【若者の認知度調査】統一地方選挙の実施を知っていた17~19歳は何割?
2023年4月は、4年に1度実施される統一地方選挙があります。前半戦は4月9日、後半戦は4月23日となっており、多くの自治体で選挙が行われますが、この統一地方選挙について、18歳前後の若者の認知度を調査したものがあります。果たして、どのくらいの若者が統一地方選挙について知っていたのでしょうか?
統一地方選挙について知っていた17~19歳はどのくらい?
日本財団が全国の17歳~19歳の男女1,000人に対して定期的に行っている18歳意識調査。本記事では、2月に実施された「第55回 地方議会」の中から、統一地方選挙にかかわる部分をご紹介します。
約3割が統一地方選挙の実施を知らなかった
4年に1度の統一地方選挙。「実施されることを知らなかった」という回答が全体の約3割を占めました。また、統一地方選挙の意味をよく知らなかったという人は約4割に上っています。
質問1:道府県と政令指定都市の首長と議会議員選挙は4月9日、それ以外の市区町村の首長と議会議員選挙は4月23日に行われます。あなたは統一地方選挙が行われることについて、知っていましたか。(選択式/単一)
自分の地域で選挙があるのを知っていた人は15%
次に、選挙が予定されている地域に住民票がある18歳以上の男女は、統一地方選挙があることを知っていたのか、見てみましょう。
「選挙がある」と認識していた人は全体の15%程度にとどまり、選挙について知らなかった人が8割以上に上るという結果でした。実際の投票行為とかかわってくる点ですが、投票以前に、選挙の認識がない人が多数を占めるようです。
質問2:あなたの住民票がある地域では4月に統一地方選挙が行われる予定ですか。(選択式/単一)
※2 選挙が予定されている地域に住民票がある18歳以上の回答者のみを集計した。選挙が予定されている地域については、総務省「令和5年統一地方選挙執行予定団体に関する調査(令和5年1月1日時点)」を基に判断した。
選挙の実施を知っていた人の投票意欲は高い
では、投票への意欲はどうなのでしょうか。自身の住民票のある地域で選挙があることを知っていた18歳以上の男女のうち、「投票する」と回答した割合は8割以上と高い結果でした。
質問3:あなたは今年4月の統一地方選挙で、投票する予定ですか。(選択式/単一)
投票しない理由
ちなみに、「投票しない」と回答した人に理由を聞いた結果は次の通りです。N数が少ないため参考値となりますが、「どの候補者がよいかわからない/違いがよくわからないから」、「投票に行くのが面倒くさいから」、「選挙に関心がないから」といった解答が上位になりました。
まとめ
日本財団の「18歳意識調査」から、統一地方選挙に関するアンケート結果をご紹介しました。総務省によると統一地方選挙の投票率は長年、減少の一途をたどっています。18歳前後の若者に限って言えば、選挙があることと候補者についてどのように周知していくかがポイントになることがうかがえる結果でした。
(マイナビ子育て編集部)
調査概要
■18歳意識調査「第55回 地方議会」/日本財団
調査対象:全国の17歳~19歳の男女
回答数:1,000
実施期間:2023年2月22日(水)~2月27日(月)
調査手法:インターネット調査