお供えすることができずその代わりとしてお金が収められるようになったというわけです。
初穂料は 交通安全祈願や厄除祈願、安産祈願、七五三詣など多く使われますが神葬祭(神道式のお葬式)には好ましくありませんので注意しましょう。簡単にいうと感謝の気持ちを表す時には初穂料という言葉を使います。
同様に玉串料も多く使われています。玉串とは榊(さかき)の枝に紙垂(しで)をつけたもののことを指します。玉串はお供え物と同様に祈願者自らがお供えするものです。初穂料のようにお供えできない代わりとしてお金が収められるようになりました。こちらも様々な場面で使われ、初穂料とは違い、神葬祭でも使うことができます。ただし御守・御札などを受ける際には玉串料はあまり使用しませんので初穂料の方が望ましいと言えます。
金額はいくらくらい?
お祓い(おはらい)をうけて祝詞(のりと)を上げてもらう場合は、事前に社務所に連絡しておきましょう。大安の日などは混みあいますので予約ができるところもあります。小さな赤ちゃんを連れていくのですから神社への事前の確認はしっかり行うようにしましょう。その際、祈祷料を確認しましょう。神社によっては祈祷料が決められている場合もあります。金額が決まっていない場合には、任意の料金となっています。目安としては、5,000円から1万円です。5,000円の方が多いのですが御祈祷を受ける人数によっても異なりますので相談して決めましょう。最近では赤ちゃんの両親が出す例が増えていますが、地域のしきたりなどによってもさまざまです。赤ちゃんの健やかな成長を祈る気持ちから、祖父母から出したいと言われた場合には甘えるのも良いと思いますよ。
熨斗袋の書き方
白い封筒や祝儀袋を用意しましょう。祝儀袋は紅白や蝶結びのものを選んでください。上段に御初穂料と記入し、下段には赤ちゃんの名前を書きます。読み方が難しい場合には名前にふりがなをふっておきましょう。地方によっては、下段にお父さんの氏名と赤ちゃんの名前を並べて書く地域もありますので確認しておくとよいですよ。
お金の包み方は?
お札は人物が描かれている方が表になります。のし袋の表とお札の表が同じ向きで人物が上になるようにしましょう。
このとき、中袋や中包みを使用してもOK。中袋や中包みには、表面に金額を記入するのが一般的です。裏面には住所と子どもの名前を明記します。
当日社務所(受付)に声をかけ、お宮参りに来た旨を伝えて初穂料を手渡すようにしてください。また、御祈祷して頂くと、神社からお守りやお札などを頂くことがあります。これは七五三参りの時などを利用して神社に納めるのが良いとされますが誕生一年のお礼参りやお正月などのお参りの際でも良いとされています。
お宮参りのマナー(2)服装について
赤ちゃんにとっては人生初の晴れ舞台のお宮参り。お宮参りの主役の赤ちゃんは可愛くおめかししたいもの。でも、お宮参りの時って何を着せていけばいいの?両親はどんな格好をしたらいいの?お宮参りにふさわしい格好ってあるのかなと不安になりますよね。続いてはお宮参りにふさわしい服装や注意点などを紹介していきます。
赤ちゃんの服装は?
正式には妻の実家が送った祝着を赤ちゃんに着せるのが一般的と言われています。白羽二重の着物を着せた上から紋の入った祝着を掛けるだけの掛け着が正式なものです。しかし最近では祝い着にとらわれず洋装スタイルでお宮参りに来る赤ちゃんもいます。どちらかというと和装が多いのですが、祝い着の下にベビードレスやお出かけ用のお洋服を着せるという方も多いようです。
和装ですと男の子は羽二重の紋付で鷹や鶴などのおめでたい絵柄の「熨斗目模様」が定番ですし、女の子の場合は、ちりめんの花柄や友禅模様の祝い着が人気を集めています。お宮参りの定番の服装なので人気も高いです。紐にお守りをぶらさげる地域もあります。
洋装の場合は、ベビードレスにケープをかけるスタイルが人気です。
最近では、お宮参りの衣装をレンタルする方や和装はフォトスタジオでレンタルし撮影する代わりにお宮参り当日は洋装でという方も増えています。服装は悩みますが大事なのは産まれたばかりの赤ちゃんの体調です。服装にこだわらず夏は涼しく、冬は暖かくして出かけてあげてください。
パパ・ママの服装は?
パパ、ママの服装はパパはスーツ、ママはスーツやワンピース、和装などが一般的です。昔は祖母や母親は紋付の礼装で付き添っていましたが、現在ではスーツやワンピースなどを着る人も多くなってきています。スーツやワンピースはネットで注文する人が増えています。ただし赤ちゃんの服装が洋装のときは、ママの服装も洋装にし、着物を着る場合には、無地一つ紋や小紋、訪問着にするようにしましょう。つまり、最近は和装でお宮参りに行く方も減ってきています。ただし、お宮参りに参加する両家の服装のバランスを考え何を着ていくか考えるとよいでしょう。
また、ママは産後初めての外出で疲れやすく授乳で胸が張ったりとトラブルも考えられます。お宮参り前に授乳やミルクを済ましママがリラックスできる服装を着ていくのもよいと思います。
お宮参りのマナー(3)神社での作法について
お宮参りの祈願料や服装などが決まったところで、神社での作法についてみていきましょう。お宮参りや安産祈願、商売繁昌のお参りなどは大安の日を選ぶことが多いのですが、大安の日に限らず友引きの日、先勝の日の午前中も良いと言われます。 神社などでは、神様が祭られている場所に入る際に、神様を敬う気持ちを表わすために軽く会釈をして境内に入ります。同様に帰る際にも会釈を忘れずに行いましょう。その後、参道を歩いて本殿の方に向かいますが、参道の中央は神様が通るところとされていますので中央を通らず、端を歩くように心がけましょう。神社は神聖な場所です。神社での作法をしっかりと押さえておきましょうね。
赤ちゃんは誰が抱く?
昔は、お産は出血を伴うためけがれた物という考えがあり、お宮参りはそのけがれを祓う、忌明けという意味がありました。一般的にけがれがある時は神社には立ち入れないとされています。お産をした母親はまだ悪露もあり、忌明けがすんでいないという考えから、代わりにけがれがない人が赤ちゃんを神様のもとへ連れていくという意味があるようです。ですから母親以外なら誰でもいいのですが父方の祖母が赤ちゃんを抱くことが一般的です。その理由としては嫁いで(とついで)いるので赤ちゃんは父親側の一族だからというものと祖母には経血のけがれがないはずだからとされています。
最近ではしきたりにとらわれず家族の都合を考慮して父方の祖母以外が抱いている方も多くみられます。しかしながら、お義母さんは抱っこするのを楽しみに待っているかもしれませんので一声かけておくとよいといえるでしょう。
参拝の仕方は?
神社などでは、まず境内の手洗い場で手を洗い口をすすぎます。まず右手に柄杓(ひしゃく)を持ち、左手を洗い清めます。柄杓を左手に持ち替えて今度は右手を清めます。柄杓を右手に持ち、左のてのひらで水を受けて口をすすぎます。柄杓に口をつけて口をすすぐことのないように注意してください。最後に左手を清めたら神前に進んでください。
神前では姿勢を正し、おさい銭をあげます。再度姿勢を正したら鈴を鳴らし、90度で2礼し、胸の前で2拍手、最後に90度で1礼します。その後、御祈祷を受けるようにしましょう。
まとめ
お宮参りは、この世に誕生した赤ちゃんを、住んでいる土地の神様に紹介し、その成長を見守ってもらい健康と長生きをお願いする儀式です。お宮参りだからといって、必ず御祈祷をあげてもらう必要はありません。 神社に出向いて、お賽銭をして鈴を鳴らし2礼2拍手1礼をして赤ちゃんの幸せを願えればそれで十分なのです。大切なのは、みんなが赤ちゃんを大切に思う気持ちです。 丁寧に行いたい人は御祈祷するのもいいですね。 緊張せず、家族みんなで赤ちゃんの健やかな成長を願えるといいですね。